現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > メルセデス・ベンツEクラスのEV版「EQE」世界初公開! どんなクルマ?

ここから本文です

メルセデス・ベンツEクラスのEV版「EQE」世界初公開! どんなクルマ?

掲載 16
メルセデス・ベンツEクラスのEV版「EQE」世界初公開! どんなクルマ?

■世界市場での発売は2022年中ごろを予定

 2021年9月5日、ドイツ・ミュンヘンで開催された「IAAモビリティ2021」でメルセデス・ベンツ「EQE」が世界初公開されました。

【画像】日本でも来年末に上陸!? メルセデス・ベンツ「EQE」を画像でチェック(25枚)

 EQEはその名のとおり、いわばメルセデスの電気自動車(EV)「EQファミリー」におけるEクラスバージョン、Eセグメントセダン型EVにあたります。

 全長4946mm×全幅1961mm×全高1512mm、ホイールベースは3120mmというボディサイズは、4ドアクーペの現行型「CLS」とほぼ同等です。ただしCLSのようにテールゲートはなく、固定式のリアウインドウとトランクリッドを備えたセダンタイプとなります。

 現行型Eクラス(W213型)と比較すると、フロントのショルダールームはプラス27mm、室内長はプラス80mmと広くなっているのが特徴です。また荷室容量は430リッターを確保しています。

 インテリアデザインは、上級セダン型EV「EQS」をベースにしており、MBUXハイパースクリーンやフロント・オートコンフォートドア、リアアクスルステアリングなどもオプションで用意されます。さらにNVHはクラス最高レベルを誇るといいます。

 発売時に用意されるグレード、「EQE350」に搭載するモーターは最高出力215kW(約292馬力)・最大トルク530Nmを発生。後に500kW(約680馬力)程度のパワーを誇るハイパフォーマンスモデルも計画されているといいます。

 航続可能距離は545kmから600kmになる見込みです。

 EQEは、2021年後半からドイツ・ブレーメン工場で製造が開始され、2022年中ごろに世界で発売される予定です。

 その後、中国市場向けにドイツと中国の合弁会社、北京ベンツ有限公司(BBAC)での生産もスタートする予定です。

■なぜいまメルセデスの「EQファミリー」が数多く登場する?

 メルセデス・ベンツのEVが「EQファミリー」です。

 すでに日本で発売されているDセグメントSUV「EQC」、CセグメントSUV「EQA」だけでなく、欧州ではミニバン「EQV」が市場導入されています。またフラッグシップセダン「EQS」や3列シートSUV「EQB」、そしてビジネスセダンの「EQE」などがまもなく登場予定です。

 さらにスモールバンの「コンセプトEQT」、GクラスのEV版「コンセプトEQG」もまもなく市販車が発表され、高級ブランドのメルセデス・マイバッハ「EQS」も登場することになります。

 まさにメルセデス・ベンツは、フルレンジでEVを揃えることになります。それはなぜでしょうか。

 メルセデス・ベンツは2021年7月22日、「Mercedes-Benz prepares to go all-electric」というタイトルの発表をおこないました。

 これは直訳すれば「メルセデス・ベンツは、オール・エレクトリックへの準備を進める」というものになります。

 オール・エレクトリックとは、全EV(電気自動車)化ということが考えられます。つまりメルセデス・ベンツは「市場の状況が許すかぎり」という前提条件を添えつつも「10年後には、すべてをEVにする準備を進める」というのです。エンジン車をやめてEVへという、いわゆる「EVシフト」の宣言です。

 これは自動車業界にとっては激震ともいえる発表です。その宣言を箇条書きしてみます。

・2022年までに、すべてのセグメントにEVを投入する。
・2025年以降に発売される新たなアーキテクチャー(プラットフォームを指しているようです)は、すべてEV専用となる。
・2025年に3つのEV専用アーキテクチャーを発表する。
・3つのアーキテクチャーは、中型から大型の乗用車用、AMG用、バン用。
・10年後は、すべてがEVに切り替わる準備をする。

 さらに「メルセデス・マイバッハやAMGのようなハイエンドモデルのEV比率を高めて、純利益を増加させる」「デジタル・サービスからの収益の増加」という考えもあります。お題目ではなく、しっかりとした筋道のある計画であることがわかります。

