ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)はMotoGP第17戦タイGPの決勝で5位を記録。まずまずの結果となったが、このレースを通じて彼はヤマハのバイク改善に向けて、よりしっかりとしたフィードバックを得られたと考えている。
クアルタラロとヤマハは今シーズン苦しいレースが多かったが、終盤戦のインドGPとインドネシアGPでは表彰台を獲得するなど好調。その一因になっていたのが、高温なコンディションなどに対応するために持ち込まれていた普段よりも硬いケーシングのタイヤだ。コンパウンドは変わらないものの、内部構造の変化により、タイヤの剛性やエッジグリップにも影響が及ぶだろう。
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クアルタラロはこのタイヤではフィーリングが良くなるだけではなく、他のメーカーはこのタイヤでパワーを出し切れていないことが助けになっていると考えている。
タイGPでもそのタイヤが持ち込まれており、クアルタラロは悪くない滑り出しを見せた。スプリントこそ11位だったが、決勝でクアルタラロは5位と上位でレースを終えた。
彼は今回の舞台であるチャーン・インターナショナル・サーキットでは”ヤマハの弱点”が全て強調されていたことで、再び表彰台獲得とはならなかったと考えている。同時に クアルタラロはマシンを開発していく上で、非常に明確なフィードバックを持ち帰ることができたと捉えているようだ。
「今日はある意味ポジティブな1日だった。僕たちの弱点をしっかりと確認できたし、どこをちゃんと改善しなくちゃいけないのかも理解できた」
クアルタラロはそう語る。
「それにレースもすごく楽しかった。いくつか逃してしまったコトもあるけどね。結構満足している。もちろん、来年に向けて前進できればとは思う」
「この種類の異なるタイヤが僕らの助けになることが分かった。他のライダーたちは、このタイヤではより大きなパワーを生み出せていないからだ」
「インド、インドネシアそしてタイではそれがアドバンテージになっていたことが明らかだった。振り返ってみると日本では苦戦し、オーストラリアも苦しんでいた。僕らはこれをよく理解しなくちゃいけない」
「でもこの数年間は終盤戦にシーズン最悪の状態になっていたこともあるから、かなりハッピーだ。今はシーズンでもベストの結果になっているからね。ヤマハが大きく前進できることを期待しているよ」
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