京都発「ビスポーク」が実現した別次元のSUVカスタマイズ術
マツダ「CX-8」のカスタマイズにおいて、他車種のパーツを流用する大胆な手法が注目を集めている。京都のカスタマイズショップ「ビスポーク」が手がけたこの1台は、オーナーのひらめきを具現化したものだ。フロントに「CX-9」、リアにレクサス「ES」のバンパーを融合させ、独自のプロポーションを構築している。
実はEクラスの純正バンパーを移植。メルセデス顔に仕立てられたマツダ「CX-8」
異車種バンパーを違和感なく融合
フロントには、CX-8とは異なるマツダ「CX-9」用バンパーを移植している。マークレス化したバーチカルグリルを組み合わせ、後期US純正加工ヘッドライトを投入した。これにより、マツダらしい上質さを残しながらも、ひと目ではCX-8と判断しにくい独特のフロントフェイスを構築。これはビスポークのデモカーであるCX-80を参考に仕上げたということだ。
さらに大きな特徴がリアまわりだ。レクサス「ES」用バンパーを融合するという、異なるメーカーの車種を組み合わせる大胆な手法を採用している。リアまわりの仕上げに悩んでいたオーナーの“アニー”さんが、街中で偶然見かけたクルマからヒントを得てひらめいたアイデアだという。
この発想を形にしたのがビスポークの技術力だ。フロントのCX-9用とリアのレクサスES用バンパーは、いずれも下部にメッキ加飾を備えているため、前後のデザインが自然なつながりを見せている。
深みのあるオリジナルブルーと22インチホイール
ボディカラーは、深みのあるオリジナルブルーを採用している。ボディ全体をオールペイントすることで、純正カラーにはない重厚感を演出した。
足まわりには、ビスポークオリジナルの22インチワイヤーホイールを装着している。クラシカルなワイヤーホイールと現代的なSUVの組み合わせだが、大柄な車体に対して絶妙なバランスを保っている。
この大径ホイールを収めるため、フェンダーは片側約3.5cmワイド化している。純正の樹脂モールを撤去し、ボディとフェンダーを一体感のある造形へと仕上げることで、22インチサイズを違和感なく履きこなしている。
パイソン柄を採用したこだわりのインテリア
外装だけでなく、インテリアにも独自のカスタマイズが施されている。シートなどにはパイソン柄を採用し、ベースとなるCX-8の上質なキャラクターを損なわないよう全体のバランスを調整している。また、Dピラーにはブルームーンの中音域ユニット「スコーカー」をインストールした。ユニットのベース部分もすべてワンオフで製作されており、車内で過ごす際の音響空間にもこだわるオーナーの意向が反映されている。
オーナーのアイデアとショップの技術の結晶
CX-9用のフロントバンパーとレクサスES用のリアバンパー、そしてワイヤーホイールという組み合わせは、通常であればまとめるのが困難な構成だ。しかし、「人とは違うCX-8にしたい」というオーナーの明確なビジョンと、それを具現化するビスポークの技術力が合致したことで、全体のバランスを崩すことなく一台のクルマとして成立させている。異車種パーツの流用という大胆な手法を用いながらも、車体のラインや加飾のトーンを緻密に合わせることで、事実としての完成度の高さを証明している。
■ マツダ「CX-8」スペック一覧 ・ベース車両:マツダ CX-8 ・オーナー:“アニー”さん ・エアロ:フロント/リア・ワンオフ ・エクステリア:バーチカルグリル加工/フェンダーワイド加工/ボディオールペイント/後期US純正加工ヘッドライト ・足まわり・ホイール:ビスポーク(22×9.0J) ・タイヤ:ニットー(255/30) ・エアサス:ユニバーサルエア ・インテリア:シート張り替え(パイソン柄)
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