2021年シーズンのタイトル争いに終止符が打たれるのか、期待の高まるレースとなったエミリア・ロマーニャGPがミサノ・サーキットで開催された。そしてマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が優勝を挙げた傍らで、ヤマハのファビオ・クアルタラロがMotoGPクラス初のタイトルを手にした。
決勝レースは2日目までの天気とは一変。晴れ空のもと気温18℃、路面温度23℃のコンディションで27周のレース開始時刻を迎えた。
【リザルト】MotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGP|ファビオ・クアルタラロ、2021年チャンピオンに決定!
予選ではランキング2番手でクアルタラロを追うフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がポールポジションを獲得。2番グリッドにはチームメイトのジャック・ミラー、3番グリッドにはルカ・マリーニ(エスポンソラマ)とドゥカティ勢がフロントロウに並んだ。また、予選Q1敗退となったクアルタラロは15番手スタートとなった。
ホールショットを決めたのは、PPスタートのバニャイヤ。一気に後続に差をつけるロケットスタートを決めると、その後ろにはミゲル・オリベイラ(KTM)、ミラー、マルケスと続いた。
オープニングラップをトップで帰ってきたのはバニャイヤ。ミラー、マルケスと続き、この上位3名がトップ集団を形成した。
しかし5周目、2番手を走るミラーがターン15で転倒し、戦線を早くも離脱した。その後、首位を追うマルケスは最速タイムを更新しながらバニャイヤの後ろにピタリと付け完全にロックオン。しかし、バニャイヤも前を譲ることなく先頭でラップを消化していった。
10周目に入る頃には、トップ2台は3番手以下に3秒以上の大きな差をつけており、優勝争いはバニャイヤとマルケスの一騎打ちに絞られた格好となった。
残る3位表彰台争いはポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ)とオリベイラの2人のバトルとなったが、徐々に差が広がっていく。オリベイラは前に追いついていくことが出来ず、ポル・エスパルガロは3番手をひとり走行する形となった。
15番グリットからのスタートとなった、クアルタラロは冷静にレースを周回し、着実にポジションを上げていった。
レース半分を切った15周目には7番手にまで浮上。そしてラスト10周に突入した18周目に前を行くアレックス・リンス(スズキ)をパスし、6番手へ。続く19周目にはついに5番手のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)をパスし、5番手争い集団のトップへと踊り出た。
波乱が起きたのは、ラスト5周目。マルケスによる追走を受けながらもトップを維持していたバニャイヤがターン15でまさかの転倒を喫したのだ。バニャイヤはレース復帰ができず、ここでリタイア。タイトル獲得をつなぐその望みは儚く散り、この瞬間にクアルタラロのチャンピオン獲得が決定した。
バニャイヤの転倒により、2番手を走っていたマルケスがトップに立ちそのままフィニッシュ。アメリカズGPから連勝となった。2位はポル・エスパルガロで、レプソル・ホンダのワンツーだ。
クアルタラロはバニャイヤの転倒後に、オリベイラの転倒も続いたことで3番手へ浮上。タイトル獲得を表彰台獲得で祝福できるかと思われた。しかし最終ラップに後ろを走っていたエネア・バスティアニーニ(エスポンソラマ)に追い抜かれてしまい、4位でのゴールとなった。3位のバスティアニーニは、第14戦サンマリノGP以来2度目の表彰台だ。
また今回は転倒者が続出したレースとなった。首位走行中に転倒したバニャイヤ以外には、ミラー、オリベイラ、ホルヘ・マルティン(プラマック)、イケル・レクオーナ(Tech3)、アレックス・マルケス(LCRホンダ)、ダニーロ・ペトルッチ(Tech3)、ジョアン・ミル(スズキ)と計8名が転倒リタイヤとなっている。
また、中上貴晶(LCRホンダ)も10周目に転倒を喫したが、彼はレースへ復帰。15位で終えポイント獲得に成功した。
今回が最後のホーム戦となったバレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)は最後尾の23番グリッドから追い上げて10位でレースを完走。地元ファンに笑顔で挨拶を交わした。
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