スターリンも悩んだ！ ソ連に飛来したアメリカの爆撃隊どう扱う？ 秘密警察が考えた「稀代の大芝居」とは

自軍機…？ いや、アメリカ機だ

　1942（昭和17）年4月18日17時頃、極東ソ連（当時）のウラジオストック北方、ソシエフ岬に布陣する第19独立防空連隊の監視隊が、海から接近する双発双尾翼の飛行機を発見しました。当初は味方のYak-4爆撃機に見えたため、特に注意しなかったものの、無線に一切応答がないことから異変に気が付きます。

　2機のI-16戦闘機がスクランブル発進し、ウラジオストックから約86km北のヴォズドヴィデンカ軍用飛行場付近で双発機を捕捉。I-16のパイロットは、その航空機が白い星の国籍標識を付けたB-25であることに驚き発砲を躊躇しました。

Comments

[xqx********]

＞「我々が彼（ヤキメンコ）と別れるとき、彼は我々一人ひとりに熱烈にキスをした。目に涙が浮かんでいた」

これだけ長く関わっていれば実際に情が移るという事は十分ありそう。

[Mike]

スターリンは日本海軍を非常に恐れていました。ドイツ軍が快進撃を続けスターリングラードに迫ろうという時期に日本の参戦は危機に陥るため何としても日本を刺激せずB25ミッチェルのクルーを秘密時に放り出そうとしたのでしょう。シベリア軍団のヨーロッパ戦線移動がなければ赤軍の勝利はなかったのです。ハルビンにあった日本領事館のロシア人職員を諜報員として雇いソ連軍の動きを探っていましたが、職員は二重スパイでありシベリア軍団の西進はないと日本は騙されていました。深夜に鉄道移動が完了していたのです。日露戦争時と異なり日本の諜報活動はおそまつでした。やはり中立条約を破棄しドイツのリッベントロップの要請に応えウラジオストクを攻撃すべきでした。