真の進化は見えないところに？ フェラーリが導入した新フロア。アルファタウリもアップデート導入｜F1マイアミGP

　F1第5戦マイアミGPには、何チームかがアップデートを持ち込んでいる。フェラーリもそのうちの1チームであり、これは今後数戦に渡って行なわれるアップデートの第一弾となる。

　フェラーリが持ち込んだのは新しいフロアだ。通常、フロアは目に見えないアンダーフロア部分に変更が加えられることが多いため、その全貌を知るチャンスは少ない。

　しかし、フェラーリがフロアのフロントとミッドセクションを変更し、ディフューザーの形状を変更したことは、チームがイベント前に提出しなければならないマシンプレゼンテーションの書類からわかっている。

　また、フロアエッジの形状も最適化されているようだ。リヤタイヤ前のエリアなどが微妙に変更されている。

　さらにフェラーリは、アゼルバイジャンGPで使用していた低ダウンフォース仕様のリヤウイングから、シングルピラーで上部の角を斜めに切り落とした従来のリヤウイングに戻している。

アルファタウリ、空力に細かいアップデート

　アルファタウリも今週末、AT04にもいくつかのアップデートを施している。フロントウイングのアウターセクションのプロファイルを変更した。これはそのすぐ上のエンドプレートに取り付けられた2つの新しいダウンウォッシュウイングレットと連動するように設計されている。

　これはレッドブルRB19、メルセデスW14、ハースVF-23に搭載されているものと同様のソリューションだ。

　またミラーアセンブリにも変更があり、こちらはアストンマーチンAMR23と似た手法。ミラーハウジングの上だけでなく、下も覆われるようになった

　これによりミラー周りの気流の挙動が改善されるだろう。フロントタイヤやミラーによって生まれる乱流の影響を軽減することで、サイドポンツーン表面の空力性能を向上させ、さらにその下流の空力性能向上にも寄与するはずだ。

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二足の草鞋を履くのが完成度になるかどうか、物事の分別性がF1に備わっていなければ意味が無い。