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売ってないけど国内にピッタリ!? 日本に適した海外専売車5選

掲載 更新 18
売ってないけど国内にピッタリ!? 日本に適した海外専売車5選

 日本市場は先進国のためクルマに対する要求値が高い、ボディサイズが一定以上大きいと使いにくいなど、特殊な面があるだけに世界的に販売されるモデルでも導入しにくいことが多々ある市場である。

 しかし、日本で販売されない日本車を見ると「少し手直しすれば日本でも売れそう」と感じるモデルもある。本稿ではそんな海外専売車のなかで国内にも適した要素を持つクルマを紹介したい。

伝統の名門車だからこその挑戦!! カムリに黒と赤の閃光!! 一部改良と特別仕様車

文:永田恵一/写真:トヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、三菱自動車、スズキ

【画像ギャラリー】ヨーロッパ、インド、東南アジア……日本でも売れそうな?海外専売車を写真でチェック!!

■欧州販売のトヨタ カローラツーリング「スポーツトレック」

トヨタ カローラツーリングスポーツトレック。日本では空白となっているミドルクラスのステーションワゴンクロスオーバーだ

 カローラツーリングスポーツトレックは、欧州で販売されるカローラのステーションワゴンに、20mmの車高アップやフェンダーに着く樹脂製のオーバーライダーに代表される外装パーツを加えるなどしたクロスオーバーだ。

 クルマ自体が欧州で販売されるカローラのステーションワゴンのため、ボディサイズは全長4670mm×全幅1805mm×全高1455mmと、日本専用サイズとなるステーションワゴンのカローラツーリングに対し、全長が175mm、全幅も60mm大きい。

 パワートレーンは1.8Lと2Lのハイブリッドで、駆動方式はFFのみとなる。

 カローラツーリングスポーツが「日本でも売れそう」と感じる理由としては、まずミドルクラスのステーションワゴンのクロスオーバーは、VWゴルフのオールトラックくらいしか浮かばず、日本では空白となっている点がある。

 また、ボディサイズも日本専用サイズとしたカローラツーリングと矛盾するようだが、カローラツーリングスポーツトレックくらいであれば問題もなく、かつてあったアヴェンシスの後継車としての需要も期待できるかもしれない。

 もし生産されるイギリスからの輸入という形でも日本導入が叶うのなら、最低地上高を現在の155mmから180mm程度に上げてクロスオーバー色を高め、4WDも設定してほしいところだ。

■インド生産の日産 マグナイトはクオリティや安全装備面で日本導入は期待薄?

インド生産の日産 マグナイト。インドでは非常に安価で販売されるが、このままでの国内販売は難しいだろう

 マグナイトは7月にインドでコンセプトカーが発表された、2020年度内にインドでの生産という形でデリバリーが始まるコンパクトSUVである。

 そのため現在明らかとなっているのはスタイルだけだが、クルマ自体はルノーがインドで販売しているトライバーというコンパクトSUVの兄弟車となることが有力視されている。

 トライバーからマグナイトを想像すると、トライバーは全長3990mm×全幅1739mm×全高1643mmというボディサイズで7人乗り3列シートだが、マグナイトは通常の2列シート車となるだろう。

 また、トライバーのパワートレーンは、1L・3気筒NAに5速MTと5速MTのシフト操作とクラッチ操作を自動化した「イージーR」と呼ばれるAMTで、駆動方式はFFのみだ。

 マグナイトはまず全幅こそ3ナンバー幅となるものの、全長4m以下という日本で大人気となっているトヨタ ライズ/ダイハツ ロッキーとほぼ同じコンパクトなボディサイズが大きな魅力だ。

 また、トライバーのインドでの価格は最上級グレードで72万2000ルピー(日本円で約102万円)と非常に安い。

 おそらくマグナイトの日本導入はクオリティや安全装備、ATなど難しい面が多いだろう。

 しかし、170万円程度の価格でいいから日本人が納得できるクルマとすれば、現在1クラス上のキックスの価格がハイブリッドのe-POWERのみで、間口が狭いものとなっていることもあり、マグナイトが日本に導入されればエントリーSUVとして面白い存在となるのではないだろうか。

■東南アジア圏で販売のホンダ BR-Vは価格次第で日本でも人気車となるか!?

