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F2およびF3、新フォーマットは”成功”と評価。2022年に向けて改良点を検討

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F2およびF3、新フォーマットは”成功”と評価。2022年に向けて改良点を検討

 F1のサポートレースとして併催されているFIA F2選手権とFIA F3選手権。参戦しているチームのコストを削減するために、今季からフォーマットが大幅に変更された。

 F2とF3を同じ週末に開催することを止め、イベント数を削減。その代わりリバースグリッド方式の2レースを含む、3レースを1イベントで開催することで、レース数を維持した。

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 このフォーマットはランニングコストを削減し、エキサイティングなレースを実現しており、両シリーズCEOのブルーノ・ミシェルは成功していると評価しているが、来年に向けて問題点などが見直されており、変更される可能性もあるようだ。

 ミシェルによると、フォーマットとカレンダーの長所と短所が明らかになり、来年に向けてFIAおよびF1との話し合いが始まっているという。そして、決定はまもなく下されるようだ。

「我々はあらゆる長所と短所を検討するが、簡単に決定できるものではない」とミシェルは述べた。

「総合的に見て、この新しいフォーマットはコース上で非常にうまく機能しており、私はとても満足している。しかし問題は『カレンダーの面で本当に理に適っているか』ということだ」



 新たなフォーマットの大きな問題は、レースとレースの間隔が長いこと、そしてグリッドの決定方法が複雑だということだろう。

 例えば今季のF2のカレンダーを見てみよう。バーレーンでの開幕戦の後、第2戦モナコまで8週間も間隔が空いた。また第6戦ソチ(9月24-26日)の後、次のサウジアラビア(12月3-5日)まで10週間のインターバルがある。

 開催間隔が長いこともあって、複雑な予選方式はファンには分かりにくく、定期的な説明が必要となる。

 予選の結果で決まるのは日曜日に行なわれるレース3のグリッド。レース1は予選上位(F2はトップ10、F3はトップ12)がリバースグリッドとなる。またレース2は、レース1の結果でグリッドが決まる。これも、上位はリバースグリッドとなる。

「現在の状況を客観的に見ると、第一にイベントの間隔が長すぎることが挙げられる。これは我々も理解しているし、ファンからのフィードバックを見ても明らかだ」

 そうミシェルは、現在のシステムの問題点を述べた。

「イベントとイベントの間が1ヵ月、2ヵ月と空くと、チャンピオンシップに熱中するのが難しくなる。シルバーストンに行く頃にはみんなバクーのことを忘れてしまう。それが問題だ。そんな理由でファンを失いたくはないので、これは本当に慎重に検討する必要がある」

「次に言えることは、このフォーマットは理解するのに少し複雑で、何度も説明する必要があるということだ。レースが1ヵ月、1ヵ月半ごとにしかないというのは、ファンのみなさんがフォーマットを理解する助けにはならない」

「F1と一緒に、F3やF2も同じ週末に開催してほしいという声があるのも事実だ。それは良いことだが、あまり多くのレースを行なうことができないため、我々が望むほどF1をサポートすることができない」

「最後に、F3では問題ないが、F2で週末に3レースを行なうのは、チームにとって非常に負担が大きいんだ」



 ミシェルは、F3がF1イベントでより大きなプラットフォームを持つことで認知度が高まり、イベント数が減ることでチームのコストが削減されるという、新システムの利点を改めて説明した。

「イベント数が減ったことで、チームのコストは確実に削減されている。それはとてもシンプルだ」

「ロジスティクス面のコストは減っている。しかし、すべてのコストが削減されたわけではない。なぜなら、すべてのチームがパンデミックに関するプロトコルのために、多額の費用を負担しなければならないからだ」

「F2とF3が分離したことで、サポートできるF1イベントの数が増えた。F3がF1の唯一のサポートレースとなるイベントもあり、F3の知名度は確実に上がっている。これは大きな違いだ」

「TVやソーシャルメディアなど、F2に関しても全体的に言及される回数が増えているので、とても重要なことだ」

「我々が掲げていたスポーツ面での目標は完全に達成され、エキサイティングなレースができるようになった。土曜日に興味深い結果を残せる中団ドライバーもいる。これは我々のカテゴリーにとって非常に重要なことだ」

「日曜日にはフィーチャーレースがある。ずっと前から望んでいたように、強力な位置づけができたので、うまくいっていると思う」

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