現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【価格284万9000円で話題のスモールBEV】ヒョンデ・インスターに約500km試乗!このクラスのベストアンサー発見

ここから本文です

【価格284万9000円で話題のスモールBEV】ヒョンデ・インスターに約500km試乗!このクラスのベストアンサー発見

掲載 更新 6
【価格284万9000円で話題のスモールBEV】ヒョンデ・インスターに約500km試乗!このクラスのベストアンサー発見

まず、コンパクトなサイズが魅力

ヒョンデ注目のスモールBEV、『インスター』を約500km試乗する機会を得た。5月14日に『ヒョンデ・カスタマー・エクスペリエンス・センター大阪』(以下CXC大阪)がオープンするため、ヒョンデ・モビリティ・ジャパンがある横浜みなとみらいから大阪を目指してドライブする形を提案されたのだ。

【画像】価格は284万9000円から!話題のスモールBEV『ヒョンデ・インスター』を約500kmドライブ 全110枚

私は静岡県東部在住なので、12日に横浜で車両を引き取り、その夜は自宅で普通充電。13日に自宅から宿泊先である滋賀県草津市を目指し、14日に草津からCXC大阪がある心斎橋へ向かうルートとなった。

インスターは既に試乗会でも触れているが、まず、そのコンパクトなサイズが魅力だ。全長3830mm、全幅1610mm、全高1615mmと、全幅と全高の数値が近い『トールボーイスタイル』とも言え、今回お借りした車両がホワイトとブラックの2トーンだったため、色といい形といいフィアット・パンダを思い出して勝手に好感を抱いていた。

トールボーイスタイルとはいえ、バッテリーを床下に置くBEVらしく、走りは重心が低く安定感のあるものだ。車両重量1400kg(グレードはラウンジ)はBEVとしては軽い部類に入るが、軽快でキビキビというよりは、しっとりと高級感があると書いたほうがイメージに近い。コーナリングもちゃんとトラクションがかかり、鼻先がキレイに入っていく印象だった。

パワー自体は115ps/147Nmとなり、最初の頃はもう少しスペックが欲しいと思う場面もあった。しかし、クルマに慣れてきた頃に高速道路のサービスエリアから本線への合流で検証したところ、十分な加速を見せてくれたので今は問題ないと感じている。

インスターに『はまった』と思う瞬間

スタート直後は全体的に乗り心地が硬いと思っていたが、走行距離約800kmでお借りしてそこから100kmほど走って、走行距離が1000kmを超えたあたりから硬さが段々と和らぎ、クルマにアタリが出てきたと感じるようになった。ちなみにここまで書いた印象は、アタリが出てきた後のものだ。

また、インスターに『はまった』と思う瞬間があった。それは、琵琶湖の夕景狙いで走っていた時のこと。充電やら予想外の工事などで間に合うかが微妙になり、それまでの航続距離優先でじっくりと電費を伸ばす運転をやめて、アクセルを思うように踏み始めた直後だった。

「インスターって、よく走るなぁ。これは楽しいかも!」

そう思った瞬間、クルマと一体になった感じがしたのだ。まるで四隅に手の届きそうなサイズ感ながら、コンパクトさからくる高速道路での落ち着きのなさは全くなく、ナリは小さくとも、走りは十二分のパフォーマンスを見せるのだ。

だんだんと無敵感が漂ってくる

もちろん、人や荷物をもっと載せたければ上級のコナやアイオニック5があるし、航続距離も今回の実測値は100%充電で375kmと(カタログスペックは458km)横浜から大阪へ移動するには心もとない。だから頻繁に長距離使用するには向いていないかもしれないが、『街中では最強のサイズ感で、いざとなれば長距離もこなせる』と見方を変えれば、じわじわと無敵感が漂ってくる。

また、どうしても書いておきたいのは、回生ブレーキのオートモードがあまりによくできていたことだ。街中でも高速でも前走車に近づくと自然に減速し、最終的には完全に停止する。そこから自動追尾こそしないが、前走車が出発すると音で合図してくれるので不便さは感じない。むしろ、ドライバー側の領域を残している感じがして、好感すら抱いた。

他にもコナやアイオニック5よりもナビが日本で使いやすいよう進化していたり、リバースに入れた時の左右後方カメラがとにかく見やすかったりと褒めたいところばかりで、欠点らしい欠点を感じさせなかった。シートが少し硬いという声も聞くが、個人的には気にならない。

インスターはこのディメンジョンで作るBEVとして、まさにベストアンサーだと思う。価格も284万9000~357万5000円と魅力的で、実は最後、CXC大阪でルーフレールなし&ファブリックシートのベースグレード、『カジュアル』を見てしまい、「嗚呼、これかも……」と思ったほどだ。とりあえずこの原稿を書き終えたら、試乗会で頂いたカタログを読み返すことにしよう。

ヒョンデ・インスター・ラウンジのスペック

全長×全幅×全高:3830×1610×1615mm
室内長×室内幅×室内高:1920×1375×1145mm
ホイールベース:2580mm
トレッド:F1400mm R1415mm
車両重量:1400kg
乗車定員:4名
一充電走行距離:458km
最高出力:85kW(115ps)/5600-13000rpm
最大トルク:147Nm(15.0kg-m)/0-5400rpm
総電圧:310V
総電力量:49.0kWh
駆動方式:前輪駆動
サスペンション:Fマクファーソンストラット Rトーションビーム
ブレーキ:Fベンチレーテッドディスク Rディスク
タイヤ:F&R205/45R17
価格:357万5000円