東南アジア圏で販売されるSUV、ホンダ BR-V。価格設定次第では日本でも人気車となる可能性もある

 BR-Vは東南アジア圏で販売される3列シートとなる、全長4453mm×全幅1735mm×全高1666mmというコンパクトクラスとしては長い全長を持つSUVだ。

 全長が長いだけにまずまず使える3列シートを持ち、インテリアの雰囲気も明るいなど、雰囲気も楽しげだ。パワートレーンは1.5L直4・NAエンジン+CVTが基本で、国によってはMTも設定される。

 今後ほどほどのサイズの3列シート車は新型コロナウイルスの影響もあり、公共交通機関を避けた家族などでの移動を考える人が増えると、さらに需要が増加する可能性は充分ある。また、BR-Vは家族が持つ人を含めた若年層にも似合うクルマでもある。

 こうしたことを総合すると、BR-Vは登場が2016年のため日本導入があるとすれば次期モデルからというタイミングになりそうだが、日本でも200万円程度の価格で販売されれば、人気車になる可能性は小さくないのではないだろうか。

■東南アジア圏販売の三菱 エクスパンダーは日産との共同国内販売に期待

東南アジア圏で販売される三菱エクスパンダー。アライアンスを結ぶ日産との販路共有で国内販売も可能か?

 東南アジア圏で販売される点や3列シートで全長4475mm×全幅1750mm×全高1700mmというボディサイズ、トランスミッションこそ4速ATながら1.5L直4エンジン搭載することなど、エクスパンダーもBR-Vに近いモデルだが、エクスパンダーはミニバンに軸足を置いたモデルだ。

 しかし、エクスパンダーは標準車でも最低地上高が205mmとSUV並に高く、クロスオーバー化したクロスになると225mmとクロカンSUV級となるのが面白い。

 エクスパンダーもBR-V同様の魅力を持つモデルだ。日本だと三菱自動車だけで売るのは厳しいとしても、アライアンスを結ぶ日産でも売れば相当の販売が期待できる予感もする。

 200万円程度の価格で販売できれば、両社の国内販売においてもそれなりの戦力になるのではないだろうか。

■インドで販売のスズキ エスプレッソはクオリティ面で厳しいか?

インドで販売されるスズキ エスプレッソ。国内での販売はハスラーと社内競合する可能性があるため可能性は薄い

 インドで販売されるエスプレッソは、日本の軽自動車を拡大したような全長3565mm×全幅1520mm×全高1549mmというボディサイズを持つコンパクトクロスオーバーである。

 パワートレーンはガソリンとCNG(圧縮天然ガス)にも対応する1L3気筒NAエンジン+5速MTとAMTを搭載。赤、青、オレンジといった原色系のボディカラーなど、明るい雰囲気を持つ点も魅力だ。

 エスプレッソのインドでの価格は最上級グレードでも49万9000ルピー(約70万円)と安いが、最上級グレードでも後席のパワーウインドウが着かないなど、もし日本導入を考えた場合には相当手を加えないと日本人が満足できるクオリティは確保できないだろう。

 また、日本では軽自動車が非常に強いこともあり、スズキ社内でハスラーと競合する可能性も高い。

 しかしハスラーに近いクオリティで、ハスラーより安い価格で販売できれば、スイフトが軽自動車ベースだった頃の激安特別仕様車のように「クロスオーバーは乗り降りが楽だから」などの理由で、軽自動車を敬遠するユーザー向けに商売になるくらいの販売は期待できるかもしれない。

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みんなのコメント

18件
  • 国内にピッタリという見出しを付けながら
    入れるならこうするべきとか
    やはり厳しいとか
    結局全然ピッタリではないというオチ
  • またまた、日本未導入車の妄想話で隙間を埋める記事かよ。
    日本に持ってきたところで、「やはりカローラを名乗るには車幅が」だの、「インドで製造しているからかチリ合わせなど細かい点が気になる」だの、「内装がプラスチッキー」だの、文句ばっかで売れないだろうに。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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