今年の7~8月にかけて開催が予定されている、東京オリンピック・パラリンピックの自転車競技の長とも言えるスポーツマネージャーを務めるのが、片山右京である。ご存知の通り、1992年にヴェンチュリ・ランボルギーニのドライバーとしてF1デビューを果たし、1997年まで活躍した、あの片山右京だ。
片山はF1ドライバーを引退した後は、トヨタの一員としてル・マン24時間に挑んだり(1999年には2位)、全日本GT選手権やダカールラリーなど、様々なモータースポーツで活躍。それと同時に、登山や自転車競技にも勤しんだ。そして今では、東京オリンピック・パラリンピックの自転車競技を率いる立場になった。
■片山右京、角田裕毅を語る「慣れるまでにはもう少し……でも楽しみにしていた日が近付いているはず」
「色々な縁があって、この仕事をさせていただいています。僕は以前、JBCF(全日本実業団自転車競技連盟)の理事長をやっていたのですが、『手伝って欲しい』とお声をかけていただいて、この仕事をやることになりました」
片山は今の業務に就いた経緯についてそう語る。では、実際にはどんな仕事をしているのか?
「自転車には、とにかく色々な種目があります。マウンテンバイクやBMXフリースタイル、日本のお家芸とも言えるトラック競技、そしてロードレースなど、本当にたくさんあります」
「ボランティアさん含めて何百人ものスタッフが関わっていて、全ての自転車競技種目組織のトップが僕です。UCI(国際自転車競技連合)との間に入って、何かあれば上申しなきゃいけないし、競技の現場ではディレクターとして、そしてコンディションマネージャーとして全責任を負わなければいけません」
「国際団体の意向を伝えるなど、カウンターパートとして組織委員会で働かせていただいているというところですね。トラブルがあれば、IOCとかいろんな人たちに相談して助けてもらいながらやってます」
「警視庁や警察庁、その他の団体への挨拶回りなどもしていて、その上競技がたくさんあるので……それぞれが大変なんです。言葉で言っても、お腹いっぱいになっちゃうくらいです」
「今まではひとりのアスリート、たかだかF1ドライバーでした。会社勤めもしたことのない人間が大きな組織の中に入って、毎日たくさんの会議をして……最初の頃は耳から煙が出るような日々でしたけど、いい経験をさせてもらってます。世界中の人とも一緒に仕事して、大会が終わったらまた一緒に仕事しようなんていうことも言っていただいてます。自分の中の世界が広がってきて、人生って楽しいなとか、いくつになっても勉強しなきゃいけないとか、世界が広いんだな……ということを感じています。自分がやってきた登山やパリダカとはまた別の冒険で、本当にありがたいですよ」
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