もっとも多いのは出会い頭の事故!
だんだんと暑さが和らぎ、バイクに快適に乗れる季節になってきました。そのため、紅葉や美味しいグルメを楽しむために、ツーリングの予定を立てている人も多いでしょう。
そんなツーリングに行く際に、気をつけたいのが事故で、立ちゴケのような軽微な単独事故も含めれば、経験したことのないライダーはほとんどいないのではないでしょうか。
バイクはクルマに比べて事故の際にケガをしやすい乗り物であるため、ライダーは細心の注意を払って運転する必要があります。
日本自動車工業会の調査によれば、二輪車の死亡事故のうち、約7割は相手のいる事故を意味する「車両相互事故」であることが示されており、正面衝突や出会い頭、右直事故など、車両相互事故にはいくつかの類型があります。
では、バイクによる死亡事故の要因となる事故は、どのようなものが多いのでしょうか。
警視庁の統計によると、平成30年から令和4年に相互事故で死亡した1601人のうち、3割以上を占める510人が出会い頭の事故で死亡しています。
出会い頭の事故とは、異なる方向から進んできた車両同士が交差する際に衝突する事故のことで、信号機のない交差点に進入する際や、駐車場から道路に出る際などに発生することが多い事が特徴です。
車体が小さく、実際の位置よりも遠くにいるように見えたり、見落とされたりすることの多いバイクはこうした事故で被害を受けるケースが多く、見通しの悪い交差点に進入する際は、自分が優先な状況でも十分に安全を確認するようにしましょう。
出会い頭に次いで死亡者が多いのが、バイク直進時の右直事故。全体の2割を超える372人が死亡しており、出会い頭と合わせると死亡事故の原因の半数以上を占めています。
バイクはクルマと比べ、右直事故による死亡リスクが高い乗り物。クルマの相互事故による死者数を見てみると、直進時の右直事故による死者は全体の2.1%である36人で、非常に少ないのが実情です。
先述の通り、バイクは実際よりも遠くにいるように見えてしまい、距離を見誤った右折車が交差点に進入。バイクが止まりきれず、衝突してしまうケースが多いよう。
また、交差点の直前ですり抜けたバイクが右折車の視界の外から急に現れ、回避行動が間に合わないケースも多く発生しています。
とはいえ、すり抜けをせず、交差点に進入する際には右折車の動きに注意することで右直事故のリスクを低減させることが可能。念のためブレーキに手をかけ、いざという時に回避行動を取れる速度で走行するように心がけましょう。
次に死亡者が多い事故類型は死亡者全体の10%以上を占める199人が死亡した正面衝突です。
オーバースピードで左カーブに進入してしまうと、曲がりきれない車体は遠心力で対向車線側に流されていってしまいます。そんな状況で前方から来た対向車と衝突してしまうケースが後を絶ちません。
ワインディングロードにツーリングに行く際は、走る楽しさに夢中になってしまいついついオーバースピードになってしまう人も居ると思いますが、自分の技量やカーブの角度をきちんと把握し、自身の走るべき車線内で無理なく操作できる速度で走りましょう。
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もう寒くね?