話題の電動オフロードバイク、SUR-RON(サーロン)。エンジン車と違い、音も静か、排気も出ない、車両の軽さが特徴的なこの1台。ルックスも今までのバイクとは一味異なり、まるで自転車のような見た目。電動バイクでありながら自転車の要素を多く含むこのサーロンを、元JECチャンピオン池田智泰氏に試乗してもらいました。数多くの車両を乗ってきた池田氏の目に、この電動バイクはどのように映ったのでしょうか。
新たなオフロードライド、新感覚の乗り心地
様々な車両に乗ってきた池田氏も電動オフロードバイクに乗るのは今回が初めてとのこと。SNSでその存在を知り、その乗り心地が非常に気になっていたそう。「まず最初に感じたのは、まるで未来の乗り物に乗っているなという感じを受けましたね。僕の予想以上に楽しくて(パワーもあって)十分に満足できます。しかも走っている感覚はバイクと同じなのに圧倒的に軽く操作も楽チン、何よりエンジン音がしない、今までに経験のしたことのない新感覚でした」と満足な様子。
ホンダ「GB350 S」誕生! スタンダードモデルのGB350とともに詳細発表
トップライダーでさえも虜にする性能を備えたサーロン、池田氏はその可能性についてもこう話してくれました。
「これからオフロードバイクを始めたい人向けの入門用のような気軽に乗れる、間口が広い乗り物ですよね。エンジン車と比べて圧倒的に軽い(約60kg)ですし、操作も自転車と同じ。左手にクラッチではなくリアブレーキになっているので、より自転車を思わせる要因なんだと思います。バイクに乗ったことが無い人は右足でブレーキ、というのが慣れないかもしれないですけど、コレなら自転車さえ乗れれば操作が難しいということは無いと思いますね」
エンジンとは違う、電動ならではの独特な急加速
クラッチが無いこのサーロンは、右手にフロントブレーキ、左手にリアブレーキと、スクーターと同じ配置になっています。しかし、アクセルを開けた時の加速はバイクとは違う、独特な加速をするとのこと。
「バイクの場合、アクセルをガバッと一気に開けてもジワジワ上がってきたパワー感を感じますが、これは正直そのような遊びの部分がないですね。アクセルを開けたときの感じは、0→100ぐらい急に来ます。この急加速はバイクでは味わえない部分だと思いますね。最初はこの急加速の感覚に戸惑うかもしれませんが、何回か乗って体が慣れてくれば調節できるようになると思います」と池田氏。
電動モーターは、エンジンと違ってトルクがゼロから一気に立ち上がる特性を持っています。各社、この特性をエンジンのようなフィーリングに落とし込むのか、はたまたむしろ活かすのか…電動バイクの味付けは、まずここがポイントになります。
サーロンに乗るとついやってしまうコト
池田氏は、操作性について「サーロンに乗るにあたってバイクから乗り換える人と、自転車から乗り換える人では運転の感覚(操作性)がだいぶ変わりますね。僕はバイクにずっと乗ってきたから、左手はクラッチ・右足はブレーキ、という感覚が身についてしまってます。
だから走っている時もついクラッチレバーだと思って握ってしまったり、無いことは頭でわかっていても、つい右足でブレーキを探してしまうんですよ」と回答。慣れれば、なんの問題もない部分ですが、最初は気になるかもしれません。
電動バイクが開く未来
「バイクだとどうしても音が出てしまうけど、このサーロンは電動だから音がしない。だから隣のライダーと話をしながらバイクに乗れる。こんなの今まで多くのバイク経験のある僕でさえも考えられないことですよ。そういうところに、自転車感を感じますね。ちょっと未来の話を先取りしすぎかもしれませんが、エンジンと違って音も排気ガスも出ないので屋内でも使用できます。ということはですよ、インドアで乗れるような施設があればいつでも天候を気にすること無く乗れちゃいますよね。ゆくゆくはBMXのようにオリンピック種目になったら面白いよね」と池田氏。
SUR-RON
Light Bee X
価格:¥528,000(税込)
車両重量(電池込み):58kg(バッテリー重量:11kg)
航続距離:約100km(20km/h時速下)
充電時間:3.5~4時間
※競技用仕様車
バッテリーを抱え込む形で成型されたツインチューブ式のフレームは、今のオフロードバイクに通じるところがありますね。スイングアームも、自転車とは異なるもの。この辺に「バイク感」がありますが、基本コンポーネントはMTB用を使用しています。ハンドル、ステムまわりも自転車のソレ、フロントサスペンションもMTB用と思われるものです。見ての通り、車体もコンパクトにまとまっているし、車重も少ないのでMTBのコンポーネントがマッチするのでしょう。このあたりの出来具合には、池田氏からコンプレインが出ていません。十分なクオリティであることは間違いないところ。
かつて、KTMからフリーライドEが発売されたりと、これまでもバイク電動化のアプローチはありました。いまのところ、しかし、オフロードバイクそのものをサイズ同じく電動化するという方向性は、バッテリーの大きさの問題からか、まだあまり成功例がないとも言えます。しかし、サーロンのようなMTBともオフロードバイクとも違った、新たなカテゴライズのマシンは、フィールドを選ばずこれから伸びていく素養に溢れていると言えるかもしれません。事実、全く新たな需要を喚起したヨツバモトのように…日本のサーロンの動き、要チェックですよ!
アルミ製のフレームは7.8kgという軽さ。チェーンブロックは本格的。
ブレーキなども、自転車のコンポーネントを流用しています。
サスペンションのリンク構造も、ダウンヒルマシンなどに見られるもの。基本構造は、MTBなのです。
バッテリーはパナソニック製リチウムバッテリーを採用。バッテリーパックは重量11kg。取り外しも簡単にできるので充電もスムーズに行えます。要でもあるモーターはLight Beeの為だけに開発され、パワフルな動力と電子ブレーキを両立。IP55クラスの防塵・防水機能を備えています。
公道走行可能モデル
SUR-RON
Light Bee L1E
価格:¥566,500(税込)
車両重量(電池込み):62kg(バッテリー重量:11kg)
航続距離:約100km(20km/h時速下)
充電時間:3.5~4時間
※試乗会のため保安部品を外しています
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「角川61式戦車」未だ現役 映画『ぼくらの七日間戦争』で活躍 直近ではとんでもない場所に登場!?
素朴な疑問! 電柱に巻かれた2色のしましまカバーって何の意味があるのか?
ホンダ新型「“車中泊”軽バン」発売! めちゃ「オシャ」な内装も新登場! 睡眠の質「爆上がり」なアイテムも設定!?
日産「新型高級ミニバン」初公開! 全ドア「スライドドア」&フルフラットフロア採用! 次期型「エルグランド」と呼び声高い「Hツアラー」タイに登場
レトロ顔の新型「最安価トラック」公開! 「ジムニー」のような「箱型」デザインが超カッコイイ! オシャすぎる「ベースなウルフ」米で発表
みんなのコメント
ちょっと高いがいいバイクです。
リミッター解除すると70キロ出ます。走行距離は80キロぐらいに減ってしまいますが