現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「フェアレディZ」「ノート」「マーチ」でアクセル全開! MTモデルをブン回せる「日産車」だらけの「サーキットトライアル」2選

ここから本文です

「フェアレディZ」「ノート」「マーチ」でアクセル全開! MTモデルをブン回せる「日産車」だらけの「サーキットトライアル」2選

掲載 更新 9
「フェアレディZ」「ノート」「マーチ」でアクセル全開! MTモデルをブン回せる「日産車」だらけの「サーキットトライアル」2選

数少ないマニュアルモデルを堪能する!

 サーキットなどでのスポーツドライビングを楽しむには「やっぱりマニュアルトランスミッションだぜ!」という人がまだまだ多い。

大排気量NA+MTに乗るなら最後! 現行フェアレディZしか得られない魅力とは

 確かに、R35GT-Rなど2ペダルでもスポーツ走行を楽しめ、恐ろしく速いクルマは増えてきた。しかし、ヒール&トゥを駆使したシフトダウンなど「技」を繰り出す楽しさはマニュアルトランスミッション(MT)ならではのものだろう。 とはいえ、いまや新車で手に入るMT車は希少なものになってしまった。おそらく、今後もこの傾向は続くであろう。そして「昭和・平成の時代のクルマにはペダルが3つあったらしいぜ。昔の人は、その3つのペダルを同時に踏んで走るヤツが凄かったらしい」なんて会話がされるような時代も、そう遠くはないような気がする。

かつてMT車が多かった日産だが現状は?

 昭和・平成の時代、走り屋御用達のクルマと言えば日産車が多かった。走りを楽しめるMT車のラインアップも多く、下はマーチから上はスカイラインGT-Rまでと、その選択肢は広かったのだ。

 現在はどうだろうか。昨年時点でマーチNISMO S、ノートNISMO SとフェアレディZというラインアップしかなくなってしまった。さらにノートもフルモデルチェンジした2021年にはMT搭載グレードがなくなり、日産のMT車はマーチNISMO SとフェアレディZの2車種のみ(商用車を除く)という状況だ。

 ならば今、この時代に3つのペダルを同時に踏むスポーツドライビングを楽しもうではないか。というわけで、今回はそんなスポーツドライビングを楽しめるイベントをふたつ紹介したい。

 2018年からSCCN(ニッサン・スポーツ・カー・クラブ)が、K13型マーチNISMO SとE12型ノートNISMO Sを対象にした「MARCH & NOTE Circuit Trial」を開始した。それ以前の2008年からZ33型とZ34型フェアレディZを対象としたレース形式のイベント「Z-Challenge」もSCCNは開催している。どちらのイベントもB級ライセンス取得の義務はなく、免許証さえ持っていれば誰でも参加可能だ。

敷居の低い「マーチ&ノート サーキットトライアル」

 まずは「MARCH & NOTE Circuit Trial」について解説してみたい。

 このイベントはマーチとノートの中でも「NISMO S」シリーズのみが参加可能。すなわちMT車のみのタイムアタック形式のイベントだ。4つのクラスに別れていて、1500ccのマーチNISMO Sは1500N/1500C、1600ccのノートNISMO Sは1600N/1600C。それぞれNがノーマルクラス、Cがチューニングクラスとなる。

ノーマルと改造の2クラスにわかれる

 Nクラスは基本的にノーマル。改造・変更が許されている部分はブレーキパッド&シュー。そしてタイヤのみ。ただし、今話題のハイグリップラジアルは認められておらず、各タイヤメーカーのセカンドグレードまでとなる。例えば、ブリヂストンならRE-71RSやRは認められず、純正装着のRE-11もしくは同社ならAdrenalin RE003までとし、ユーザーコストを抑えるようになっている。

 一方のCクラスは改造範囲が広く、LSDや強化クラッチ、車高調整式サスペンション、ブレーキキャリパーまで変更が可能。エンジンに関してもかなり広範囲な改造が許されているが、現状ではチューニングパーツが少ないため、Cクラスに参戦するほとんどの車両は、吸排気系に加えコンピュータチューニングまでとライトな内容になっている。Cクラスのタイヤに関しては、ワングレード上のブリヂストンならRE-71RSやR、ダンロップならDIREZZA ZIIIまで使用可能だ。

車検対応と安全装備が参加条件

 もちろん、全車ナンバー付き車両なので、車検が通る保安基準を満たしているクルマで、違法改造車は参加できない。

 ノーマルクラス、改造クラスともに、4点式以上のフルハーネスベルトと前後牽引フックを装着すれば参加することは可能だ。ただし、いずれのクラスもブレーキパッドとシューをサーキット走行に適したものへの変更を推奨している。

