FIM(国際モーターサイクリズム連盟)は2024年に新たに発足する女性ライダーのみで争われる新シリーズ「FIM女子世界選手権」の詳細を発表した。
今年春に行なわれたMotoGPスペインGPのレースウィーク中に発表された「FIM女子世界選手権」は、2024年からスーパーバイク世界選手権(WSBK)との併催で全6戦によって争われること、そしてワンメイクマシンによって争われることなどが明らかにされていたが、それ以外は情報が公開されていなかった。
■男女のパフォーマンス差が、モータースポーツにおける女性の進歩をどのように妨げているか?
そして10月末のWSBK最終戦へレスで、シリーズの詳細がようやく明らかにされた。
FIM女子世界選手権は来年6月にミサノで開幕。イギリス、ポルトガル、ハンガリー、イタリア、スペインと欧州を転戦。各イベントで土曜と日曜の2レースを戦うことになる。
使用されるマシンは、ヤマハのYZF-R7だ。前述の通りヤマハワンメイクとなり、「単一のテクニカルおよびロジスティクスパートナーが全ての技術的側面を監督し、平等な競争条件を確保する」とされている。
なおライダーの参加条件は18歳以上で、11月13日から来年1月末まで事前申請を受け付けている。
また競技者の参戦費用は2万5000ユーロ(約400万円)に設定されている。この費用にはYZF-R7、GYTRレーシングキット、ピレリタイヤ、燃料、レーシングサービス、そしてパドックビレッジへのアクセスなど包括的なパッケージが含まれている。
その他にもピレリからの賞金や、TV中継なども予定されているというが、この点についてはまだ詳細は明らかにされていない。
FIM女子世界選手権のコミッションディレクターを務めるジャニカ・ジュディカは、選手権の詳細発表に次のようにコメントを寄せた。
「今日はサーキットレースにおける初のFIM世界選手権を発表する、記念すべき1日です」
「FIMは10年前、サーキットレーシングにおける女性に特化したプロジェクトを立ち上げ、スペイン・アルバセテのサーキットで初のトレーニングキャンプを実施しました」
「2013年から2015年にかけてチェコ、カタールで4つのキャンプが実施され、4大陸12ヵ国から平均24人が参加しました。2014年にはこのプロジェクトの一環として森脇緑(MIEレーシング)のサポートを受け、シェリナ・モレダとメリッサ・パリスを含む女性のみのチームが鈴鹿4時間耐久レースに参加し、2015年にもシェリナとアヴァロン・ビドルも参加しました」
「すでに当時から、自分たちの選手権を持ちたがっている速い女性たちがいることは明らかでした」
「この新しい女子世界選手権に参加する女性たちの中には、以前FIMのサーキットトレーニングキャンプに参加したことのある女性も含まれているはずです。キャンプの目的には速い女性を集め、彼女達自身の選手権を創設するタイミングを理解することも目的にあったが、それが今現実のものとなりました!」
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だけど、そのレベルのレースを観る気にはなれないなか(笑)