2021年6月にこの世を去ったマクラーレンの大株主マンスール・オジェが所蔵していた、マクラーレンの市販車20台が“ラスト・オブ・レジェント”として販売される。
フランス系サウジアラビア出身のオジェは、TAGグループ総帥を務め、当初はウイリアムズへのスポンサーという形でモータースポーツに参入し、1984年からマクラーレンの株主となった。
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オジェが株主を務める間、マクラーレンはコンストラクターズタイトルを7回とドライバーズタイトルを10回獲得。市販車部門であるマクラーレン・オートモーティブと、技術応用を行なうマクラーレン・アプライド・テクノロジーズの立ち上げに尽力し、同ブランドを卓越した最先端エンジニアリング集団に引き上げた。またスイスの高級時計ブランドであるホイヤーに出資し、“タグ・ホイヤー”として世に知れ渡るまでに成長させた人物でもある。
今回も、今年初めに元F1総支配人バーニー・エクレストンが所有した69台の歴史的なグランプリマシン/F1マシンを約6億ドル(約864億円)で売却した大手クラシックカー・ディーラーのトム・ハートレーJnrが、オジェ遺族から指名を受けて売却を担当する。
スピードテールやP1、セナ、そして今回の目玉であるF1を含め、オジェのコレクションとして出品されるマクラーレン20台全てが、各モデルの最終シャシーナンバー。そして各車とも、マクラーレンが後に“マンスール・オレンジ”と名付けたオジェ専用カラーリングが施された。
走行距離わずか1,810kmのF1と、マクラーレンのサーキット走行会で時折使用されたP1 GTRを除き、他18台は全てファクトリー出荷時の未使用。マクラーレンによる直接指導の下メンテナンスされている。他のコレクターでは受けることができないサービスだ。
オジェの妻キャシーは、コレクション売却について次のように説明した。
「マクラーレンは、マンスールにとって大きな意味を持っていました。マクラーレンはビジネス以上のモノであり、純粋な情熱でした。彼がこのマクラーレンの市販車のユニークなコレクションを集めたのもそうした流れに沿ったモノでした」
「この『ラスト・オブ・レジェンド』カーコレクションは、我々家族にとって宝物であり、マンスールが自分仕様の1台1台をデザインしていた時間を思い起こさせてくれます。彼はマクラーレンで長年培ってきた情熱によって、その才能を開花させました」
「この非常に個人的なコレクションを手放すことは簡単ではありませんが、マンスールがそうであったように、真に『これを理解し』、所有し、手入れすることを大切にしてくれる新しい管理者の元へ行く時が来たのです」
またマクラーレン・レーシングのザク・ブラウンCEOは、次のように語った。
「マンスールは、今日のマクラーレンを築いた創始者だ。非常に情熱的なレーサーであり、自動車愛好家であり、マクラーレンの大ファンだった。彼のコレクションは非常に特別なモノで、これに匹敵するモノは他にない」
そして、コレクション売却を担当するトム・ハートレーJnrは、次のように語った。
「オジェ家の素晴らしいコレクション売却を私のビジネスに託してもらい、非常に光栄だ」
「私はマンスールに何度か会う機会に恵まれたが、彼の細部へのこだわりと、人生におけるより上質なモノへの感謝の念は、今日残るコレクションにハッキリと反映されている」
「このコレクションを売りに出すことは、それだけでも並外れているが、マクラーレン・オートモーティブ創設者のひとりであり、マクラーレンのF1での成功に大きく貢献した人物の家から出たという事実が、このコレクションを本当に比類なきモノとしている」
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