 EQEをはじめ、このところのメルセデスEQシリーズのリリースは、こうしたメルセデス・ベンツの今後の方向性によるものになります。

こんな記事も読まれています

新型アリアNISMO実走テスト! ~電動スポーツ最前線~
新型アリアNISMO実走テスト! ~電動スポーツ最前線~
グーネット
すごい「ホンダ・ハッチバック」登場! 速そうな「リアウイング」初公開! めちゃカッコいいーシビック!? アクセスの新たな空力アイテムとは
すごい「ホンダ・ハッチバック」登場! 速そうな「リアウイング」初公開! めちゃカッコいいーシビック!? アクセスの新たな空力アイテムとは
くるまのニュース
まだパジェロのこだわりは新型トライトンに生きていた!?!?  さすがホンマもん!!  パジェロのスイッチがいちいちデカかったワケ
まだパジェロのこだわりは新型トライトンに生きていた!?!?  さすがホンマもん!!  パジェロのスイッチがいちいちデカかったワケ
ベストカーWeb
スズキ「GSX-R125 ABS」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
スズキ「GSX-R125 ABS」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
俺の[セブン]は最高だったのよ!! 君はFC型サバンナRX-7[アンフィニ]を知っているか? かつてオーナーだった古参BC編集部員の記憶
俺の[セブン]は最高だったのよ!! 君はFC型サバンナRX-7[アンフィニ]を知っているか? かつてオーナーだった古参BC編集部員の記憶
ベストカーWeb
300psオーバー「超進化型ハチロク」出るか?? GRヤリスエンジン+「チューニング対応」の新開発MT炸裂だ
300psオーバー「超進化型ハチロク」出るか?? GRヤリスエンジン+「チューニング対応」の新開発MT炸裂だ
ベストカーWeb
ツートンカラーのボディがかわいい! 車内もオシャレなトヨタ タウンエースがベースのキャンパー
ツートンカラーのボディがかわいい! 車内もオシャレなトヨタ タウンエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
ええ、セダンなのに6人乗り?!  しかも超絶未来っぽいやん内装!!  アメリカからやってきたプロナードがイカす
ええ、セダンなのに6人乗り?!  しかも超絶未来っぽいやん内装!!  アメリカからやってきたプロナードがイカす
ベストカーWeb
モビリティリゾートもてぎに働くクルマが大集合!白バイやパトカーのパレードランも開催!
モビリティリゾートもてぎに働くクルマが大集合!白バイやパトカーのパレードランも開催!
グーネット
アルトの元祖は商用車?! 軽にインタークーラー付ターボ・チャージャーはイカツイて! 茨の道をパワーで突き抜けた「漢」初代アルトワークス
アルトの元祖は商用車?! 軽にインタークーラー付ターボ・チャージャーはイカツイて! 茨の道をパワーで突き抜けた「漢」初代アルトワークス
ベストカーWeb
シビックを着る!歴代12モデルをデザイン、ホンダ公認Tシャツ新登場 キャムショップ
シビックを着る!歴代12モデルをデザイン、ホンダ公認Tシャツ新登場 キャムショップ
グーネット
車の電動化はどこまで加速する? 専門家に聞く、自動車業界のイマとミライ【前編】
車の電動化はどこまで加速する? 専門家に聞く、自動車業界のイマとミライ【前編】
グーネット
MeiMei 新キャンピングカーブランド「ノマドラックス」などデザイン車両6台を一挙展示
MeiMei 新キャンピングカーブランド「ノマドラックス」などデザイン車両6台を一挙展示
グーネット
スズキ 軽トラック「キャリイ」シリーズ 一部仕様変更 安全性能強化など
スズキ 軽トラック「キャリイ」シリーズ 一部仕様変更 安全性能強化など
グーネット
スマホ連携でアプリが使える!ディスプレイオーディオ登場!ワンセグ搭載モデルも【動画あり】
スマホ連携でアプリが使える!ディスプレイオーディオ登場!ワンセグ搭載モデルも【動画あり】
グーネット
自動車整備士不足に新たな一手。独マイスター制度採用の育成プログラムに注目。
自動車整備士不足に新たな一手。独マイスター制度採用の育成プログラムに注目。
グーネット
井戸田潤が初代NSXに出会った!和製スーパーカーに一同ホレボレ!
井戸田潤が初代NSXに出会った!和製スーパーカーに一同ホレボレ!
グーネット
続報 マジで歴史的英断か!? 東海道新幹線に個室座席新設で1323席のルールが破られるのか?
続報 マジで歴史的英断か!? 東海道新幹線に個室座席新設で1323席のルールが破られるのか?
ベストカーWeb

みんなのコメント

16件
  • ホンダ車みたいなデザインになったね
    ここまでパッとしないとベンツだと気づけん
  • デザインに限って言うならベンツ版二代目インサイト
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

4850.014350.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

577.02780.0万円

中古車を検索
マイバッハの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

4850.014350.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

577.02780.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村