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100万円以下のスーパースポーツ?! ヤマハ「YZF-R7」のファンライドを支えるのは「S22」だ!

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100万円以下のスーパースポーツ?! ヤマハ「YZF-R7」のファンライドを支えるのは「S22」だ!

ワインディングからサーキットまで

ヤマハ発動機は2021年5月19日、新型スーパースポーツ「YZF-R7」の国内仕様を2021年冬に発売すると発表。これに続き、ブリヂストンはこのマシンの新車装着用タイヤとして「BATTLAX HYPERSPORT S22(バトラックスハイパースポーツS22)」が採用されたことを発表した。

YZF-R7のファンライドにピッタリの国産タイヤ

ブリヂストンは、ヤマハの新型スーパースポーツ「YZF-R7」の純正装着タイヤとして「BATTLAX HYPERSPORT S22(バトラックスハイパースポーツS22)」が採用されたことを発表。YZF-R25/R3からステップアップしたライダーにピッタリの、アグレッシブすぎないファンライドを足元から支えることになる。

新型YZF-R7は「Fun Master of Super Sport」のコンセプトのもと、最新スーパースポーツのスタイルとスポーティなハンドリングを調和させ、多くのライダーが“扱いきれるスーパースポーツ”を目指したモデル。欧米で先行発売され、日本では2021年の冬以降に発売される予定だ。

「BATTLAX HYPERSPORT S22」は、高いドライグリップ性能と軽快なハンドリング性能とともに、優れたウェット性能を確保している、ブリヂストンの最新モデル。レンジの広いスポーツタイヤで、市街地、高速道路、ワインディングロードからサーキットでのスポーツ走行など、さまざまななシーンでYZF-R7のクールで楽しい走りに貢献するとしている。

◆BRIDGESTONE BATTLAX HYPERSPORT S22

高いグリップ性能と軽快なハンドリングで、ワインディングロードからサーキットのスポーツ走行までカバーするスポーツラジアルタイヤがバトラックスハイパースポーツS22だ。走った後の急な雨でも安心できるウエット性能や、高いライフ性能も併せ持つ。

―― YZF-R7に装着されるのは前120/70ZR17 M/C(58W)、後180/55ZR17M/C(73W)。

―― 当初はZレンジのみだったが、2020年からはHレンジの3サイズが追加された。

【YZF-R7解説】フラッグシップモデル「YZF-R1M」に続く排気量の2気筒YZF-R

―― 日本でも2021年冬に発売されるYZF-R7。写真は北米仕様だ。

欧州および北米で、予告通りYZF-R7が発表された! ヤマハが1998年にYZF-R1を登場させてからスーパースポーツの地図は確実に書き換わり、軽量な車体とハイパワーの組み合わせはエスカレートする一方だった。近年はクロスプレーンクランクの並列4気筒エンジンに先進の電子制御を組み合わせ、ポテンシャルはさらに高まってきた。打倒YZF-R1を掲げて登場した弟分のYZF-R6も同様だったが、2021年モデルからはサーキット専用の「R6 RACE」が欧州で発売されている。

そんなYZF-Rシリーズの確立と同時に登場した伝説的なYZF-R7(旧)は、スーパーバイク世界選手権のホモロゲーションモデルとして発売され、1999年にわずか500台が製造されたもの。今回の新型YZF-R7はこのビッグネームに敬意を表してはいるが、より若いユーザーに楽しんでもらうための新しいスーパースポーツとして生まれ変わっており、スリルや興奮、所有する誇りをもっと身近にするブランニューマシンだ。

―― ライディングポジションはR3とR6で比較すればR6寄り。スポーティながら厳しすぎないといったところか。

YZF-R7のベースモデルはユーロ5モデルに切り替わったばかりの新型MT-07(欧州で発表済み/日本仕様は発表間近の見込み)で、扱いやすい73.4psの最高出力に装備重量188kgという、思いっ切り走りを楽しめるスペックが与えられている。

エンジンは270度クランクのクロスプレーン並列2気筒をMT-07から引き継いでいる。日本仕様の従来型は688cc[80.0×68.5mm]だが、新型YZF-R7は689cc[80.0×68.6mm]となっており、これが表記方法の違いなのか実際に0.1mmのストロークアップを果たしているのかは追って調査していきたい。

このパラレルツインエンジンは、単気筒を思わせるほど軽量コンパクトなつくりと、トルクフルでダイレクトなレスポンスが気持ちいい傑作と評されており、XSR700やテネレ700にも転用されている。これをフルカウルスポーツに搭載したらどんなに面白いだろうと思われてきたが、ついに実現した形だ。

新たにアシストスリッパークラッチを採用しており、レバー操作力は33%低減。嬉しいことに、スロットル全開のままクラッチ操作不要でシフトアップできるクイックシフターもオプション設定される。また、2次減速比はMT-07の43/16=2.687から42/16=2.625へと、ややロング設定となり、スーパースポーツらしい走りに最適化された。

