2026年5月9日、モビリティリゾートもてぎで「Honda All Type R World Meeting 2026」が開催された。今年で5回目を迎えたタイプRミーティングは、ついに参加台数813台という過去最大規模へ到達した。どんなイベントだったのか、レポートをお届けしよう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ホンダ、ベストカーWeb編集部
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813台のタイプRがもてぎをジャック! 5回目でついに過去最大規模へ
2022年にスタートした「Honda All Type R World Meeting」は、いまやホンダファンにとって完全に“年に一度の聖地巡礼”となった。
2026年5月9日に開催された今回のイベントは、その勢いをさらに加速。モビリティリゾートもてぎの第1・第2パドックを埋め尽くしたタイプRの台数は、なんと813台(デモカー含む)に達した。昨年の約550台規模からさらに大幅増である。
ここまで集まる理由は単純だ。タイプRが好きだから。それだけで全国から人が集まってくる。参加車種は実に幅広い。
現行FL5シビックタイプRはもちろん、FK8、FK2、FD2、EP3、EK9、さらにインテグラタイプR DC2/DC5、NSX-R NA1/NA2まで勢ぞろい。歴代タイプRが一堂に会する光景は、もはやホンダスポーツの歴史展示会レベルだった。
なかでも圧巻だったのは全体の約6割を占めるFL5軍団である。チャンピオンシップホワイトを中心に、ソニックグレーパールやレーシングブルーパールがカラー別に並ぶ姿は異様な迫力。
だが面白いのは、旧世代モデルにも特別な存在感があること。特にEK9シビックタイプRとDC2インテグラタイプRの周囲には常に人だかりができていた。高回転NA VTEC時代のタイプRは、中古車価格が高騰していることもあって、いまや“伝説”枠になりつつある。
そしてNSX-R。実車を見るだけでも超レアなのに、NA1が1台、NA2が2台。こんなイベントは世界的にもかなり珍しい。
しかも今年はブースエリアも大幅拡大。ホンダ本体を筆頭に、ホンダアクセス、無限、SPOON、HKS、BLITZ、ENDLESSなど40以上のメーカー&ショップが出展した。最新パーツ装着デモカーも大量展示され、会場は完全に“タイプRチューニング博覧会”状態である。
ホンダアクセスはFL5純正アクセサリー装着車や「Sports Modulo シビックタイプR(FD2)」を展示。
HRC関連展示では近々に発売予定の「シビックタイプR HRCコンセプト」やシビックTCRをベースに、HRCとホンダアクセスが共同開発し、レース実戦で得た知見をフィードバックしたHRCパフォーマンスパーツの開発車両となる「シビックタイプR HRC コンセプト(271号車)も展示され、ホンダファンの視線を集めていた。
さらに今年はギャラリー見学もしやすくなった。イベントエリアへの見学自体は無料化され、モビリティリゾートもてぎの入場料と駐車料金のみで参加可能に。タイプRオーナーだけでなく、一般来場者も気軽に楽しめるイベントへ進化している。
ちなみにエントリーは今年も瞬殺だった。オールデイエントリーは受付開始から短時間で完売。人気の高さを改めて見せつけた格好だ。もはや「タイプR人気は一部マニアだけ」という時代ではない。ホンダスポーツ文化そのものが巨大化しているのである。
土屋圭市さんも大興奮! “運転好き”が集まるタイプR文化の凄み
このイベントが普通のオフ会と違うのは、“中身の濃さ”にある。会場では豪華ゲストによるトークショーも開催された。おなじみ“ドリキン”土屋圭市さんをはじめ、Super GT GT500クラス参戦中の大津弘樹選手、武藤英紀監督、さらにFK8/FL5シビックタイプR開発責任者の柿沼秀樹氏など、超豪華メンバーが登壇した。
なかでも注目はHRCの渡辺社長に言及された、シビックタイプR HRCコンセプトの発売時期。渡辺社長は「スーパー耐久からの知見をHRCコンセプトにフィードバックするとともに、スーパーGTでは空力面を、レースからの技術を取り入れて開発しています」。ここでMCの山本シンヤ氏が発売時期について質問すると、「あと3桁くらいは寝ていただいて、ぜひご期待してください」とのコメント。ということは2026年度内か……?
また奇しくも2日前にゴルフGTIエディション50がニュルブルクリンク北コースにおいてFF量産車の最速ラップタイムをシビックタイプRから奪還(2023年4月にシビックタイプRが達成した7分44秒881を0.358秒短縮する7分44秒523)したことについて、シビックタイプRの開発責任者・柿沼秀樹氏はこう語った。
「2023年4月にシビックタイプRでFF最速タイムを達成してから4年になります。FF量産車最速ラップタイムを奪還するべく狙っていたとは大変光栄に思っています」。
また、FF量産車最速ラップタイムを奪還するべく、ニュルに挑戦するのかという問いに対して柿沼氏は「いまのところ、ニュルラップタイムを更新するべく挑戦しようとは思っていません。まだわかりません」とのことだった。
ここはぜひ、タイプRの名にかけて、再びニュルブルクリンクFF量産車最速ラップタイムを更新してほしいものである。
イベントでは体験走行やスポーツ走行枠も用意され、もてぎのコースを実際にタイプRで走行可能。さらにイベント最後には名物となったオーバルコースのパレードランも開催された。800台以上のタイプRが隊列を組んで走る姿は阿鼻叫喚だった。
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