2019年のウイリアムズは、チーム史上最悪と言ってもいいシーズンを過ごした。FW42の完成が遅れたためプレシーズンテストの参加も遅れ、さらにマシンにレギュレーション違反が疑われたことで変更を強いられ、その上パフォーマンスも欠いていた。
結局、チームが獲得したポイントは僅か1。コンストラクターズランキングでも最下位に終わった。チーフ・テクニカル・オフィサーのパディ・ロウも、シーズン途中でチームを離れることになった。
■パトレーゼ”レッド5”のウイリアムズFW14をドライブ「素晴らしいフィーリングだった」
ウイリアムズはその苦境から抜け出すため、マシンの開発プログラムの改善に取り組んでいる。同チーム、そしてF1で2年目のシーズンを迎えるジョージ・ラッセルは、その作業は当初の予定よりも遅れたという。
「チームは空力に関する考え方について、大きくリセットした。そのベースを構築するためには、パフォーマンスを犠牲にしなければならなかったんだ。だからシーズンが始まっても、自分たちのポジションに驚くことはなかった」
ラッセルはそう語った。
「僕らは、もっと速い速度で改善していきたいと思っていた。でもベースを作るのに、予想以上に時間がかかってしまったんだ」
「でも今では、僕らの改善スピードは、とても力強いモノになっている」
「今年のマシンの、シーズンを開幕時のダウンフォースを風洞で確認できている」
「僕らに分からない唯一のことは、他ライバルたちがどれだけ改善するかということなんだ」
「ライバルたちが全く改善しないのであれば、僕らはかなり良いし、その闘いに加わっていくことができると言えるだろう」
”再構築”のプロセスについては時間がかかったものの、ラッセルはFW42は間違いなく改善されたと自信を持っている。そして、もし当初からしっかりと開発が行なわれていれば、2019年も定期的にポイント争いができたはずだという。
「誰もが改善を成し遂げた。でも僕らは、去年よりもっと速い速度で改善し続けるべきだと考えている」
「それが、僕がポジティブになれる理由だ」
「(2019年は)もしシーズン終盤に持っていたマシンで開幕を迎えることができていたのなら、シーズン序盤にしっかり戦えたはずだ。なぜなら、マシンのラップタイムはかなり改善されたからね」
「でも他の全てのライバルも、同じように改善した。だから、外から見ればそれほど進化していなかったように見えるかもしれない。でもその一方で、他チームと同じだけの改善を成し遂げたと思う」
2020年、そして新レギュレーションが導入される2021年についてラッセルは、ウイリアムズの”進歩を見たい”と語った。
「僕は自分の進歩ももちろんだけど、マシンの進歩も見たい」
「新シーズンには強くなれると信じている。2021年には、ベースがすべて再構築されるから間違いなくうまくいくはずだし、まさに今その途中なんだ」
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