嵐が接近する中で行なわれたF1サンパウロGPの予選Q3。マクラーレンのオスカー・ピアストリがコースオフを喫したことで、レッドブルのセルジオ・ペレスはアタック中に減速を強いられ9番手に終わったが、フロントロウに並べるだけのポテンシャルがあったとペレスは考えている。
予選は雨雲が接近する中行なわれ、Q3が開始される頃には今にも本格的に雨が降り出しそうな空模様となっていた。
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Q3最初の走行ではレッドブルのマックス・フェルスタッペンが1分10秒727の最速タイムをマークし、フェラーリのシャルル・ルクレールなどがそれに続いたが、マクラーレンのオスカー・ピアストリが最終コーナーでリヤを滑らせてコースオフを喫し、コース上には危険を知らせる黄旗が提示された。
ピアストリの後方でアタックしていたペレスは、この区間でアクセルを緩めざるを得なかった。その後天候が急激に悪化し、残り4分というところで赤旗終了となったことで、ペレスはもう一度アタックするチャンスを得られず9番手のまま予選を終えることとなった。
チームメイトのフェルスタッペンがポールポジションから日曜日の決勝を迎える一方で、ペレスは9番手から追い上げのレースを強いられることとなった。
「今回は本当に不運だった。僕はフロントロウにいて然るべきだった」とペレスは言う。
「最終コーナーまではマックスのラップにかなり接近していたけど、ピアストリを見つけてアクセルを戻す必要があった」
「それで僕はこの位置さ。もっと良い位置にいることができたと思っていただけに、とても残念だ」
今シーズン、ペレスはフェルスタッペンに匹敵するパフォーマンスを発揮できず、来季以降のレッドブルとの契約に関して様々な憶測が向けられている。
ドライバーズランキング2位争いでは、メルセデスのルイス・ハミルトンの接近を許しているペレス。前戦メキシコシティGPでリタイアに終わった一方、ハミルトンが2位となったことで、その差はわずか20ポイントとなっている。
ペレスとしては是が非でも好結果が欲しいという状況だが、仮に予選でピアストリがコースオフしていなければ、サンパウロGP決勝ではフロントロウに並べていたかもしれない。
というのも、フェルスタッペンのセクター1のタイム(18.359秒)とセクター2のタイム(35.296秒)の合計は53.655秒で、ペレスのふたつのセクターの合計は、18.272秒と35.423秒を足して53.695秒……セクター2まででフェルスタッペンとの差は僅か0.040秒だった。ペレスがロスなくセクター3を走っていたら、実際に0.294秒差で2番手となったルクレールを押さえてフロントロウを獲得できていた可能性が高かったと思える。
そして、土曜日のスプリントイベント以降で挽回する見込みを訊かれたペレスは次のように答えた。
「ここからのレースには、良いポイントやチャンスがあると思う」
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