緊急事態に備えるための各種訓練
海上自衛隊では、入隊後も隊員が自身の職種の知見を深めるために、日本各地にある「術科学校」と呼ばれる教育機関に入校し、階級に応じてステップアップを図っています。そのような場所のひとつが神奈川県横須賀市にある海上自衛隊第2術科学校です。今回は、その取材レポート3回目です。
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エンジンの実習室を巡った後は、応急工作の仕事について見学しました。応急工作では故障や火災、浸水など緊急性のある事態に対応し、艦を守ります。艦は一度出港したらトラブルが起きても自分たちで対応しなければなりません。特に、火災や浸水は乗員の命に関わる重大事案なので、その対応も速やかにできるよう、日頃から溶接や木工技術について演練しています。
他にも、核(Nuclear)、生物(Biological)、化学(Chemical)といった、いわゆる「特殊武器」と呼ばれるものによる攻撃にも対応できるよう、適切な対処方法を学びます。これは一般的に「NBC防御」と呼ばれ、用いる防護服もそれぞれの状況で違いますが、着脱の順序までしっかり覚えるのだそう。とはいえ、海上自衛官の夫がいる私(たいらさおり:漫画家/デザイナー)としては、これらの知識を使うことなく無事に任務を終えてくれることを祈るばかりです。
次に案内されたのは電機課程の見学です。艦は電気がなければ何もできませんから電機員の仕事はとても重要で、艦内のあらゆる場所に適切な負荷で電気を届けていきます。
電気の負荷は基本的に自動で調整しますが、たまに手動で発電機を同調させなければならない場面もあり、その際は洗練された技術が不可欠なのだとか。エンジン実習室と同様にこちらでも発電機の同期作業を体験させてもらいましたが、ボタンを押す時の緊張感はまさしく手に汗握るといった具合です。
万一、艦艇に異常が発生すると全電源を喪失してしまう事態に繋がりかねないため、これだけは避けなければいけないのだそう。もし、街頭1つない、海の上で全ての機器の電源が一斉に落ちてしまったとしたら……。一般家庭でも停電したら一大事ですからね。大勢の隊員を乗せたまま海上を漂流する自衛艦の様子を考えるだけで、ゾッとしてしまいます。
自衛艦の乗員で、搭載機関や電機、応急工作などを担う部署は「第3分隊」と呼ばれます。こうした職種の教育を担っているのが第2術科学校であり、そこで学ぶ第3分隊に対し私は勝手に「豪快」というイメージを持っていたのですが、改めて仕事内容に触れると、繊細な感覚やイザというときはアナログで対応できる柔軟さも大切なのだと実感しました。
次回は気になる第2術科学校の学生生活や貴重な資料を収めた資料室についてお届けします。
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