レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、イタリアGPでの圧勝劇を経て、2025年カレンダーに残る他の苦手なサーキットでも成功を収めることができるかもしれないと確信している。
レッドブルが昨年特に厳しい戦いを強いられたモンツァでのイタリアGP。しかし今年は同じ筋書きとはならず、マックス・フェルスタッペンがマクラーレン勢を抑えてポールトゥウィンを飾った。
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ここにはレッドブルの大きな方向転換が関係している。2025年マシンRB21のバランス問題を解決すべく、新チーム代表ローレン・メキーズ主導のもと盲目的にシミュレーションデータを信じることを止め、ドライバーの意見をより重視するフィロソフィーに変更したのだ。フェルスタッペンが強く主張した低ダウンフォース仕様をモンツァで選んだのはその好例だ。
アプローチを変えて今季3勝目を手にしたレッドブルは、セットアップ面でも突破口を見出したのかもしれない。マルコはイタリアGPで1勝により2025年シーズンの残る8レースでも可能性が開けたと考えている。
バクー市街地サーキットで開催される次戦アゼルバイジャンGPは、モンツァ同様全開区間が長いことから、優勝争いに加わってくる可能性が高いと思われる。レッドブルにとっての次なる試金石は2戦後のシンガポールGP。低速で路面の凸凹が多いサーキット、特に縁石を使って走るようなところでは苦戦を強いられてきたのだ。
「高速サーキットであるバクーについては非常に楽観視している。これまで勝利を逃してきたシンガポールにも期待している」
マルコはmotorsport.comにそう語った。
「通常、低速サーキットでは苦戦してきたが、今の状態なら何でも可能だと信じている」
またマルコはServusTVのインタビューで次のように見通しを語った。
「我々が示したスピードを考えれば、ほぼ全てのサーキットで実力通りに戦えるはずだ。シンガポールは特別な意味を持つ。(最近は)勝利がないレースだからね。だが、そこでも結果を出せるかもしれない」
「我々はまだ微調整と改良を続けている。このまま向上を続けられれば素晴らしい。タイトルは逃したが、(今シーズン中に)あと数勝できれば非常に喜ばしい」
レッドブルはファクトリーから細かいアップデートを小出しに投入し続けており、イタリアGPでは改良型のフロアを持ち込んだ。フェルスタッペンが先に使用し、チームメイトの角田裕毅のマシンにはアゼルバイジャンGPで投入予定だ。
マルコは開発の焦点が2026年マシンに移ったため、アップデートはほぼ残っていないと説明。ただ、新代表メキーズ体制下でのエンジニアリング手法の変更が最大の改善をもたらしたと指摘し、「生まれ変わったように感じる」と語った。
「準備の仕方が異なる点で違いを生み出した」とマルコは説明した。
「ローレンは優秀なエンジニアだから、要はシミュレーションが示す結果を全て取り入れつつ、マックスが持つ経験や我々のエンジニアの知見と融合させる、ということだ。予測可能で操縦しやすいマシンを作り上げるのだ」
「基本的には同じ(マシン)だ。アップデートは予定通り機能しているが、マクラーレンに20秒差をつけるとは予想外だった」
「我々としては生まれ変わったような感覚だ。全員が歓喜に沸いている。雰囲気は最高で、レッドブルの魂が戻ってきた」
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