 またドライバー装備は、ヘルメットとグローブに関しては4輪用レーシングギアの着用が義務付けられているレベルなので、とくにレーシングスーツなどを用意する必要はない。

 このイベントはほぼ同じ性能のクルマによるタイムトライアルなため、ラップタイムの差が少なく走りやすいと参加者の評判は高い。

 かなり敷居の低いサーキットイベントだが、まったくのサーキット走行初心者に対しては、ドライビングレッスンの受講を強く推奨しているのでホームページで確認してほしい。

レース形式で楽しむハイアマ以上対象の「Zチャレンジ」

 ではフェアレディZが対象の「Z-Challenge」の内容はどのようなものなのか。

 こちらは予選と決勝のあるレース形式のイベントだ。同じく全車ナンバー付き車両で、車検が通る保安基準を満たしているクルマが条件。違法改造車は参加できない。

レース専用装備とある程度のスキルが必要

 サーキットを走るための安全装備として、消火器、オイルキャッチタンク、牽引フック、4点式以上のシートベルトを装着すればエンジンやサスペンション、タイヤなどがノーマルでも参加できる。まずはノーマルで参加し、知識とスキルが向上してからチューニングしても遅くはない。

 ドライバー装備では、ヘルメット、レーシングスーツ、レーシンググローブ、レーシングシューズが必要だ。いずれも4輪用レーシングギアであることが条件。

 参加可能な車両はZ33型とZ34型フェアレディZで、オープンのロードスターも含む(ただし、ロードスターはロールバーを装着しなければならない)。また、このイベントではオートマチック(AT)車のクラスも設定されている。ドライビングスキルさえあれば、AT車でも総合上位に食い込むことも可能だ。

参加者全員が楽しめる豊富なクラス分け

 参加クラスは車両型式や改造内容によって5つのクラスに別れる。

・RS-Sクラス

 380RS(Z33)もしくはショップデモカーやプロドライバーの場合は車種問わず

・RS-1クラス

 Z34(ロードスター含む)のクラス。ただしロードスターはロールバーの装着およびフルフェイスヘルメットの着用が必須

・RS-2クラス

 380RSを除くZ33(ロードスター含む)のチューニングエンジンのクラス。ただし、ロードスターはロールバーの装着およびフルフェイスヘルメットの着用が必須

・RS-3クラス

 380RSを除くZ33(ロードスター含む)のノーマルエンジンのクラス。ただし、コンピュータチューニングは可能。また、ロードスターはロールバーの装着およびフルフェイスヘルメットの着用が必須

・RS-Aクラス

 AT車のクラス。エンジンのチューニングはRS-1~RS-3の内容を行える

 本格的なレース形式のイベントながら、初心者でも参加しやすい条件となっている。ただし、まったくのサーキット走行未経験者がいきなり参加するのは危険な上、他の参加者に迷惑もかけかねない。そこで、下記の条件を満たす必要がある。

1.B級ライセンス保持者2.国内のいずれかのサーキットのサーキットライセンス保持者

3.上記2点のいずれも満たさない場合、下記提携するドライビングスクールの受講

 以下の主催者による走行関連イベント

 ■初心者向け

 ・NISMO大森ファクトリー/S.S.C.T. (日産プリンス東京MS室)/Kn’sファクトリー/ガレージ4413

 ■中・上級者向け

 ・影山正美氏主催「MASAMI MEETING」

遠征組も多く年齢層も幅広いのが特徴

「MARCH & NOTE Circuit Trial」も「Z- Challenge」も、開催サーキットは主に茨城県の筑波サーキット2000と千葉県の袖ケ浦フォレストレースウェイ。しかし関西圏からの遠征組もやってくるなど、根強い人気のあるイベントで、老若男女問わずも頑張っている。

 また、ワンメイクイベントのメリットとして同じクルマに乗る者同士の交流も大きな楽しみのひとつとなっているのも興味深い。今の時代だからこそ、スポーツドライビングを大いに楽しんでみてはいかがだろうか。

