富士スピードウェイで開催された2026スーパーGT第4戦の決勝レース。直前の天候変化によりセーフティカー先導でスタートしたが、5周目にグリーンフラッグが振られた時に、64号車Modulo HRC PRELUDE-GTと23号車MOTUL Niterra Z、12号車TRS IMPUL with SDG Zが接触し、イゴール・オオムラ・フラガが駆る64号車Moduloが宙を舞うクラッシュが発生した。この状況について12号車TRSのベルトラン・バゲット、23号車MOTULの高星明誠に聞いた。
宙を舞った64号車Moduloは着地で大きな衝撃があったため、フラガはFRO(ファースト・レスキュー・オペレーション)の手順で救出されたが、意識があり、大きな怪我はないとの第一報が入り、ひとまず安心といったところ。その後、このセーフティカー(SC)からのリスタート時に発生したアクシデントについて、12号車TRSに対してSC導入中の他者への衝突行為として90秒のペナルティストップと罰金20万円が課され、さらにSCリスタート時の追い越しがあったとして、ドライブスルーペナルティも追加で課された。
この時の状況について、バケットはレース後に、このように振り返った。
「イゴールがタイヤのウォームアップにかなり苦労していたようで、リスタートの(最終コーナーからの)立ち上がりが良くなかった」とバケット。メインストレートに向かってくるところで、64号車Moduloのペースが上がらず、前方集団とギャップができており、64号車Moduloの背後に2台のZが迫っていた。
バケットが続ける。
「イゴールは一番左、高星は真ん中、そして僕はイゴールの後ろにいて、途中でイゴールが左側に留まっているのが見えたので、クリアなラインを取るために右側へ行こうと決めた。それで彼(高星)は、僕が右に動いた、まさにそのタイミングで減速した。それには驚かされたよ」
「彼(高星)はおそらく、(スタート)ラインを越える前にイゴールを抜いてしまいそうだと判断したのかもしれない。あれだけのスピードで走っている中で、本当に不意を突かれて反応する時間がなかった。単に、僕側のタイミングが悪すぎた。軽く接触しただけだったが、それだけで彼(高星)のクルマはスライドしてしまい、イゴールに突っ込んだ……そういう状況だった」
「もちろん、わざとやったわけではないし、こんな接触は望んでいなかった。さっきも言った通り、本当にタイミングが悪かったんだ。もちろん、責任は僕にある。僕があそこにいなければ高星にぶつかることも、彼がコントロールを失うこともなかったわけだから。ただ、申し訳ないとしか言えない」
いつになく、険しい表情のバケット。何より、フラガの状況をかなり気にしていた。
「何よりも重要なのは……中嶋(悟/64号車Modulo HRC PRELUDE-GT総監督)さんから聞いた話では、イゴールは無事だということ。それを聞いて本当に安心した」
「もっと慎重になるべきだったのか……オンボード映像をもう一度確認する必要がある。何よりも重要なのは、あの事故で全員が無事だったということ。巻き込まれてしまった他の2台のクルマについては、申し訳ないとしか言いようがない」
バケットの頭の中には、リスタート前の追い越しがないように高星がスピードを調整する可能性があることは想定していたとのこと。バケットがイン側ラインに移動した瞬間と高星がアクセルを戻した瞬間が、偶然一致してしまったという。
「(リスタートの)ラインの位置がまだ先だったので、ミツ(高星)が減速するのはもう少し後になるだろうと思っていたので、あの時点では(彼が減速すると)予想していなかった。ただ、もし彼が2秒早く、あるいは2秒遅く減速していれば、このクラッシュは起きなかったと思う。本当にタイミングが悪かったとしか言えない」
「もちろん、ミツが僕の方を見る必要はない。彼と接触しないようにするのは僕の責任だから。僕が右に動こうとしたまさにその時、彼がストレート上でアクセルを戻した。不意を突かれて反応する時間がほとんどなかった。スピードも非常に高かったし……本当に、タイミングが悪すぎた。申し訳なく思っている」
⚫︎23号車モチュール高星明誠「12号車が右にレーンチェンジにした時に、引っかけられた」
一方、64号車Moduloと12号車TRSの間に挟まれるかたちとなってしまった23号車MOTUL。スタートスティントを務めた高星明誠は、当時の状況をこのように説明する。
「64号車が苦労していたので、最終コーナーの立ち上がりから並んで、ストレートで並びにいったのですけど、そのままだとコントロールラインの手間で抜いてしまいそうだったので、速度をコントロールしながら並走していました」
「その時に、後ろから全開で来ていた12号車が右にレーンチェンジにした時に、引っかけられちゃって、(自車が)左に持っていかれて、そのまま64号車にぶつかってしまったという感じです」
23号車モチュールはこの接触でフロントの足回りとフロントバンパー、そしてリヤの空力を破損してレーシングスピードでの走行が難しくなったことから実質レースが終わり、マシンを修復してレースの32周目あたりにコースに復帰したが、完全にマシンは直り切っていなかったようで再びガレージに戻り、レースを終えることになった。
なお、気になるフラガの最新情報だが、チームがレース再開直後に公式Xを更新し、意思表示もできており意識ははっきりしているとのこと。念のため、サーキット近くの病院に行って精密検査を受けることになったが、その結果については現時点で情報は入ってきていない。
[オートスポーツweb 2026年08月02日]
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
ホンダF1、新PU投入のオランダGPは重要な一戦に「私たちにとっては待ち望んでいた機会」
ホンダは独特な会社……F1と市販車のプロジェクト間で人材が行き来するのは普通のこと。折原エンジニア語る「強力なPUを開発する体制は整っています」
角田裕毅にF1復帰のチャンス到来か? ハジャーが手首の負傷でF1オランダGP欠場の可能性
角田裕毅がレーシングブルズからF1オランダGP出場の可能性。ハジャーが負傷、欠場ならローソンがレッドブルでドライブ
クラッシュを頻発させたレッドブルのマカレナウイング。FIAは介入せず……しかしチームは独自に改良「自分たちのマシンを壊したい人は誰もいない」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
しかもタイヤのウォームアップに苦戦してるとか、偏見だろ。