レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、最近のメルセデス勢の最高速度について疑念を表明。裏に何かあるのではないかと疑っている。しかしメルセデスのトト・ウルフ代表はこれを真っ向から否定。小さな開発の積み重ねと、マシンのセッティングのスイートスポットを見つけたことにより、マシンの戦闘力が向上したと主張した。
今季の第16戦トルコGPでは、メルセデスがパフォーマンス面でレッドブル勢を圧倒。バルテリ・ボッタス(メルセデス)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の追撃を寄せ付けず、今季初優勝を手にした。
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メルセデスは夏休み明けから、グリッド降格ペナルティを受けつつも、パワーユニットの新しいコンポーネントを投入している。これと時を同じくして、同チームの直線スピードは向上したと言われていて、レッドブルはこの状況に特に当惑している。
「彼らの直線スピードは、最近大きな一歩を踏み出した。以前は小さなウイングを使えば、彼らに近付くことができた。でも今では、我々は近付くことができない」
メルセデスのパフォーマンス向上がどこからもたらされたのか、それを尋ねられたレッドブルのホーナー代表は、motorsport.comに対してそう語った。
そのホーナー代表はさらに分析を重ねた結果、パワーユニットのパワーアップだけでなく、ストレートでマシンのリヤエンドを下げる”トリックデバイス”によって、直線スピードを向上させているのではないかと確信していると明かす。
「メルセデスは明らかに、そういうことができるタイプのサーキットで、直線デバイスを最適化していると思う」
ホーナー代表はアメリカGPのFP1の際に、スカイのインタビューに答えた。
「彼らのマシンのリヤを見ると、それがどうやって下がるのかが分かると思う。トルコでは、その強みを発揮したんだと思うね」
このホーナー代表のコメントについて尋ねられたメルセデスのウルフ代表は、その”疑い”を完全に否定した。
「私は、F1は常に、何らかの”飛び道具”が存在するのかどうか、それを調べようとするスポーツであるということを認識していると思う」
そうウルフ代表は語った。
「しかし私の認識では、そういうモノは存在しない。追加のパフォーマンスをもたらすのは、小さな、僅かな利益の積み重ねなんだ」
「我々は周囲の”騒音”をあまり聞かずに、自分たちのマシンをよく理解し、ラップタイムにおけるパフォーマンスを向上させようとしている」
トルコで高いパフォーマンスを発揮できた理由についてウルフ代表は、マシンのセットアップの”スイートスポット”を見つけたからだと主張した。
「我々が理解したのは、セットアップの観点で、マシンのスイートスポットがどこにあるのかということだと思う」
そうウルフ代表は説明した。
「今日のラップタイムを見ると、それは直線での前進であり、空気抵抗とダウンフォースの間の適切な妥協点を見つけたのだと思う」
「そして一方では、我々は高速コーナーを、非常に速く走ることができた。これはスローコーナーでのレッドブルの速さと同等であり、優れていることだと思う。全体として見れば、我々のマシンの方が優れていると思うよ」
なおアメリカGP前に記者会見に応じたホンダの浅木泰昭LPLも、メルセデスとの直線スピードの差について次のように語っていた。
「トルコGPでは、ステアリングを真っ直ぐにしているところでは負けているようには見えませんでした。でも少しでも舵角が入ると負けている。なんでそうなるか分かりません。メルセデスが舵角を切った時だけパワーを出せるのか……分からないんです」
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