パフォーマンスの劣るパワーユニット、そして空気抵抗の大きいマシンに足を引っ張られる形で、昨年は大不振のシーズンを過ごすことになったフェラーリ。同チームは、その状況から脱却するため、シャシー開発部門を再編成することを決めた。
昨年末、それまでシャシー部門のトップを務めてきたシモーネ・レスタがハースに移籍。その後任には、エンリコ・カーディルが就いている。カーディルは、パワーユニット部門の長であるエンリコ・グアルティエリ、スポーティングディレクターのローレン・メキーズ、資材調達部門の責任者であるジャンマリア・フルゲンツィらと共に部門長のひとりとなり、チーム代表のマッティア・ビノットに直接報告を上げる構造の一端を担うことになる。
■フェラーリ、2023年からWEC&ル・マン24時間参戦へ。自社製ハイパーカーを製造
ここまでならばシャシー部門はトップが変わっただけで昨年までと同様だが、今季からはその内部を4分割し、改善のための能力向上を狙っている。その4つの部門とは、車両コンセプト(デビッド・サッチェ担当)、シャシーパフォーマンス・エンジニアリング(エンリコ・カーディル担当)、シャシープロジェクト・エンジニアリング(ファビオ・モンテッチ担当)、およびビークル・オペレーションズ(ディエゴ・ロベルノ担当)である。
カーディルの担当部門には、サーキットでのエンジニアリング作業も含まれる。
2019年にチーム代表に就任したビノットには当初、かなりの負担が集中してしまっていた。そのため、その負荷を軽減すべく、コマーシャル部門にも一部変更がなされている。商業、マーケティング、イベント部門はブランド多角化エリアの一部となり、ニコラ・ボアリが率いることになった。
フェラーリは昨シーズン、コンストラクターズランキング6位。実に1980年にランキング10位となって以来の、大低迷のシーズンを過ごしてしまった。当然未勝利ではあったが、シャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルのふたりで合計3回の表彰台を獲得。ただそれが精一杯だった。
しかしチームは2021年シーズンに向け、シャシーとパワーユニットを改良。2022年から新レギュレーションが導入される前に、なんとか上昇気流に乗せることを目指している。
そのフェラーリは2月26日(金)の日本時間22時から、チームの体制発表会を実施。ニューマシンSF21は3月10日に発表予定だが、何らかのお披露目があるかもしれない。
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