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新型ランクル300があえて電動化しない理由とは? ライバルが電動化してもトヨタならではの戦略がある

ACCや車線維持もカバーするトヨタセーフティセンスを装備

キング・オブ・クロスカントリー、ある意味ではトヨタ・ブランドのフラッグシップといえる「ランドクルーザー」がフルモデルチェンジを果たしました。これまでの流れを受け、新型は300系と呼ばれます。

>>先代トヨタ ランドクルーザー(200系)のおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる

300系ランドクルーザー、伝統を受け継いだスタイリングはランクルのイメージそのままですが、メカニズムは一新されました。フレームは新世代GA-Fプラットフォームと呼ばれるものになり、サスペンションもよりロングストロークになっています。

ユニークなのはステアリング系で、信頼性の高い油圧パワーステアリングを基本としつつ、ステアリングコラム部分に操舵アクチュエーターを備えることで、運転支援が可能になっています。新型では先進安全機能のトヨタセーフティセンスが全車標準装備され、追従クルーズコントロールや車線維持などの運転支援機能も備わっています。

新型ダウンサイズターボエンジンで大幅にパワーアップ

エンジンはガソリンが3.5L V6ツインターボ、ディーゼルは3.3L V6ツインターボとなりました。ガソリンエンジンの最高出力は415PS、最大トルクは650Nm。ディーゼルエンジンのスペックは、最高出力309PS、最大トルク700Nm。

従来型ランドクルーザーは4.6L NAガソリンエンジン(最高出力は318PS)だったので、300系はダウンサイジングターボとなり、なおかつ大幅にパワーアップしていることがわかります。

電動化の「で」の字も出なかったパワートレーンの謎

一方、トヨタのフラッグシップとして考えると意外なことに新型ランドクルーザーのパワートレインには電動化の「で」の字もありません。最新の運転支援技術(トヨタセーフティセンス)が備わっているのと対照的です。

ランドクルーザーが勝負しているのは世界の本格クロカン市場です。そのマーケットでは最大のライバルといえるランドローバーは、すでに全車電動化することを宣言しています。このタイミングにフルモデルチェンジするランドクルーザーが、完全に内燃機関だけのパワートレインというのはトレンド的には違和感もあります。まして、トヨタはハイブリッドテクノロジーのトップランナーであるのですから。

ライバルのランドローバーが電動化を進める理由とは?

しかし、それが可能なのはトヨタだからという見方もできるでしょう。というのも電動化を進めているのはパリ協定で定められたCO2排出量の削減に対応するためで、たとえばランドローバー・ブランドを擁するジャガー・ランドローバーは、CO2排出量の少ないコンパクトカーをもたないため、主力のクロカン製品でもCO2排出量削減につながる電動化を進めるしかないわけです。

グローバルでは2021年の上半期だけで546万台も販売するトヨタのラインナップには、ヤリスやアクアのようなコンパクトで省燃費(CO2排出量の少ない)なハイブリッドカーもあるし、ミドル級のプラグインハイブリッドもあり、さらにゼロエミッションの燃料電池車も用意しています。CAFE規制(企業別平均燃費基準)の視点でみれば、トヨタにとってランドクルーザーの販売規模であれば、内燃機関だけの設定としておいても規制に影響しないといえるのです。

実は非電動化はランクルブランドの価値を高める効果もある

そして道なき道を行くランドクルーザーには容易に燃料補給ができ、あらゆるシーンで信頼性の高い内燃機関であることがユーザーニーズとして求められます。つまり、電動化に進まないということはランドクルーザーのブランド価値をより高めることにつながるといえるのではないでしょうか。

本気のアドベンチャービークルとして世界的に高い評価を得ているランドクルーザーは、300系へのフルモデルチェンジにおいて内燃機関だけのパワートレインを守ったことで、そのブランド価値をより高めたといえるでしょう。

そして、電動化しないことでスターティングプライスが510万円~と抑えられたことは熱心なファンにとっては大きなユーザーメリットともいえます。けっして安いクルマではありませんが、自動車マーケット全体の価格上昇基調からすると、新型ランドクルーザーは意外にもリーズナブルといえそうです。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)

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