■「ドライバーだけが悪いわけではない」「待機場所を用意すべき」意見も
大阪府警は2025年4月28日、大阪市鶴見区内の幹線道路において違法に駐車をしているトラックの一斉取り締まりを行いました。
SNSではこの取り締まりに関して、さまざまな意見が寄せられています。
【画像】「えっ…」 これがトラックドライバーの「寝床」です。画像で見る(60枚以上)
取り締まりが行われたのは、大阪市鶴見区にある緑地公園の市道(通称・花博通)です。
花博通は近畿道・第二京阪などを接続する門真JCTから国道479号 内環状線までをつなぐ片側2車線の広い道路で、大阪市内中心部への東西軸を担っています。
また付近には住宅街や小中学校もあり、鶴見区内の生活道路としても機能しています。
こうしたアクセスの良さなどから、夜間は大型トラックのドライバーが、荷下ろし先の始業時間まで仮眠をとるために路上駐車をすることが常態化しており、1車線を丸々塞ぐように駐車されているケースも珍しくありません。
駐車が多いときには、緑地公園の南側から門真JCT付近まで、約1キロにわたって路上駐車が続くこともあるようです。
そのため、近隣住民から大阪府警に対し、「道路の見通しが悪くなって走りにくい」、「(停車中の)エンジン音がうるさい」といった苦情が寄せられていたといいます。
また花博通の一帯は、すべて駐車禁止の交通規制がされており、本来は車両を駐車してはいけません。このような状況もあり、今回路上駐車の一斉取り締まりが実施されるに至りました。
ここで駐車の定義について確認してみます。駐車とは法令上、次のような状態のことをいいます。
「車両等が客待ち、荷待ち、貨物の積卸し、故障その他の理由により継続的に停止すること(貨物の積卸しのための停止で5分を超えない時間内のもの及び人の乗降のための停止を除く。)
又は車両等が停止し、かつ、当該車両等の運転をする者がその車両等を離れて直ちに運転することができない状態」(愛知県警ホームページより一部抜粋)
つまり、車内に人がいようがいまいが、基本的にはクルマが継続的に停まっていれば「駐車」に当たり、当然トラックの中でドライバーが仮眠、待機している場合なども駐車違反の対象となります。
28日の一斉取り締まりにおいては、約20台のトラックに対し警告が出されたほか、4台のドライバーに交通反則切符が交付されたということです。
しかし、一連の取り締まりについてはトラックドライバーの当事者や同様な問題で悩んでいる住民をはじめ、さまざまな意見が寄せられ、波紋を呼んでいます。
さらに、「取り締まりが続いたらドライバーのなり手がいなくなる」、「ドライバーを取り締まるより先に荷主を取り締まった方がいい」、「ドライバーだけが悪いわけではない」などの声が多く寄せられました。
トラックドライバーを取り巻く労働環境は非常に厳しく、国土交通省のデータでは労働時間が全職業の平均より約2倍長いことが明らかになっています。
この長時間労働の要因のひとつとして、荷待ち時間や待機時間、荷役時間が長いこともありますが、時間に追われてトラックで休憩せざるを得ないなか、車内で待機できる場所が少ない実情も、路上駐車が減らないことにつながっているのです。
この問題に関しては、「大型トラックを駐車する場所が少なすぎる。トラックターミナルはいつもいっぱい」という声や、「荷主側がきちんとトラックの待機場所を用意すべき」「トラック協会が土地買って駐車場作れよ」など、ドライバーによるリアルな意見も聞かれました。
いっぽう、「住民側の言い分もよく分かる。アイドリング、排気ガス、ポイ捨てなど周辺環境の悪化は予測できる」「ゴミやタバコの吸い殻、靴下や軍手なども捨てられている」「違法行為も仕方ないとするドライバーは問題」など、一部の悪質トラックドライバーの行為が、こうした苦情につながっているのではないかいう見方もあるようです。
※ ※ ※
今回の取り締まりも、結局のところ物流事業者の出荷やトラックの受け入れ体制の整備不足が一端です。今後は、こうしたドライバーのための環境作りに加え、荷役作業の効率化を図るなど、荷待ち・待機時間を削減することも求められます。
さらにいえば、トラックドライバーに大きな責任がのしかかる現状の構造を、社会全体で改善していく必要があるといえるでしょう。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
もはや「郵便」はオワコン? 日本郵便「赤字383億円」の現実――デンマークはもうすぐ事業撤退、今後どうなる?
ロシア軍が誇る「世界最大級の自走砲」が返り討ちに “撃ち負ける瞬間”を上空から捉えた映像が公開
1リッターで“30km”以上走れる! トヨタ新「“5人乗り”セダン」がスゴイ! 新車約220万円から買える「全長4.4m級」モデル! 大口顔もイイ「カローラ」何が変わった?
ホンダの世界初「新型エンジン」公開に反響殺到! 伝統の「赤ヘッド」&“V型3気筒”に「絶対面白いでしょ!」「名機の予感!」「やっぱりホンダ最高」の声も! “超進化”した新型「すごいエンジン」に大注目!
ダイハツ「リッター60km」走る“軽セダン”に大反響!「マジで買いたいクルマ」「長距離通勤に最適!」の声も! 4人乗りで「超・低燃費」を実現した“究極エコカー”「UFE-II」コンセプトとは!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
ならば待機場所を作るのも企業の責務だと思うけどね。