■ジムニーなのに2階建て!?
2024年7月20日と21日に、東京都江東区の東京ビックサイトにて「東京キャンピングカーショー2024」が開催されました。
沢山のクルマが集まっていたなか、スズキ「ジムニー」の5ドアモデルをベースとしたキャンピングカーが多くの注目を集めていました。
【画像】「えっ…!」 これが「“2階建て仕様”のジムニー」です!(50枚以上)
インドのマルチスズキでは既に生産されているジムニー5ドアですが、国内では3ドアのみ展開されています。
故に、国内で5ドアの発売を心待ちに待っているファンは多いと思います。
そんななかキャンピングカービルダーのホワイトハウスは、「もし日本で正式にジムニー5ドアが発売されるなら…という可能性にかけて先行で開発しておこう」と意気込み、独自にジムニー5ドアを輸入。
ルーフをカットし、電動ポップアップルーフを装着した車両を出展していました。
車両に関してはすぐ手に入れられることを重視し、カラーや装備などの細かいことはオーダーせず、用意してもらったそうです。
そのため、シートカバーやインナーハンドルの革製品、ボディサイドプロテクターなど現地ディーラーのオプションなども装着されていました。
そして輸入後に国内にてルーフをカットし、ポップアップルーフを載せたといいます。
ホワイトハウスではこれまでに数多くのキャンピングカーを手掛けており、そのノウハウを活かして、ここはカットしても平気だけどここはカットしない方が良いなど、見極めながら作業を行ったそうです。
コンパクトカーやミニバンなどのモノコックボディでは、カットしてしまうとボディの剛性が落ちるだけでなく、走行にも影響が出てくるといいます。
一方ジムニーに関してはラダーフレームにボディが乗っている構造のため、そこまで気にせずとも平気としながらも、カットした周辺やボディにもしっかり補強を追加しているとのこと。
その補強の仕方にもホワイトハウスならではのノウハウが詰まっているといいます。
ポップアップルーフの開閉については多くの商品が手動で、ダンパーやパンタグラフ構造により持ち上がるようになっていますが、このジムニーには電動開閉システムが組み込まれており、重さは90kg-100kg程度。
この電動開閉システムも今後の製品化に向けてのテストも兼ねており、展示していたジムニー5ドアには、モーターを2個用いて持ち上げているとのことです。
現状ではモーター2個を協調制御しないと、斜めに持ち上がってしまいポップアップルーフが破損してしまうこともあるといいます。
そのため制御に関しても車種やポップアップルーフの大きさ、重さに大きく関わるので、今後テストを重ねながら他車種への展開も考えていくそうです。
ちなみにポップアップルーフを装着し、閉じた状態のボディサイズは全長3850mm×全幅1645mm×全高1880mmとなり、ポップアップルーフを展開すると全高は2815mmとなります。
ポップアップルーフ内は奥行き1860mm×幅1020mm×高さ970mmあり、大人でも快適に就寝できるスペースを確保。
5ドアになったことで、キャンプ道具はラゲッジに積み込み、寝るのはポップアップルーフの中で快適に、という楽しみ方ができます。
※ ※ ※
ほかにもホワイトハウスは様々なポップアップルーフ装着車両を展示しており、ブース内は多くの来場者で賑わっていました。
ジムニー5ドアはあくまでも参考出品ということで、インドからジムニー5ドアを輸入してコンプリートカーとして販売することは現時点では未定とのこと。
ただしハイルーフ仕様になったジムニー5ドアの立ち姿は多くの注目を集めており、今後の動向から目が離せません。
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