レクサスは6月8日、同社のフラッグシップクーペ『LC』シリーズのLC500h/LC500/LC500コンバーチブルの一部改良を発表。あわせて、より高い走行性能を実現したという特別仕様車“EDGE”の抽選販売を同日から開始した。
2017年の発売以降、優れた走行性能を実現し、レクサス全モデルラインアップの乗り味を方向づけてきたLC。同車はドライバーの意図に忠実でリニアな応答を目指す、レクサスならではの乗り味“レクサス・ドライビング・シグネチャー”を深化させることで、運転する喜びを提供し、ユーザーのライフスタイルをより豊かにするという、開発当時の思想に基づいてつねに進化を続けている。
レクサスのスポーツクーペ『RC/RC F』に改良モデルが登場。走行性能が深化、安全性の向上も
今回の一部改良では、レクサスのフラッグシップクーペとして、より高い走行性能を実現すべく、“オールウェイズ・オン”の考え方のもと、トヨタテクニカルセンター下山での走り込みが行われ、車体面ではLC500/LC500コンバーチブルのエンジンマウント特性を変更するとともに、LC500h/500のリヤサスペンションメンバー取り付け部を補強。コンバーチブルではトンネルブレースの追加や床下ブレース補強を行い、剛性を向上させている。
さらにホイールの締結にワッシャ付ハブボルトを採用したことで締結力を向上させ、ノーマルタイヤを標準設定したことで、快適な乗り心地とハンドリング性能を高次元に両立したほか、コイルスプリングやスタビライザー、ショックアブソーバーを最適化し、接地感や操舵応答性も向上させ、よりリニアでなめらかな車両挙動を実現した。
そのほかにもAT制御を見直し、アクセルレスポンスに優れた気持ち良いドライブフィールを実現し、オートマチックトランスミッション(AT)オイルクーラーを採用することで、サーキット走行などでの油温上昇を抑制する。また、レクサス・セーフティー・システム+の機能拡充も行われた。
インテリアでは、最新マルチメディアの採用による操作性向上と予防安全技術の機能拡充を狙い、新たに12.3インチのタッチディスプレイを採用するとともに、ナビや音楽、車両設定などの各種メニューの選択スイッチを運転席側に常時アイコンで表示することで操作性を向上。また、画面全体のレイアウトも情報の粒度に応じて表示エリアを分けることで、操作フローが統一されている。
そして今回の一部改良にあわせて設定された“EDGE(エッジ)”は、LC500をベースに、リヤアルミ中空サスペンションメンバー新規開発のほか、フロントにも床下ブレースを追加することでボディ剛性を飛躍的に向上させた、『より鋭く、より優雅に』を追求した特別仕様車だ。
ボディ剛性の向上と空力マネジメントに合わせたサスペンションの適合を実施し、エアロでは固定式リヤウイングに加え、一体成型バンパーカナードを採用することで、空力性能を改善。エンジン面では、ムービングパーツの質量合せなどによる回転バランス取りと、寸法のつくり込みによるフリクション低減を行うことで、V8エンジンの伸び感に磨きをかけ、滑らかな回転フィールを実現しているという。
そのボディカラーには、光と影が織りなす静寂の銀世界から着想を得た“HAKUGIN(白銀)”を採用。きめ細やかな粒子感で美しい造形を際立たせるマットホワイトの新たな質感が追求され、加飾をブラックで統一することでコントラストが映えるカラーリングに。インテリアカラーは古くから勝利の色として伝わる“KACHIIRO(勝色)”となり、ブルーのワントーンコーディネーションで、洗練された世界観を表現するとともに、運転に没入できる室内空間が目指されている。
この一部改良が施されたレクサスLCのメーカー希望小売価格は、LC500hが1450~1533万円、LC500が1400~1483万円、LC500コンバーチブルが1550万円、特別仕様車“EDGE”が1760万円(いずれも消費税込)となっている。なお、特別仕様車については6月8~27日まで抽選申し込み受付期間となり、その後6月29日より順次商談が開始される。レクサスLCのさらなる詳細については公式サイト(https://lexus.jp/models/lc/)を確認してほしい。
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