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F1アメリカFP1:メルセデスが1-2! 好調続くボッタスがトップタイム、アルファタウリ角田は18番手

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F1アメリカFP1:メルセデスが1-2! 好調続くボッタスがトップタイム、アルファタウリ角田は18番手

 アメリカのテキサス州オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を舞台にF1第17戦アメリカGPのフリー走行1回目が行なわれた。トップタイムをマークしたのはバルテリ・ボッタス(メルセデス)だった。

 テキサスというとテンガロンハットのカウボーイをつい想像しがちだが、サーキットがあるオースティンは、レッドブル・ホンダのスポンサーでもあるオラクルや電気自動車の魁とも言えるテスラも本社を構えるなど、ITやナノテクノロジーなどの最先端技術が集まる成長著しい都市だ。

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 2012年からアメリカGPを開催するCOTAは全長5.513km。低速コーナーに高速コーナー、S字区間や急坂などバラエティに富んだ反時計周りのサーキットだ。ここを得意するドライバーはルイス・ハミルトン(メルセデス)で、過去8戦中5勝を飾っている。

 今回ピレリから供給されるタイヤはC4(ソフト)、C3(ミディアム)、C2(ハード)の組み合わせで、中間的な組み合わせと言える。

 金曜日の現地時間11時半の天候は快晴。気温26度、路面温度30度と青空がサーキットと心地よい天候の中、60分のフリー走行1回目がスタートした。

 まずコースに現れたのはセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)。フロントウイングの翼端板前部にエアロリグを付けて空力テストを行なった。ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)のマシンもエンジンカウル後部にエアロリグを装着し走行開始。リヤウイングへの風の当たり方を測定しているようだ。また、今回ホンダ製パワーユニット(PU)を搭載するレッドブルとアルファタウリの2チームは、北米でホンダが展開する高級ブランドライン「アキュラ」のロゴをリヤウイングやヘルメットのバイザーに掲載している。

 その他にも各車続々と2年ぶりのCOTAの感触を確かめるべくコースに現れたが、セッション開始直後にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)のマシンにトラブルが発生。チームからは「マシンを止めて」と無線が飛び、ターン12のアウト側でマシンストップ。アロンソが降りたマシン下部からは、液体が多量に漏れているのが確認できた。

 これによりコースには赤旗が提示されたが、アロンソのマシン撤去はすぐに終わり残り49分という段階からセッション再開。ただグリーンフラッグから数分後に、ターン6でリヤのコントロールを失ったシャルル・ルクレール(フェラーリ)がコースオフ。ルクレールは自力でグラベルから抜け出せたためセッション中断とはならなかったが、コース上には砂利が撒かれてしまった。

 セッション後半はソフトタイヤを投入しアタックラップを行なうドライバーが増えた。そんな中、1分34秒台をマークしたメルセデス勢がレッドブル・ホンダ勢を引き離す形に。セッション序盤でマシンを止めたアロンソがコースに復帰した一方、来季のシート獲得に向けて好成績が欲しいアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)はヘルメットの異常を訴えピットインを余儀なくされた。

 またセッション最終盤では、ミック・シューマッハー(ハース)と、そのシューマッハーをコーナー内側から抜こうとしたペレスが交錯。シューマッハーの左リヤとペレスの右フロントが接触したが、速度が低かったこともあり大きなクラッシュにはならなかった。

 結局60分のセッションをトップタイムで終えたのはボッタス。前戦トルコGPでの今季初優勝から良い流れを掴んだか、ハミルトンを0.045秒上回る1分34秒874をマークした。

 対抗馬となるレッドブル・ホンダ勢はマックス・フェルスタッペンが1分35秒806で3番手。ただトップのボッタスからは0.932秒離されるなど、課題が残るセッションとなった。また、僚友ペレスはフェルスタッペンを上回るタイムを記録する場面もあったものの、トラックリミット違反を取られ7番手に甘んじた。

 4~5番手の”ベスト・オブ・ザ・レスト”にはフェラーリの2台。6番手には好調ガスリーが並んだ。その僚友である角田裕毅は1分37秒954で18番手でセッションを終えた。

 今回セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)とジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)がPUのICE(内燃エンジン)とターボチャージャー、MGU-H、エキゾーストシステムを交換。ふたりには規定数を超えた投入のためグリッド降格ペナルティが科され、決勝は最後尾からのスタートとなる。

 またこのセッション首位だったボッタスも、6基目のICEを投入。5グリッド降格ペナルティを受けることになるが、シーズン後半はイタリアGPやロシアGPでもPUエレメントを交換しており、信頼性に不安が残る。

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