【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

デザインで選んで後悔ナシな走り? フィアット・グランデ・パンダ・ハイブリッド(2) 燃費19.6km/L
デザインで選んで後悔ナシな走り? フィアット・グランデ・パンダ・ハイブリッド(2) 燃費19.6km/L
AUTOCAR JAPAN
強みは信頼性と顧客対応力 誕生 トヨタ・アーバンクルーザー スズキが開発主導の新型EV
強みは信頼性と顧客対応力 誕生 トヨタ・アーバンクルーザー スズキが開発主導の新型EV
AUTOCAR JAPAN
クルマとの関係性を深める操舵感 アルピーヌA290(2) ゴルフ GTIと重なる大人な走りの一体感
クルマとの関係性を深める操舵感 アルピーヌA290(2) ゴルフ GTIと重なる大人な走りの一体感
AUTOCAR JAPAN
ハイブリッドモデルの燃費を計測! バカ売れミニバントヨタ3代目(先代)ノア/ヴォクシー試乗プレイバック【ベストカーアーカイブス2014】
ハイブリッドモデルの燃費を計測! バカ売れミニバントヨタ3代目(先代)ノア/ヴォクシー試乗プレイバック【ベストカーアーカイブス2014】
ベストカーWeb
【街中で扱いやすいコンパクトSUV】ラングラーの弟分『ジープ・レネゲード』がマイルドハイブリッド搭載で魅力増!
【街中で扱いやすいコンパクトSUV】ラングラーの弟分『ジープ・レネゲード』がマイルドハイブリッド搭載で魅力増!
AUTOCAR JAPAN
EV凌駕の静寂 ベントレー・フライングスパー・スピード(2) 歴代超え訴求力をUK編集部が解説
EV凌駕の静寂 ベントレー・フライングスパー・スピード(2) 歴代超え訴求力をUK編集部が解説
AUTOCAR JAPAN
これまでになく刺激的 ベントレー・フライングスパー・スピード(1) 783psの優雅なリムジン
これまでになく刺激的 ベントレー・フライングスパー・スピード(1) 783psの優雅なリムジン
AUTOCAR JAPAN
むしろ魅力なチープさとアンバランスさ ポンティアック・グランプリ(2) 5.8L V8でも162ps!
むしろ魅力なチープさとアンバランスさ ポンティアック・グランプリ(2) 5.8L V8でも162ps!
AUTOCAR JAPAN
《MERCEDES-BENZ GLC試乗》買い得仕様の実力チェック
《MERCEDES-BENZ GLC試乗》買い得仕様の実力チェック
グーネット
マイルドハイブリッドなのに“そーっと”EV走行できる!? 全長4.2mの5人乗りコンパクトSUVジープ新型「レネゲード eハイブリッド」の実力とは
マイルドハイブリッドなのに“そーっと”EV走行できる!? 全長4.2mの5人乗りコンパクトSUVジープ新型「レネゲード eハイブリッド」の実力とは
VAGUE
日産マイクラのホットな兄弟 アルピーヌA290(1) 5 ターボを彷彿 EV期待の星のハードを解説
日産マイクラのホットな兄弟 アルピーヌA290(1) 5 ターボを彷彿 EV期待の星のハードを解説
AUTOCAR JAPAN
【スーパーカー超王が斬る】ついにラストイヤー!R35型日産GT-Rこそ日本を象徴するスーパースポーツ
【スーパーカー超王が斬る】ついにラストイヤー!R35型日産GT-Rこそ日本を象徴するスーパースポーツ
AUTOCAR JAPAN
【試乗インプレッション】スバルの新型フォレスターに一気乗り! その進化をリポートする
【試乗インプレッション】スバルの新型フォレスターに一気乗り! その進化をリポートする
LEON
今から日本上陸が待ち遠しい1台──新型ベントレー ベンテイガスピード試乗記
今から日本上陸が待ち遠しい1台──新型ベントレー ベンテイガスピード試乗記
GQ JAPAN
アウディ 2026年発売の次期型『RS6』でセダン復活へ 740psのPHEVも登場
アウディ 2026年発売の次期型『RS6』でセダン復活へ 740psのPHEVも登場
AUTOCAR JAPAN
フレンチ・ホットハッチ、カムバック!!! 新型プジョー e-208 GTi登場!──GQ新着カー
フレンチ・ホットハッチ、カムバック!!! 新型プジョー e-208 GTi登場!──GQ新着カー
GQ JAPAN
〝航続1000km以上〟は本当か?SUBARUの新型「フォレスターPremium S:HEV EX」東京~浜名湖650km実走レポート
〝航続1000km以上〟は本当か?SUBARUの新型「フォレスターPremium S:HEV EX」東京~浜名湖650km実走レポート
@DIME
「遅れて来た本命」フィアットの小型SUV「600ハイブリッド」はなめらかな走り味と使い勝手のよさが好印象! 狭い道でもスイスイ走れます
「遅れて来た本命」フィアットの小型SUV「600ハイブリッド」はなめらかな走り味と使い勝手のよさが好印象! 狭い道でもスイスイ走れます
VAGUE

みんなのコメント

6件
  • kim changmin
    補助金が100万円以上になり、実質200万円以下で買えるようにすることが、行政の責任ではないでしょうか。
  • ねこにごはん
    韓国チョンデは生理的に無理〜。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

289 . 0万円 316 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19 . 9万円 450 . 0万円

中古車を検索
フィアット パンダの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

289 . 0万円 316 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19 . 9万円 450 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村