先日、79歳でこの世を去ったウイリアムズの創設者、フランク・ウイリアムズ。彼の死に際しては多くの関係者が悲しみの声を寄せているが、F1サウジアラビアGPでも、追悼のための企画が行なわれるようだ。
その一環として、ウイリアムズのチャンピオンマシンであるFW07が、サウジアラビアGP決勝レースを前に1周の追悼走行を行なうことが明らかにされた。サウジアラビアの国営企業がスポンサーについていたFW07はウイリアムズ史上最も成功したマシンのひとつで、1980年と1981年にコンストラクターズタイトルを獲得している。このFW07は既にマーティン・ブランドルやデイモン・ヒルといった元F1ドライバーがレースウィークを前にデモランを実施していたが、フランク・ウイリアムズを追悼するために決勝日にもその勇姿を見せる運びとなった。
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決勝日の現地時間19時20分(日本時間25時20分)、ドライバーズパレードが行なわれた後に1分間の黙祷が行なわれる。これにはドライバー、チーム代表に加え、FIAのジャン・トッド会長、F1の首脳陣であるステファノ・ドメニカリやロス・ブラウンらが参加する予定だ。
その後、フランク・ウイリアムズを偲んで拍手が行なわれ、表彰台やグリッド上でも追悼のための映像、ビジュアルなどが用意されるようだ。
そして各ドライバーがレコノサンスラップを終え、ピットレーンが閉鎖されたタイミングで、FW07が追悼走行を行なうためにコースインすることとなっている。
それ以外にも、ウイリアムズをはじめとする各チームは、フランク・ウイリアムズへの哀悼の意を示すため、マシンにステッカーを貼るなどしている。2019年からウイリアムズに所属しているジョージ・ラッセルは次のように語った。
「フランクのことを色々と思い出す」
「2018年、少し緊張した面持ちで彼に初めて会いに行ったことを覚えている。しかし数秒のうちに、彼の温かさと人柄を認識した」
「彼はとても素晴らしい人間で、チーム内の誰からも、そしてもちろんF1の広いコミュニティからも愛されていた。彼はこれからもF1の伝説であり続けるだろう」
また2017年から2シーズン、ウイリアムズに所属したランス・ストロールも、次のようにコメントを寄せた。
「彼は僕にドライブの機会を与えてくれた。それが僕のF1キャリアの始まりだった」
「その機会がなければ、僕のキャリアは今頃どうなっていたのか分からない」
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