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アルピナD5 S 2018年モデルに試乗 ディーゼル/内装/乗り心地検証

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アルピナD5 S 2018年モデルに試乗 ディーゼル/内装/乗り心地検証

もくじ

どんなクルマ?
ー 「アルピナ」という付加価値

フェラーリGTC4ルッソT試乗 V8エンジン搭載 4座スーパーカーの地位は唯一無二

どんな感じ?
ー 1.9tを感じさせない加速
ー 巨大ホイールを忘れる乗り心地

「買い」か?
ー 「他にライバルがほとんどない」

スペック
ー アルピナD5 Sのスペック

どんなクルマ?

「アルピナ」という付加価値

ディーゼル車はとてもセクシーなクルマとは言えないが、そこに魅力的な要素を付加したのがアルピナだ。

この魅力とは官能性というよりも万能さということ。なぜならスーパーサルーンを作る上でもその類い稀な寛容性を手放していないからだ。

この新型D5スポーツ・ディーゼルにおいても、贅沢な内装とは対照的に、伝統的なアルピナのロゴ入りリプスポイラーやダックテールなどの迫力ある外装を持っている。

この二元性は他の部分にも見られる。

シートはしっかりとホールドしてくれる一方でとても柔らかい。また、4本出しのマフラーはおとなしい3ℓのターボディーゼルにしてはやや攻撃的な音を奏でている。

さらに、ステアリングの裏に大きなパドルの代わりに装備された革で覆われた控えめなシフトボタンの存在が、スポーツ走行向きであることを暗示している。

アルピナはサスペンションの微調整によりネガティブ・キャンバーとし、より硬く短いスプリングを装備したが、アダプティブ・ダンパーのコンフォートプラス・モードではベースとなったG30型5シリーズよりも柔らかい乗り心地だ。

このD5 Sが0-100km/hの加速を5.0秒以内でこなし、高速道路で16km/ℓ近い燃費を達成しながらも少々大きいロードノイズを除けば非常に快適だ。20インチのマルチスポーク・アロイホイールのデザインも実に凝ったデザインだと思う。

どんな感じ?

1.9tを感じさせない加速

D5 Sの内装は、乗り込むとうっとりしてエンジンをかけるのを忘れてしまうほどにすばらしい。特筆すべき点は、5シリーズから受け継いだ走行モードによってアルピナらしいカラーに変化するディスプレイだ。また、シフトレバーの手前には「Allrad(四輪駆動)」と書いてあるプレートが取り付けられている。

この直列6気筒エンジンが発する324psというパワーは、従兄弟であるBMW 530d xDrive Mスポーツの264psよりも扱いやすい。このエンジンの特徴は71.3kg-mの大トルクを1750rpmから発揮することであり、1.9t近い車重にも関わらず加速性能は強烈だ。

ただし、英国以外の仕様では、388psと81.6kg-mを発揮する。ということは、英国仕様においてはドイツ製サルーンには珍しく先代よりもパフォーマンスが劣るのだ。

これは欧州仕様では英国では設定されていないBMW製のトリプルターボが採用されていることに起因する。

乗り心地も見ていこう。

巨大ホイールを忘れる乗り心地

歴史的に、アルピナの強みはパワーよりもむしろ乗り味にある。

巨大なホイールを履いているにも関わらず、このクルマはほとんどの路面において非常に滑らか。事実、ホイールトラベルは少々軽すぎるステアリングによって失われる安心感を補うように制御されている。

3つめのターボを省いたこのエンジンは、直線での動力性能以外にも影響を及ぼしている。

これはアルピナがディーゼルにAWDを採用した最初のモデルだが、われわれにとってはグリップも操縦性も後輪駆動の頃との違いをいい意味でほとんど感じられなかった。

アルピナ専用のダイナミック・トラクションコントロールはリア寄りのトルク配分を強調しすぎており、路面が湿っているときにはちょうど良いものの、常に満足の行くものではないのも認めざるを得ないが、移動時間の短縮と安全性を重視するのであれば、これはそれほど大きな問題ではないだろう。

ZF製のトルクコンバーター式8速ATは賢く非常にスムースだ。ボディコントロールはM5を除く5シリーズよりもよりはっきりとした3シリーズに近い印象だ。

「買い」か?

「他にライバルがほとんどない」

もしD5 Sが好みであれば、他にライバルとなる車種はほとんどないだろう。不利な点があるとすれば、特殊なパワートレインを持つことによりアルピナ特有の値崩れの少なさが不明なことくらいだ。

それはさておき、このD5 Sは6万2000ポンド(923万円)からで、1785ポンド(26万6000円)の追加で電子制御スタビライザー付きのアダプティブ・ダンパーを選択できる。さらに995ポンド(14万8000円)支払えば高速域での敏捷性を増す四輪操舵を追加できる。これらの装備は追加する価値のあるオプションだ。

この個体のように、さらに装備を追加することもできる。

このクルマは8万6690ポンド(1290万円)もするのだ。デカール類はもちろん無償オプションだが、ヘッドアップ・ディスプレイやシートヒーター、電動テールゲート、Apple CarPlayなどは有償。アルピナらしい快適なドライブをするためにはおそらく7万ポンド(1042万円)ほどは必要だろう。

比較のために、新型のアウディA7スポーツバックのディーゼルモデルは286psで5万5000ポンド(815万円)前後からで、M5は9万ポンド(1333万円)ほど。これはあまり有効な比較ではないかもしれないが、パワフルで扱いやすく個性的なディーゼル・サルーンとしてはD5 Sは唯一無二の存在だ。これがその価格に見合うかどうかは個人の判断だろう。

いずれにしても、ノーズに青と赤でキャブレターとクランクシャフトが描かれたバッジをつけたアルピナが英国では毎年1600台前後登録されていて、このうちのほとんどがディーゼルだということはたしか。

もちろん、B5ビターボなどのガソリン車のほうが古典的な人間味があるが、D5 Sも素晴らしいクルマであることは間違いない。古い考えでこの選択肢を排除してしまうのは少々不公平だろう。

アルピナD5 Sのスペック

■価格 6万2000ポンド(918万円)
■全長×全幅×全高 –
■最高速度 275km/h
■0-100km/h加速 4.9秒
■燃費 16.4km/ℓ
■CO2排出量 161g/km
■乾燥重量 1870kg
■パワートレイン 直列6気筒2993ccターボ
■使用燃料 軽油
■最高出力 324ps/4000-5000rpm
■最大トルク 71.3kg-m/1750-2500rpm
■ギアボックス 8速オートマティック

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