スズキは、フルモデルチェンジしたソリオ/ソリオ バンディットを2020年12月4日に発売。2021年1月には月間で5446台(日本自動車販売協会連合会)を登録し、販売台数ランキングの12位につけるほどの好調さを見せている。そこで今回は、ソリオ バンディットを中心にディテールを写真で紹介しよう。
サイズアップで使い勝手や快適性を向上。安全装備も充実
ソリオ/ソリオ バンディットは、スズキのコンパクト ハイトワゴンだ。軽ハイトワゴンのワゴンRをベースに1997年に登場したワゴンRワイドがルーツで、ワゴンRプラス(1999年)、ワゴンRソリオ(2000年)、そしてソリオ(2005年)と車名を変更。2012年にカスタムバージョンのソリオ バンディット(以下、バンディット)が追加された。
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今回のフルモデルチェンジでは、全長を80mm(バンディットは70mm)延長し、荷室床面長を100mm拡大して、広い荷室と室内空間を実現している。それでいながら最小回転半径は4.8mのままで変わらない。
エクステリアは、ソリオはダイナミックで伸びやかに、バンディットは圧倒的で迫力あるスタイルにと、かなり差別化されている。いずれもボンネットの前端を上げてグリルの厚みを増して、フロントマスクは強い存在感を表現している。
インテリアでは、センターメーター内に4.2インチカラー液晶のマルチインフォメーションディスプレイを標準装備。ソリオはネイビーとホワイトを基調として洗練された空間を表現し、バンディットはボルドーとブラックを基調として上質感を表現している。
パワートレーンは1.2Lの4気筒エンジンにISG(モーター機能付き発電機)とリチウムイオン電池を組み合わせたマイルドハイブリッドをベースグレード以外に採用。減速時のエネルギーで発電してリチウムイオン電池に充電し、加速時にはその電力でモーターがエンジンをアシストする。
さらに進化した予防安全技術「スズキ セーフティサポート」も全グレードで搭載。最大のライバルであるトヨタ ルーミー/ダイハツ トール/スバル ジャスティはほぼ同時期にマイナーチェンジされたが、今後もコンパクト ハイトワゴンの市場で鎬を削り合うことだろう。(写真:永元秀和)
スズキ ソリオバンディット ハイブリッドMV 主要諸元
●全長×全幅×全高:3790×1645×1745mm
●ホイールベース:2480mm
●重量:1000kg
●パワーユニット種類:直4 DOHC+ISG
●排気量:1242cc
●エンジン最高出力:91ps/6000rpm
●エンジン最大トルク:118Nm/4400rpm
●モーター最高出力:3.1ps/1000rpm
●モーター最大トルク:50Nm/100rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・32L
●WLTCモード燃費:19.6km/L
●タイヤサイズ:165/65R15
●車両価格:200万6400円
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