俊敏なコーナリングと応答性の高いハンドリングを実現する軽量なバックボーンフレームはMT-07のものから剛性バランスをチューニングしたうえで転用しており、アルミ製のセンターブレースをリジッドマウントするなど、各部の締結剛性を最適化してピボットまわりのねじり剛性を向上。新たにフルアジャスタブルのKYB製φ41mm倒立フロントフォークを採用したほか、リヤのリンク式モノクロスサスペンションもリンク比やスプリングレート、減衰特性を専用設定とし、プリロードと伸び側減衰力を調整可能としている。

―― CP2と呼ばれる、クロスプレーン並列2気筒のエンジン。ユーロ5に適合し、73.4ps/8750rpmを発揮する(欧州仕様)。

―― KYB製φ41mm倒立フォークはフルアジャスタブル。MT-07系のフレームはこれに合わせて剛性バランスも調整される。

フロントブレーキにはダブルディスクをセットし、ラジアルマウントキャリパーとラジアルマスターシリンダーを組み合わせることで高い制動力とコントロール性を確保した。ホイールは軽量10本スポークのアルミ製だ。

スポーティなライディングポジションは、かなり低くセットされたセパレートハンドルが特徴だ。ニーグリップ部はスリムに絞り込まれ、スクリーンに潜り込むように燃料タンク上に伏せた時にも最適なコントロール性をもたらしてくれる。

アッパーカウルセンターのエアダクト(ラムエア加圧はしていない模様)内にLEDモノアイのヘッドライトを備えた個性的な表情だが、白面の者を思わせるLEDポジションライトの鋭い眼光はR1/R6に共通するイメージだ。

メータパネルはコンパクトな新作の反転液晶タイプで、ギヤポジションインジケーター、シフトインジケーターライト、オプション装備した時のためのQSS(クイックシフトシステム)インジケーターも表示する。

アメリカでは“モトアメリカ”レースでミドルクラスのツインカテゴリーがあり、スズキSV650やカワサキZ650が活躍中。今年からはアプリリアRS660が殴り込みをかけ、開幕戦のレース1では表彰台を独占(レース2では多重クラッシュでリタイア)するなど注目を集めつつあるカテゴリーに、ヤマハはYZF-R7で一石を投じる。ほどよいパワーに軽量な車体、買いやすい価格のスーパースポーツとして、新たな勢力となっていくか。

欧州でのデリバリーは2021年10月頃からで、モデルイヤーとしては2022年モデルに。日本仕様の導入は2021年冬以降と発表されている。

なお、北米価格は8999ドル(日本円換算約98万円)となっており、北米における新型MT-07の価格7699ドル/従来型MT-07の価格7599ドルとの比率で日本仕様の価格を推定すると、YZF-R7は95~98万円程度も十分にあり得ることになる。


―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

◆MT-07[2021 model]

―― モデルチェンジしたMT-07は、270度クランクのパラツインの吸排気系などを変更し、トルク特性が一段とスムーズに。足まわりはフロントディスクをφ282→φ298mmに大径化し、コントロール性をアップしたほか、最新のミシュラン製ロード5を履く。さらにフルLED化など最新MT共通のデザインを入手した。ライディングポジションも最適化され、新採用のアルミ製テーパードハンドルバーによって左右幅が32mm広く、ハンドル高が12mmアップ。ニーグリップ部の形状変更でホールド感も増しており、万人向けのキャラに磨きをかけている。 ※写真は欧州仕様

YAMAHA YZF-R7[2022 model]

【YAMAHA YZF-R7[2022 model]】主要諸元■全長2070 全幅705 全高1160 軸距1395 シート高835(各mm) 車重188kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 689cc ボア×ストローク80.0×68.6mm 圧縮比11.5:1 73.4ps/8750rpm 6.8kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量13L■キャスター23°40′/トレール90mm ブレーキF=φ298mmダブルディスク+4ポットキャリパー R=φ245mmディスク+2ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:未発表 ●色:青、黒 ●発売時期:2021年10月頃 ※諸元や価格、発売時期は全て欧州仕様 ※北米価格は8999ドル(日本円換算約98万円) ※日本における発売は2021年冬以降

※以下の写真はすべて欧州仕様


―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]Icon Blue

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]Icon Blue

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]Icon Blue

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]Yamaha Black

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]Yamaha Black

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]Yamaha Black

YAMAHA YZF-R7[2022 model]ディテール

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2021 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

―― YAMAHA YZF-R7[2022 model]

YAMAHA YZF-R7[2022 model]映像

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みんなのコメント

3件
  • yzf-r3モビスターに乗り続けて、早3年…
    あまりの運転のしやすさから、土日は必ず出かけ、3年目の車検まで走行距離が58000キロを超えた
    店長からは、新車で販売して3年以内でこの距離を走った方は今までいないそうです
    ただ、高速道路の移動で、600キロが限界
    あと、もう3速ぐらい欲しい、と思っていたが、mtに乗る気はなかった
    テネレとxsr700は、悩んだが、フルカウルに乗りたい、mt07のエンジンを積んだフルカウルが出ないか、待ち続けていた
    待ってたぜぇ!このときをよぉ!!
  • 何処のメーカーもそうだけど生産できない状況。
    いつ、通常生産に戻るのでしょうね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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