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340万台以上売れた国民的モデルが30年目の大革新! シリーズ初のスライドドアを引っ提げて7代目となる新型ダイハツ・ムーヴ登場

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340万台以上売れた国民的モデルが30年目の大革新! シリーズ初のスライドドアを引っ提げて7代目となる新型ダイハツ・ムーヴ登場

 この記事をまとめると

■ダイハツより7代目となる新型ムーヴが登場

「D」はダイハツの頭文字かと思っていたら……違うの!? ダイハツワークスのような「D-SPORT」って何モノ?

■シリーズ初のスライドドアの採用が特徴だ

■予防安全装備など安全面も一新されている

 7代目ムーヴがいよいよ登場!

 軽自動車といえば、日本固有の車種であり、今や新車販売における約40%の割合を占めるほどのカテゴリー。日本における国民車といっても過言ではないかもしれない。

 そんな軽自動車の歴史を語るにおいて欠かせないモデルがダイハツに存在する。

 それが、1995年に産声を上げた初代ムーヴである。軽自動車を得意としていたダイハツにおいて、メーカー初となるハイト系のボディを採用した意欲作であり、2014年に登場した6代目モデルまで、スイング式のドアを採用した5ドアという構成を貫いてきた同社の人気かつ看板車種だ(初代はRVモデルという設定だったそう)。事実、シリーズは30年間で累計340万台以上販売されている。

 そんなムーヴがこの度、7代目の新型モデルへと進化を遂げた。ちなみにこの最新モデル、当初は2023年中に販売が始まる予定であったと、一部販売店からの営業資料などによって判明しているが、その後、不正問題などが露呈し、正式販売どころか発表までもが未定となる騒ぎになった。

 さて、この度登場した新型ムーヴだが、特徴はなんと言っても、シリーズ初のスライドドアを搭載した点だ。今までのスイング式のドアがある意味このクルマの特徴であったが、ダイハツ側は、「軽自動車はかつてのハイト系からスーパーハイト系に流行が移り、利便性はもちろん。子どもや高齢者が安全に乗り降りするために、スライドドアの需要が高まっている。また、利用者層が初代に多かった子育て層から子離れ層が中心に。その結果生まれたのが、スライドドアを採用したムーヴです」と語る。

「スイングドアのクルマが欲しい層のクルマではなかったのか?」という声に対しては、「マーケティング調査の結果、そう言ったお客様はミライースを選ばれる傾向が強いので、今回のムーヴはこのような仕様になるよう踏み切った」との返答が。

 代表取締役の井上雅宏氏は、「初代ムーヴが出る前までは、月数台しか売れなかったような小さな販売店でも、ムーヴが出たことにより、数十台売れるほどインパクトがあり、街の景色をガラリと変える革命的なモデルでした」と、ムーヴの魅力を改めて語った。

 また、「不正問題などでご迷惑おかけしたが、トヨタをはじめ、さまざまな企業に助けていただき、なんとかここまでやってこれた。そんなダイハツにとって、新たな第一歩となるクルマがこの新型ムーヴです」

 続けて、「また、日本の軽自動車は、待ったなしのカーボンニュートラルという分野において、小さいエネルギーと少ない素材で作れるクルマです。新興国などへ向けても可能性のある、ダイハツの強みだと思います」

 くるま開発本部製品企画部にてチーフエンジニアを務める戸倉宏征氏は、「キャンバスとの棲み分けは、キャンバスは可愛いというルックスが好評な一方で、ムーヴは軽に必要な要素と価格のバランスを追求したモデルとなっています」

 営業CS本部本部長の福田昭夫氏は、「主力グレードはXとなっているが、現状の受注状況ではGとRSが売れ筋となってます。ただ、今後の動向を見てセールスしていきたいと思ってます。また、不正問題などでお客様をお待たせしてしまったが、ティザー公開以降の受注は想定の2倍となっています。これからも引き続き、信頼を取り戻していきたいと思っています」

 新型ムーヴの特徴とは

 新型ムーヴのデザインコンセプトは、「動く姿が美しい、端正で凛々しいデザイン」とし、軽快さや躍動感をアピールしつつ、丹精で凛々しいデザインになるよう各部がデザインされているほか、インテリアが「居心地の良さ」と「落ち着いた質感のなかに光る華やかさ」をテーマとし、視界の良さに重点を置いた仕立てとしている。

 エンジンは従来からのKFエンジンをベースに再セッティングなど施し、動力性能や燃費性能を上げているのはもちろん、ターボ車にはD-CVTを導入し、高効率なパフォーマンスを実現する。優劣をつけるわけではないが、性能的にいうとダイハツは、「ムーヴキャンバスとタントの間くらい」と語る。

 ボディカラーは13色(2トーン含む)ほか、コンパーノレッドなる往年の名車の訴求色をイメージしたカラーもラインアップ。ちなみに本モデルより、今まであった「ムーヴカスタム」を名乗るモデルがなくなり、「ダンディスポーツスタイル」と「ノーブルシックスタイル」という、メーカー・ディーラーオプションを組みわせて選択するという方式に変更となっている。

 グレードは「L」「X」「G」「RS」と存在し、全モデルに2WDと4WDを設定。価格は135万8000円から202万4000円となるので、非常に安価な予算でスライドドア付きのモデルを選べてしまう点は見逃せない。ダイハツは、月販販売目標台数を6000台と設定しているので、多くの需要を見込んでいるといえよう。

 プラットフォームはムーヴ専用チューンニングが施されたDNGAを採用するほか、ACCなどを含む、17種類の予防安全装備を取り入れた「スマートアシスト」や、電動パーキング、オートブレーキホールドを採用しているのもトピック。

 ただし、装備内容などはグレードによって異なるそうだ(最上級のRSは全種類標準装備)。そのほかにも、スライドドアのウェルカムオープン機能や、スライドドアイージクローザーなども用意されている(グレードなどにより標準装備かオプションか分かれる)。

 新型ムーヴのターゲットは、「商品価値とコストバランスに厳しい相場観を持つ『メリハリ堅実層』としていることから、ユーティリティはもちろん、質感の高さも狙った意欲作となっていることがわかる。

 これから放送されるCMは、クルマ系人気イラストレーターである永井 博氏の書き下ろしイラストともに、歌手の山下達郎氏の新曲が組み合わせられるので、その点にも注目したい。

 代表取締役の井上氏は、「ダイハツは日本の景色を変えるほどのクルマを手掛けてきた。とくに、オート三輪のミゼットの功績は大きいと思います。ムーヴもタントもそうです。ダイハツの強みは、ユーザーたちが求める隙間のクルマを手がけるのが強みなので、引き続き期待してください。また、ダイハツではマルチパスウェイの考えを持っているので、軽EVに関しても検討している。海外では軽EVの開発もあると発表もあったが、敵と考えず、切磋琢磨していきたいと考えている」と述べた。

 2年越しの正式発表となった新型ムーヴ。この力の入れようが半端でないことが、本日の発表会見からよく伝わってきた。試乗レポートはしばらく先となりそうだが、その真価に期待したい。続報に乞うご期待!

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みんなのコメント

11件
  • dgc********
    CMソングが山下達郎氏、インテグラ、スカイライン、三菱カーナビ、車関連には良く使われるね
  • jus********
    ダイハツの新型初期型は買ってはいけない
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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