現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > JCWらしい尖った個性が◎ ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・エースマン E ブースト発動で258ps

ここから本文です

JCWらしい尖った個性が◎ ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・エースマン E ブースト発動で258ps

掲載
JCWらしい尖った個性が◎ ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・エースマン E ブースト発動で258ps

3ドアのJCWエレクトリックと同パワートレイン

「初めての道でも、自信を持って運転できます」。ミニ・ジョン・クーパー・ワークス(JCW)・エースマン Eのヘッドアップ・ディスプレイへ、不意に表示されたメッセージだ。ミニのルーツ、英国オックスフォード流の、丁寧な自己紹介なのかもしれない。

【画像】ブースト発動で258ps ミニJCWエースマン E サイズの近い電動SUVたち 3ドアのJCWも 全125枚

そんな主張は、的外れではないだろう。パワートレインは、3ドア・ハッチバックのミニJCW エレクトリックと同じ。258psの駆動用モーターを積み、0-100km/h加速を6.4秒でこなせる。心細くなる数字ではない。

ボディにはJCWのロゴが散りばめられ、サイドスカートとディフューザー、リアスポイラーで凄みを利かせている。アルミホイールは19インチ。その間からチラ見えするブレーキキャリパーは、レッドで塗装される。

ただし、通常のエースマンでもJCWスタイリング・パッケージは選択可能。その場合、本物のJCWエースマン Eと殆ど見分けがつかなくなる。

パドルでブースト機能を発動すれば258ps

車内は、レッドとブラックのアクセントでスポーティな雰囲気を演出。スポーツシートの座面は高めで姿勢は置き気味だが、前方は見渡しやすい。インテリアデザイン自体は、通常のエースマンと変わりない。

ダッシュボード中央には、直径24cmのインフォテインメント用モニター。アップル・カープレイとアンドロイド・オートは、無線で利用できる。エアコンなど多くの車載機能は、このタッチモニターへ集約されている。

ライバルより個性的なデザインが、自然と気持ちを盛り上げる。シートヒーターとヘッドアップ・ディスプレイは、レベル1以上のオプションだ。

ステアリングホイール裏の左側には、ブースト機能を発動するパドル。ドライブモードがJCWなら10秒間だけ、他のモードより27psが上乗せされる。最高出力の258psを引き出す、唯一の方法となる。

高速道路で光る安定性 乗り心地は想像より良い

とはいえJCWエースマン Eは、258psを開放せずとも充分に速い。ブースト機能を使えば発進加速が1段鋭くなるものの、通常のままでも高速道路の追い越しでヤキモキすることはないはず。100km/hを超えると、速度上昇が鈍りだすとしても。

滑らかな路面でのグリップ力は充分で、高速道路では安定性が光る。一方、荒れたアスファルトではフロントタイヤが悶え、トルクステアに見舞われる。ペダルの踏み心地にはもう少しコシが欲しいが、ブレーキは強力で制動力を調整しやすい。

ステアリングのレシオに変更はなく、さほどクイックではない。切り込んでいくと、不安定さが顔を出すことも。操縦性の懐が深いとはいえないだろう。

乗り心地は、49.2kWhの駆動用バッテリーの重量が貢献し、JCWの3文字へ想像するほどは悪くない。サスペンションは専用チューニングになるが、通常のエースマンと比較して、明らかに硬いわけではない様子。快適とは表現できないけれど。

航続距離は市街地ならカタログ値へ迫れる

前輪のネガティブキャンバーは、通常より強められている。3ドアのJCWエレクトリックではアグレッシブ過ぎる傾向がある反面、ストロークが長いエースマンでは好ましい。凹凸が目立つ路面でも、安定性が大きく減じるわけではない。

試乗での電費は、積極的に走らせた時間も含めて、平均で約5.0km/kWhだった。航続距離はカタログ値で344kmがうたわれるが、市街地ならそれに近い距離を走れるだろう。急速充電は最大95kW。最短3分で、残量0%から80%へ回復できるとのこと。

JCWらしい尖った個性 もう少し快適でもイイ

長くはない航続距離と快適とは呼べない乗り心地が故に、ファミリー・クロスオーバーとして好適だとは表現しにくい、JCWエースマン E。しかしセカンドカーとして選ぶなら、振り切った積極性を楽しめるはず。JCWらしい、尖った個性が好ましい。

3ドアのJCWエレクトリックに迫る面白さを味わえ、日常的な実用性は5割増し。諸手を挙げてのオススメはしにくいが、速くて楽しいエースマンではある。

しばらく運転して理解したが、冒頭のメッセージは、アクセルペダルを踏んだ状態でのみ表示される。車線維持支援機能の、介入に伴うもののようだ。

◯:JCWらしい尖った性格 3ドアのJCWエレクトリックより快適で、それに並ぶ速さ プレミアムなインテリア
△:航続距離が短く急速充電が遅い よりコスパの良いライバルはある

ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・エースマン E(英国仕様)のスペック

英国価格:4万920ポポンド(約798万円)
全長:4079mm
全幅:1754mm
全高:1514mm
最高速度:199km/h
0-100km/h加速:6.4秒
航続距離:344km
電費:6.1km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:1825kg
パワートレイン:永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:49.2kWh
急速充電能力:95kW(DC)
最高出力:258ps
最大トルク:35.6kg-m
ギアボックス:シングルスピード・リダクション(前輪駆動)

