販売台数10%増加、しかし利益率は低下
テスラはかねてから「自動車製造大手からAI主導のテクノロジー大手への転換」を掲げてきたが、主力車種の収益性低下が続いていることから、後退を余儀なくされている。
【画像】テスラを支える屋台骨! 世界で最も売れたEV【テスラ・モデルYを詳しく見る】 全23枚
1台当たりの平均販売価格が急落したことを受け、テスラの2026年第2四半期の利益は大幅に減少した。6月までの販売台数が前年同期比10%増の45万1758台に達したにもかかわらず、営業利益率は4.1%からわずか1.4%にまで低下した。
売上高を販売台数で割って算出した平均販売価格は、前年同期の5万8564ドル(約923万円)から27%下落し、4万2730ドル(約674万円)となった。これは、競争激化に対応するために安価な車種を投入し、リース契約などのファイナンスプランも見直したためだ。
例えば、英国では『モデル3』を頭金295ポンド(約6万2600円)、月額295ポンドでリース提供している。これにより顧客は定価3万7990ポンド(約805万円)の車両に対し、2年間で7572ポンド(約160万円)を支払うことになる。
自動運転車も期待通りに進展せず
米国でのEV購入支援策の終了に伴い、販売減少を補うためにテスラは欧州や中国を含むグローバル市場へと焦点を移している。BYDからEV販売の王座を奪還しようと努めた結果、『モデルY』は欧州で今年上半期の首位に立つ見通しだ。
英国自動車製造販売者協会(SMMT)の統計によると、今年上半期、英国で最も売れたEVはモデルYとモデル3の2車種だった。同期間中、上海で生産されるモデル3は、ジェイクー7やMG HSに次いで、英国で3番目に売れた中国製車種となった。
テスラは引き続き収益の大部分をモデル3とモデルYに依存しており、この3か月間で44万2936台を生産した。『サイバートラック』を含む他の車種の生産台数は、わずか8822台にとどまっている。
同社はより収益性の高い新たな収益源を模索する中で、ロボタクシーやロボティクス分野への転換を進めているが、現時点ではモデルYのロボタクシーや専用設計の『サイバーキャブ』は期待通りの進展を見せていない。
ロボタクシーサービスは昨年6月にテキサス州オースティンで開始され、イーロン・マスクCEOも「来年下半期には数百万台のテスラ車が完全自動運転で走行する」と約束していたにもかかわらず、展開はごく少数の都市にとどまっている。CFOのバイバブ・タネジャ氏は、展開が遅れている要因は「不具合」にあるとした。
テスラの株価は年初から29%下落している。
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