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【OZの流儀~ホイールがつなぐイタリアと日本】第2回 -切っても切れないラリーとの縁-

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【OZの流儀~ホイールがつなぐイタリアと日本】第2回 -切っても切れないラリーとの縁-

イタリア発のスポーツホイールのトップブランド「OZ Racing」。F1やWRCといった世界最高峰の舞台で鍛えられながら、ストリートでも高い支持を集め続けてきたその理由を、オーゼットジャパン代表・内山晶弘氏へのインタビューをもとに探っていきます。第2回はOZブランドの始まりやラリーとの縁について伺いました。

OZは、いまや世界的なホイールブランドとして知られていますが、その誕生は意外なほどシンプルです。OZは1971年1月にイタリアのロッサーノ・ヴェーネト(ベネチアの近く)で誕生しました。創業のきっかけは、ガソリンスタンドを営んでいたシルヴァーノ・オゼッラドーレとピエトロ・ゼンが、当時流行していた「ミニ」でラリーを楽しむなかで、「どうせ走るならホイールも作りたい」と考えたことだったといいます。

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初期のホイールは、いわば手探りから始まっています。内山代表は、当時の「ミニ」用ホイールの実物を日本で入手し、リペアして保管していました。こうした“原点の証拠”が手元に残っていること自体、ブランドを単なる商品としてではなく、歴史として捉えている姿勢を感じさせます。

ちなみに、内山代表も1971年生まれ。OZの創業年とまったく同じです。本人も「OZと同い年なんですよ」と笑いながら話してくれました。「なんだか縁を感じますよね」と語るその表情からは、ブランドを“仕事”としてだけでなく、どこか身近な存在として見ている様子が伝わってきます。OZと同じ年に生まれ、ともに時代を重ねてきた――そんな偶然もまた、この関係を象徴しているのかもしれません。

では、OZが一気に世に広まった転機はどこにあったのでしょうか。内山代表が挙げたのはWRC(世界ラリー選手権)でした。1980年代初頭、「トヨタ・セリカ」の時代にOZホイールが供給され、注目を集めたといいます。そこで象徴的な存在になったのが「Rally Racing(ラリーレーシング)」です。グラベル(未舗装路)で戦うラリーでは、小石がブレーキに噛むリスクがあります。そのため、開口部を小さくして異物の侵入を抑える……。ラリーの現場から出発した設計思想が、OZの代表的デザインへつながっていきました。

OZホイールの代名詞ともいえる「Rally Racing(ラリーレーシング)」は、日本でも幅広いユーザーから支持を集めている。一方、ターマック(舗装路)では別のデザインのホイールが使われ、当時の勝利により、“強いクルマにはOZが不可欠”というイメージが広まっていきました。やがてOZは、ラリーだけでなくツーリングカーレースなどにも展開。デザインとしてのアイコンが、カテゴリーを越えて“速さの象徴”として機能し始めたのです。

興味深いのは、輝かしい歴史をつくりあげた人物が、いまも現役で関わっているという点です。内山代表は、Rally Racingの開発に関与したクラウディオ・ベルノーニ氏が現在も会長として在籍していると語りました。成功が単なる歴史で終わるのではなく、知見として組織に残り続ける——それが、OZが長い時間をかけてブランド力を積み上げてきた理由のひとつなのでしょう。

ところで2026年、OZがF1に戻ってきました。そこで次回は、F1という世界最高峰の舞台とOZの関係を取り上げます。

OZ RacingについてF1をはじめ、WRC、WECなど、モータースポーツのさまざまなカテゴリーにホイールを提供し、数々の勝利を支えてきたOZ。そこで培ってきたテクノロジーとイタリアの芸術的なデザインが融合するOZのホイールは、ヨーロッパはもちろんのこと、世界で、そして日本でも数多くのファンから支持されている。

OZ公式サイト:https://www.ozracing.com/jp/

Text & Photo:アウトビルトジャパン

文:AutoBild Japan

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