6月21日、2025年MotoGP第9戦イタリアGP MotoGPクラスのスプリントがムジェロ・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは10位、アレックス・リンスは18位でフィニッシュした。
両ライダーはシングルポジションと好調な発進となった初日から一夜明けた。プラクティスで転倒したクアルタラロは、セッション終了後にメディカルチェックを受け、2日目以降も走行可能と判断されていた。痛みが残る状態ではあるものの大会2日目も姿を見せた。
マルク・マルケスが圧巻のスプリント制覇。表彰台もドゥカティが独占/第9戦イタリアGP
30分間のフリー走行2回目では、ほとんどのライダーと同じくフロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤで予選とスプリントに向けたランを行った。クアルタラロは、2度目のランで1分45秒846の3番手タイムをマーク。リンスはセッション後半にうまくクリアラップが取れなかったこともあり19番手となった。
上位12グリッドを決める予選Q2。タイヤは、Q1を含む全ライダーがミディアム/ソフトを選択した。クアルタラロは1度目のランで1分44秒756のラップタイムを記録し、トップから0.256秒差の4番手につけ、ワンアタックのみでピットインした。
その後、クアルタラロは、2回目のアタックで1分44秒411でトップタイムをマーク。しかし、直後にマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)をはじめとした3台のドゥカティ勢が上回り、クアルタラロは4番手に後退する。
2回目のランも連続アタックを行わずピットに戻ったクアルタラロだったが、3台のドゥカティマシン以外は上回ることなく、最終的に予選4番手となり、スターティンググリッドの2列目を確保した。
一方のリンスは、1度目のアタックでは1分45秒539とこの時点で最も遅いタイムを記録するも、2回目のランで1分44秒844と大きく更新。ドゥカティ勢やKTM勢に迫るタイムとなったものの僅差で届かず、9番手となった。ヤマハファクトリーのふたりはスプリント・決勝レースとも入賞圏内からスタートを決めた。
なお、リンスは予選セッション中にマルク・マルケスとニアミスしたことで一度審議にかけられたものの、お咎めなしとなっている。
午後のスプリントレースは11周で争う。ふたりともタイヤは多くのライダーと同じくミディアム/ソフトだ。
クアルタラロは好スタートで一時2番手に浮上するも、4番手で2周目に入る。序盤からドゥカティ勢についていけるほどのレースペースを発揮できず、5周目にマーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)に先行を許すと、プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム、マルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)、ラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)と次々をオーバーテイクされてしまい、残り3周の時点で9番手にまで後退してしまう。
この時点で後方のフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)は約1.5秒も離れていた。しかし、アルデグエルに1周あたり0.5秒以上も速いペースの為す術もなく最終ラップのホームストレートで抜かれ、ポイント圏外の10番手に。その後も後方よりも劣るペースだったものの、ポジションを守って10位でチェッカーを受けた。
リンスは、オープニングラップで11番手に下げるも、上位ライダーの転倒で10番手に浮上する。しかし、3周目にフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)とジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)にオーバーテイクされて13番手に後退すると、不運にも翌4周目、他のライダーを避けようとして10コーナーでグラベルに飛び出してしまう。レース戻ることができたものの、最後尾で合流することとなった。
残り5周、リンスはソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)を抜いて、18番手にポジションを上げる。この時点で前方のライダーは約6秒先と挽回が難しい状況ではあったものの、リンスは最後まで走り切り、18位でチェッカーを受けた。明日の決勝につながる走行データを得て、大会2日目を終えた。
ヤマハ勢においては、プリマ・プラマック・ヤマハMotoGPのミゲール・オリベイラがスプリントで13位、ジャック・ミラーが16位でフィニッシュしている。
初日に続き、一発の速さで上位グリッドを獲得した予選であったものの、前戦アラゴンGPのようにスプリントではレースペースで悩まされる結果となった。アラゴンGPの決勝では、レース前半はペースに苦戦したものの、後半から急に良くなるということが起こった。
今週末はアラゴンGPと同じく高温のコンディションだが、異なる点としてスプリントが終わり夜に雨が降る予報が出ている。雨による路面のリセットがヤマハにとって吉と出るか凶と出るか、決勝レースで本領発揮となるのか、気になるところだ。
ファビオ・クアルタラロ(予選:4番手、スプリント:10位)
「もっとひどいと予想していた。痛みは続いているよ。今朝は昨日よりも悪い状態で目覚めたけど、案外大丈夫だった。明日は何ができるか確かめたいね」
「ただ、今日のパフォーマンスが悪かったのは肩のせいではない。チャタリングの問題を抱えていて、レースの時だけ起きる理由を理解するのは興味深いことだ。少しずつ良くなってきているけれど、まだ改善の余地があるよ」
アレックス・リンス(予選:9番手、スプリント:18位)
「10コーナーでジャック(・ミラー)をオーバーテイクしようとしたとき、コースの端で彼とクラッシュしそうになったんだ。接触を避けるためにワイドに膨らんだのだけど小さなアクシデントとなって、スプリントでは苦戦したよ。レース中はあまり良いフィーリングが得られなかったけど、予選Q2では調子が良かったよ」
「予選ではどのライダーも速かった。僕が出した1分44秒8もいいラップタイムだったと思う。ムジェロでの自己ベストを約0.4秒更新できたことは、すごく満足しているよ。明日もまた9番グリッドからのスタートだけど、どこまでいけるか楽しみだね!」
[オートスポーツweb 2025年06月22日]
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