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PU規則の見直しが進む。新出力配分『60:40』の導入時期をめぐる懸念はすでに解消/新時代のF1解説第4回

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PU規則の見直しが進む。新出力配分『60:40』の導入時期をめぐる懸念はすでに解消/新時代のF1解説第4回

 中東2戦が中止になった4月、F1はレギュレーションについて関係各者からさまざまな意見を集め、その微調整を行っていた。4月20日に行われた最終的なオンライン会議は、国際自動車連盟(FIA)、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)、各チーム代表、パワーユニット(PU)マニュファクチャラーなどが参加し、シーズン序盤3戦のデータをもとに規則の修正について協議、決議を行った。その結果、第4戦マイアミGPからF1は変更されたレギュレーションでレースを行うこととなった。

 主な変更点はエネルギーマネージメントに関する調整だ。まず、予選においてより全開走行を増やすために、予選での1周あたりの最大許容リチャージ量をこれまでの8MJから7MJに引き下げた。これによって、アタックラップ中の全開走行時にエネルギー回生を行うスーパークリップの最大持続時間が、1周あたり約2~4秒短縮され、ドライバーが全開で走行する時間が増える。

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 その結果、開幕3戦の予選はすべてメルセデスがフロントロウを独占していたのに対して、マイアミGPではアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がポールポジションを獲得したものの、2番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペン、3番手にはフェラーリのシャルル・ルクレールがつけて、上位勢は複数のチームが入り乱れる接戦となった。

 このレギュレーション変更には、車両間の速度差による危険を回避する狙いもあった。スーパークリップ時の最大出力が予選、決勝ともに従来の250kwから350kwに引き上げられたことにより、ドライバーがエネルギー回生に費やす時間が減り、マシン同士が接近する際の過度な速度差を抑えられ、第3戦日本GPで発生したオリバー・ベアマン(ハース)のクラッシュのような事故はマイアミGPと第5戦カナダGPでは起きなかった。

 今後は2027年以降のF1パワーユニット規則の見直しについての議論が本格化すると考えられる。カナダGPで行われた協議ではFIAが推進するパワーユニット規則見直し案に複数のPUマニュファクチャラーが反対を表明し、混沌としている。協議は内燃機関と電力の比率を『60:40』に変更する点では一致しているものの、反対派はその開始時期は2027年ではなく、2028年以降を希望しているようだ。

 また『60:40』への変更に対しては、PUマニュファクチャラーだけでなく、チームからも懸念が指摘されていた。内燃機関の出力を引き上げるには燃料流量を大幅に増やすことになり、既存の燃料タンクでは容量が足りず、デザインの設計の変更が必要となるからだ。すでに複数チームは、2026年用シャシーをベースに2027年も継続使用する前提で計画を立てており、もし『60:40』が2027年から導入された場合、追加のコストが発生する。

 しかし、カナダGPの会見に出席したレーシングブルズのアラン・パーメイン代表によれば、その懸念はすでに話し合いが行われ、チーム代表レベルでは合意に至っていると言う。

「もし今年のシャシーを流用して、燃料タンクが310kmのレースを完走するには十分な大きさでない場合、特定のレースに限定して、もちろん絶対に必要な場合のみ、周回数を1~2周短縮し、ガレージからスターティンググリッドまでのレコノサンスラップの周回数を1周に制限することを検討することで合意がなされている」(パーメイン)

 話し合いによって問題を解決していくことに異論はない。ただ、こうした話し合いを、できればレギュレーションが導入される前にもう少し行ってほしかった。

[オートスポーツweb 2026年06月02日]

文:AUTOSPORT web
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みんなのコメント

3件
  • wat********
    チートパワーで余裕がある メルセデスは問題ないが、フェラーリの計画には '28なら合わせ込めるが、来季からだと 狂うことになる
    変更を反対している訳では無い
    メルセデスも本心は 今強いこのままがいいが、ADUOでフェラーリが 迫ってくるのを '27からの急な変更により、防げるかもしれないから 受け入れた
  • かずき
    バッテリーの容量を1.5倍くらいに増やした方がコストかからんし電欠防げるんじゃね?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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