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2025 注目の最新発表まとめ(前編)
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2025 注目の最新発表まとめ(前編)
AUTOCAR JAPAN
フェラーリ12チリンドリ x アストン マーティン・ヴァンキッシュ(1) 過去イチに競合関係のV12 GT
フェラーリ12チリンドリ x アストン マーティン・ヴァンキッシュ(1) 過去イチに競合関係のV12 GT
AUTOCAR JAPAN
金字塔の体験を意味する フェラーリ12チリンドリ x アストン マーティン・ヴァンキッシュ(2)
金字塔の体験を意味する フェラーリ12チリンドリ x アストン マーティン・ヴァンキッシュ(2)
AUTOCAR JAPAN
【発売開始、即完売の人気車】見た目以上に走りが凄い!ランドローバー・ディフェンダー・オクタは極上のダイヤモンド
【発売開始、即完売の人気車】見た目以上に走りが凄い!ランドローバー・ディフェンダー・オクタは極上のダイヤモンド
AUTOCAR JAPAN
かつてジャガー凌駕の最速リムジン デイムラー・マジェスティック & ベントレーS2(1) 英国製V8の世界
かつてジャガー凌駕の最速リムジン デイムラー・マジェスティック & ベントレーS2(1) 英国製V8の世界
AUTOCAR JAPAN
【輸入車CセグSUV界に強力な新入り】デザインは斬新、走りはフランスの伝統に忠実!気になる新型プジョー3008の仕上がり具合
【輸入車CセグSUV界に強力な新入り】デザインは斬新、走りはフランスの伝統に忠実!気になる新型プジョー3008の仕上がり具合
AUTOCAR JAPAN
4気筒を2基並べて作った3.0L アストン マーティン DBS V8 & トライアンフ・スタッグ(2) 英国製V8の世界
4気筒を2基並べて作った3.0L アストン マーティン DBS V8 & トライアンフ・スタッグ(2) 英国製V8の世界
AUTOCAR JAPAN
V8ツインターボでM5超え ベントレー・ベンテイガ・スピード(1) 剛速&豪華な新ハードに迫る
V8ツインターボでM5超え ベントレー・ベンテイガ・スピード(1) 剛速&豪華な新ハードに迫る
AUTOCAR JAPAN
不気味なほど外界から隔離 デイムラー・マジェスティック & ベントレーS2(2) 英国製V8の世界
不気味なほど外界から隔離 デイムラー・マジェスティック & ベントレーS2(2) 英国製V8の世界
AUTOCAR JAPAN
押し出される感覚が気持イイ 小変更 BMW 2シリーズ・クーペ(2) 可能な内に楽しみたい走りの1台
押し出される感覚が気持イイ 小変更 BMW 2シリーズ・クーペ(2) 可能な内に楽しみたい走りの1台
AUTOCAR JAPAN
ジャガー 次世代EVを一般公開、年内に量産バージョン発表へ 大胆なデザインが目指したものとは?
ジャガー 次世代EVを一般公開、年内に量産バージョン発表へ 大胆なデザインが目指したものとは?
AUTOCAR JAPAN
名門初のプラグインHV 4代目 ベントレー・コンチネンタルGT スピード(1) 歴代最強ハードを深掘り
名門初のプラグインHV 4代目 ベントレー・コンチネンタルGT スピード(1) 歴代最強ハードを深掘り
AUTOCAR JAPAN
2025年版 自動車専門誌が選ぶ、コスパの高いスポーツカー 10選 まだ「お手頃」に楽しめるのは?
2025年版 自動車専門誌が選ぶ、コスパの高いスポーツカー 10選 まだ「お手頃」に楽しめるのは?
AUTOCAR JAPAN
かつて世界最速4シーター アストン マーティン DBS V8 & トライアンフ・スタッグ(1) 英国製V8の世界
かつて世界最速4シーター アストン マーティン DBS V8 & トライアンフ・スタッグ(1) 英国製V8の世界
AUTOCAR JAPAN
【黒のアクセントで差別化】ポルシェ・タイカン/カイエン 専用装備のブラックエディション登場
【黒のアクセントで差別化】ポルシェ・タイカン/カイエン 専用装備のブラックエディション登場
AUTOCAR JAPAN
カリスマチック回転上昇 ベントレー・ベンテイガ・スピード(2) 1点除き際立つ孤高さ
カリスマチック回転上昇 ベントレー・ベンテイガ・スピード(2) 1点除き際立つ孤高さ
AUTOCAR JAPAN
850馬力超の3人乗りスーパーカー 英ランザンテ『95-59』初公開 軽量化と空力追求
850馬力超の3人乗りスーパーカー 英ランザンテ『95-59』初公開 軽量化と空力追求
AUTOCAR JAPAN
【スーパーカー超王が感動】美しさはまさに芸術品!パガーニ・ウアイラ・コーダルンガに10台限りのスピードスター登場
【スーパーカー超王が感動】美しさはまさに芸術品!パガーニ・ウアイラ・コーダルンガに10台限りのスピードスター登場
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178 . 9万円 209 . 9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

55 . 0万円 550 . 0万円

中古車を検索
ローバー ミニの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178 . 9万円 209 . 9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

55 . 0万円 550 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村