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サンローランのアンソニー・ヴァカレロ、カラフルなワードローブでパリ・メンズファッションウィークの幕を開ける【2026年春夏コレクション】

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サンローランのアンソニー・ヴァカレロ、カラフルなワードローブでパリ・メンズファッションウィークの幕を開ける【2026年春夏コレクション】

2025年6月24日(現地時間)、パリ・ファッションウィークにてサンローランの最新メンズウェアコレクションが発表された。

サンローランの最新メンズウェアは、この上なく素晴らしいものだった。6月24日火曜日(現地時間)、同メゾンはパリ・ファッションウィークで2026年春夏メンズコレクションのオープニングを飾った。

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午後5時過ぎ、モデルたちはブルス・ドゥ・コメルスのドームの下、アーティストのセレスト・ブルシエ=ムジュノによるインスタレーションや、ジム・ジャームッシュやミュージシャンのジーン・ギャラガーら多くの忠実なゲストに囲まれるなか、ランウェイを練り歩いた。

パリの中心地にあるこのアイコニックな会場はもともと穀物取引所として建てられ、建築家・安藤忠雄によって入念な改修を経て2021年に現代美術館として生まれ変わった。ケリングの代表フランソワ・ピノーのコレクションを擁するこの建物は、サンローランにとっても初めての場所ではなく、記憶に残るランウェイショーのいくつかを過去にも開催している。

昨年1月にクリエイティブ・ディレクターのアンソニー・ヴァカレロが、イヴ・サンローランとニューヨークの写真家ロバート・メイプルソープとの出会いにインスパイアされた2024-2025年秋冬メンズコレクションを発表したのもここだった。また、2023-2024年秋冬メンズコレクションでは、メゾンの長年の友人である俳優でミュージシャンのシャルロット・ゲンズブールがショーのサウンドトラックをピアノで演奏し、観客を湧かせた。

サンローランには珍しい鮮やかなカラーパレット

ヴァカレロは、今回の新しいショーでも期待を裏切ることはなかった。かろうじて100人程度のゲストを招いたこぢんまりとしたショーは、コレクションそのものと同じように親密なものだった。いつもよりも遊び心を感じさせるシルエットは、2016年4月にヴァカレロがクリエイティブ・ディレクターに就任して以降のサンローランの真髄をまさに体現していた。「パリと(ゲイコミュニティで有名なニューヨークの)ファイアーアイランドの中間とでもいうような、逃避がエレガンスとなり、欲望が言語となる宙吊りの瞬間」と、ヴァカレロは表現する。

オークル、プールブルー、マスタードイエロー、ライトパープルという、サンローランにしては鮮やかなカラーパレットに彩られたワードローブは42のシルエットからなり、テーラリングがときに予想外の表情を見せた。

たとえば、ネクタイはほとんどがシャツの内側にしまい込まれ、襟元のノットだけが見えるようになっていた。サンローランの美学が完璧なまでに昇華され、ほとんどのルックはより繊細な、軽やかささえ漂わせる佇まいを見せた。

コレクションのショーノートには、次のようにある。「欲望がスタイルと同義であり、美が虚無に対する防波堤の役割を果たした時代にインスパイアされたこのコレクションは、服を着ることが体を守ることであると同時に体を露わにすることを意味するという、繊細な官能性を探求しています」

サンローランのシグネチャーであるエポーレットは、ジャケット、シャツ、トレンチコートなどコレクションの随所に見られるが、ここではいつもより控えめに見える。シルクとナイロンは、今回の2026年春夏コレクションのキーとなる素材だ。これらの素材は間違いなく官能的なタッチを加えているが、それでもなお、見た目と同じくらい軽やかな鎧としてデザインされている。

サングラスはモデルの目を隠しているかもしれないが、覆いやよそよそしさを印象付けることはない。全体的な印象はまったく異なり、官能的かつ詩的な自由を感じさせる。1967年にイヴ・サンローランが再発明した象徴的な「サハリエンヌ」ジャケットも、オレンジやブルーにアレンジされている。また、今シーズンを代表するトレンドにちなんでか、いくつかのルックはマイクロショーツが脚を驚くほど露わにしていた。「イヴ・サンローランは引退しましたが、2026年にも彼のシルエットは残り続けます」と、ヴァカレロは言う。そのことは否定のしようがない。

【写真94枚】サンローラン2026年春夏コレクションのルックをすべて見る:From GQ France

By Bryan Ferreira
Translated and Adapted by Yuzuru Todayama

文:GQ JAPAN Bryan Ferreira
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