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【MotoGP】新人アルデゲル、史上2番目に若い勝利に感激「独走中は英語インタビューのことを考えてた……苦手だから」

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【MotoGP】新人アルデゲル、史上2番目に若い勝利に感激「独走中は英語インタビューのことを考えてた……苦手だから」

 MotoGPインドネシアGPでMotoGPの最高峰クラス史上2番目に若い勝者となったフェルミン・アルデゲル(グレシーニ)は、レースを「素晴らしいものだった」と振り返った。

 アルデゲルは今シーズンにMotoGPクラスデビューを果たした新人だが、MotoGPバイクに順応してくると早くも高いパフォーマンスを見せている。表彰台も獲得し、コンスタントに上位を争うようになった。

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 インドネシアGPでは他のドゥカティ陣営が苦しむ中、アルデゲルが例外的に好調なパフォーマンスを発揮。予選2番手を獲得すると、スプリントレースではラストラップまでトップを走り、2位となった。

 そして決勝でも速さを見せ、レース中盤にペドロ・アコスタ(KTM)を抜いてトップに浮上すると、そこからはどんどん逃げていき、独走状態に。一時は10秒差という巨大ギャップを築きつつ、最後まで逃げ切ってMotoGPクラス初優勝を果たした。

 これでアルデゲルは、最高峰クラスでマルク・マルケス(20歳63日)に次ぐ、歴代で2番目に若い(20歳183日)優勝ライダーとなった。

「僕としても好ましい形の、素晴らしいレースだった」

 アルデゲルはMotoGP初優勝をそう振り返った。

「Moto2クラスでは、明確な考えを持ってプッシュしていくのが好きだった。今回、序盤はルカ・マリーニ(ホンダ)やアコスタよりも少し良いタイムだったけど、追い抜ける場所が見つからなかった」

「マリーニを抜いた後は、アコスタの後ろを少し走っていたけど、早まってミスを犯さないようにしていたんだ。状況がこっちに有利になってきて、彼を追い抜いた」

「その後は1分30秒台前半のペースで走り続けていったけど、凄く快適なペースだった。本当に信じられないようなレースだったよ」

 あまりにも独走で逃げ切ったため、キャリアでも特に楽なレースだったのではないかとアルデゲルは問われていた。ただ、彼はそうではないと語った。

「楽だったかというと、そんなことはないよ。スタートから凄くいい感じだとは思っていたけど、ベッツェッキがやってくるだろうと思っていた」

「何が起きていたのか分からなかったんだ。スプリントでは後ろからマークされていたけど、今日は後ろが誰か分からなくても、とにかく自分のレースがしたかった。それで、その通りになった」

「こんな素晴らしいペースがあるとは予想していなかった。競争力はあるだろうとは思っていたけど、ミディアムタイヤで走るべきかも悩んでいたんだからね。でも、凄く落ち着いてやれた。ルーキーという感じじゃなく、自分たちの素晴らしい仕事ができたんだ」

 そしてアルデゲルは勝利を目指して走っている最中に、集中を保とうしていた時のことも明らかにした。

「自分がどうしたいとか、どこでフィニッシュしたいとかを考え始めると、ミスが多くなってしまう。だから今日は、苦手な英語のインタビューでなんて答えようかとか、色々そんな事を考えていたんだ。歌でも歌うか、と考えたけど、それも思い浮かばなくて、結局インタビューについて考え続けていた」

「本当に雑多だった。でも、よく話しているけど、これが僕の集中する方法だ。ミスをしないためにも助かっているんだ」

文:motorsport.com 日本版 German Garcia Casanova

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みんなのコメント

3件
  • kor********
    ベッツェッキとマルケスがいなくなるというハプニングがあったにせよ落ち着いて勝利を手にした。ルーキーとは思えない。
  • taka.
    ドゥカティ勢が大苦戦のこのコースでただ1人、他メーカーのベテラン勢をも大きく引き離しての勝利。この決勝での1勝と自信と勝ち方を覚えた若いライダーは今後ホント怖いぞ〜。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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