【詳しくはコチラ】

マーチ&ノート・サーキットトライアル

https://mn-ct.net/

Zチャレンジ

http://www.z-challenge.com/

こんな記事も読まれています

もはや「スーパーカー」!? めちゃ“黒い”トヨタ「ハイエース」登場!“クセ強”1BOXバンが「カッコ良すぎ」と反響集まる
もはや「スーパーカー」!? めちゃ“黒い”トヨタ「ハイエース」登場!“クセ強”1BOXバンが「カッコ良すぎ」と反響集まる
くるまのニュース
『ホールデン・コモドア』国際交流戦に現れ、快走したオーストラリアンV8【忘れがたき銘車たち】
『ホールデン・コモドア』国際交流戦に現れ、快走したオーストラリアンV8【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツ Gクラスの電気自動車がまもなくやってくる?──GQ新着カー
メルセデス・ベンツ Gクラスの電気自動車がまもなくやってくる?──GQ新着カー
GQ JAPAN
入賞枠拡大の新F1ポイントシステム案、ドライバーからは賛否両論「大きな切り傷に絆創膏貼るみたいなもん」との声も
入賞枠拡大の新F1ポイントシステム案、ドライバーからは賛否両論「大きな切り傷に絆創膏貼るみたいなもん」との声も
motorsport.com 日本版
スバル レガシィが生産終了へ──GQ新着カー
スバル レガシィが生産終了へ──GQ新着カー
GQ JAPAN
[音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
[音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
レスポンス
WECスパ、テストで負傷のハプスブルクが復帰へ。LMGT3クラスのエントリーリストには宮田莉朋の名前も
WECスパ、テストで負傷のハプスブルクが復帰へ。LMGT3クラスのエントリーリストには宮田莉朋の名前も
motorsport.com 日本版
ブリッツのストラットタワーバーにGR86 / BRZ(ZN8/ZD8)のフロント&リア用、『アクア』フロント用が追加
ブリッツのストラットタワーバーにGR86 / BRZ(ZN8/ZD8)のフロント&リア用、『アクア』フロント用が追加
レスポンス
日産新「4人乗り高級ミニバン」4月発売! “VIP”向けの豪華仕様は何がスゴい? 最上級837万円、特徴は?
日産新「4人乗り高級ミニバン」4月発売! “VIP”向けの豪華仕様は何がスゴい? 最上級837万円、特徴は?
くるまのニュース
【MotoGP】「今のMotoGPはTV越しに簡単に見られすぎている」オリベイラ、伝え方に工夫の余地ありと感じる
【MotoGP】「今のMotoGPはTV越しに簡単に見られすぎている」オリベイラ、伝え方に工夫の余地ありと感じる
motorsport.com 日本版
「F-CON V Pro+」の開発をHKSがスタート! 第1弾は先代トヨタ「86」とスバル「BRZ」から。直噴インジェクター制御にも対応
「F-CON V Pro+」の開発をHKSがスタート! 第1弾は先代トヨタ「86」とスバル「BRZ」から。直噴インジェクター制御にも対応
Auto Messe Web
マツダ ルーチェ・ロータリークーペ(昭和44/1969年10月発売・RX87型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト055】
マツダ ルーチェ・ロータリークーペ(昭和44/1969年10月発売・RX87型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト055】
Webモーターマガジン
哀川翔のラリーチームが5年ぶりにアジアクロスカントリーラリー参戦へ。ドライバーは川畑真人
哀川翔のラリーチームが5年ぶりにアジアクロスカントリーラリー参戦へ。ドライバーは川畑真人
AUTOSPORT web
綿貫舞空、EWCル・マンで3位表彰台。中古タイヤの経験を活かし「レースは勝負になると思っていた」
綿貫舞空、EWCル・マンで3位表彰台。中古タイヤの経験を活かし「レースは勝負になると思っていた」
AUTOSPORT web
ボルボっていうよりも……なぜかホンダ感漂うハッチバック「ボルボ480」ってナニモノ?
ボルボっていうよりも……なぜかホンダ感漂うハッチバック「ボルボ480」ってナニモノ?
WEB CARTOP
海外から注目浴びるも、参戦するのはプルシェールのみ。スーパーフォーミュラで外国人が増えるには何が必要?|英国人ジャーナリスト”ジェイミー”の日本レース探訪記
海外から注目浴びるも、参戦するのはプルシェールのみ。スーパーフォーミュラで外国人が増えるには何が必要?|英国人ジャーナリスト”ジェイミー”の日本レース探訪記
motorsport.com 日本版
ドアを開けたら壁とゴツン……の悲劇! クルマのドアエッジを守る手段をアレコレ試してみた
ドアを開けたら壁とゴツン……の悲劇! クルマのドアエッジを守る手段をアレコレ試してみた
WEB CARTOP
ヴァレオの組織再編で電動化への対応強化と北京モーターショー2024で最新技術と製品を展示
ヴァレオの組織再編で電動化への対応強化と北京モーターショー2024で最新技術と製品を展示
Auto Prove

みんなのコメント

9件
  • 随分ショボいラインナップになっちまったなw
  • モータースポーツの一役買ってくれてれば良いですね。
    ただマーチニスモはホントにニスモが監修したの?
    名ばかりの普通のマーチ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

144.8268.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5.5309.0万円

中古車を検索
ノートの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

144.8268.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5.5309.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村