フルモデルチェンジしたスバルの新型「フォレスター」のうち、ガソリンモデルに早速乗った! ストロングハイブリッドモデルでは得られない魅力に迫る。
ガソリンモデルはスバルらしさ満載
洗練されたSUV──新型スバル フォレスターSPORT EX試乗記
試乗車のグレードはSPORT EX。SPORTに対し、12.3インチフル液晶メーター、アイサイトX テクノロジー、アイサイトアシストモニター(アイサイトX用)が追加された
エクステリアは、SPORT系専用の225/55R18オールシーズンタイヤ&18インチアルミホイール(ブロンズ塗装)やサイドクラッディング(ブロンズ塗装加飾付)などによって、ストロングハイブリッドモデルと差別化を図る。ただし、目立つ配色ゆえに、好き嫌いが分かれるかもしれない。
インテリアに乗り込むと、ブロンズ塗装加飾のステアリングやシフトレバーが目に入る。シートはサイズもたっぷりしており、座り心地も良い。仙骨を押さえて骨盤を支えるシート構造が、身体に馴染む。また、シートレールを直接車体に固定する構造を採用し、身体やシートそのものの揺れを抑えることで、快適な乗り心地を実現したという。
フロントシートは電動調整式で、座面と前端部の高さ、前後位置、背もたれ角度の調整を電動で行える。助手席にも高さ調整機構が備わるのは、スバル車共通の心遣い。車格が上のトヨタ「クラウン」を含む、多くの日本車の助手席は、高さ調整機構が省かれているのだ。
運転席には他にも便利機能が満載。「ドライバーモニタリングシステム」は、カメラがドライバーを認識すると、事前に設定していたシート位置やドアミラー角度などを自動調整するとともに、SI-DRIVEで設定したドライブモードなどを前回乗車時の状態に再現する。加えて、「運転席シート自動後退機能」も搭載。乗車時にドアを開けると、ドライバーが乗り込みやすいように運転席のシートが自動的に下がる。スバル流の“おもてなし”だ。
走りは、パワフル。ストロングハイブリッドと違い、モーターのアシストこそないものの、出足は鋭い。低回転域から300Nmの高トルクが効いている。CVT(リニアトロニック)も、実に滑らかで、エンジンとのマッチングが良い。アクセルを踏んでいくと、グングン速度を上げていく。
搭載する1.8L BOXER 直噴ターボ “DIT”のエンジン・サウンドは、官能的ではないけれど、ドライバーに対し、エンジンがしっかり働いていることを終始主張する。ストロングハイブリッドでは得られない“美点”かもしれない。スバル独自の水平対向エンジンをたっぷり味わいたいユーザーは、SPORTを選ぶべし。
乗り心地は、先代よりもしなやかさが増した。悪路走破性を確保しているとは思えないほど、街中でも快適だ。新型は、ボディの高剛性化と軽量化により、路面からの振動の収束性を高めたのだ。さらに、フロントサスペンションクロスメンバー/リヤサブフレーム/フロントシート取り付け部のウェルドナット形状を変更し、ボルト締結力を面で受ける形式に変更。取り付け部の剛性を高め、操縦安定性と乗り心地が向上したという。
上記は、ちょっとマニアックな改良ポイントかもしれない。けれども、先代と新型を乗り比べると明らかに違う。新型は、高級感が増した。防音材の最適化などによって静粛性が高まったのもポイントだ。
駆動方式は4WDのみ。ただし、4WD特有の癖はナシ。精緻な前後駆動力配分により、レーンチェンジなどもスムーズだ。
新型フォレスターは、サイクリスト対応歩行者保護エアバッグを採用した。エアバッグ展開領域をAピラー後方まで拡大し、万が一の衝突時に、歩行者と頭部接触位置が異なるサイクリストも守る歩行者保護エアバッグを世界初採用。乗員だけではなく、周囲の人のことも考えたスバルの姿勢は、感心だ。
新型フォレスターSPORT EXの価格は¥4,191,000。ベースとなるエントリーモデルのSPORTは¥4,048,000。ストロングハイブリッドモデルのエントリーモデル「X-BREAK S:HEV」が¥4,202,000だから約¥160,000の価格差だ。
リッターあたりの燃費はガソリンモデルが13.6kmで、ストロングハイブリッドモデルが18.8km。5.2kmの差は、長距離移動の多いユーザーは考えてしまう数値だろう。逆に、あまり走行距離の多くないユーザーはガソリンモデルで十分かもしれない。しかも、経済的なレギュラーガソリン指定だ。
ちなみに今、ストロングハイブリッドモデルはオーダーが殺到しているそうで、公式ウェブサイトにも「詳細は販売店にお問い合わせ下さい」と、記されている。納車まではかなりの時間を要するようだ。対するガソリンモデルは「3ヵ月程度」。新型フォレスターがすぐに欲しいユーザーは、ガソリンモデルを買うべし。
新型フォレスターの完成度は、パワートレイン問わず高いので、ガソリンモデルを購入したからといって後悔はしないはずだ。
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文と編集・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)
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