4月10日、FIA F2、FIA F3などのシングルシーターを中心にさまざまなレースシリーズへ参戦するイタリアのプレマ・レーシングが、2025年シーズンよりNTTインディカー・シリーズに参戦すると発表した。シボレーエンジンを搭載し、2台でインディ500を含むシリーズ戦にフルエントリーする。
1983年にアンジェロ・ロジンとジョルジオ・ピッコロが設立したプレマ・レーシングは、イタリアF3選手権参戦をはじめ、シングルシーターを中心にさまざまなレースシリーズへ参戦してきた。イタリアではF1に参戦するスクーデリア・フェラーリ、ビザ・キャッシュアップRBに次ぐシングルシーターの有力チームとして数えられている。
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長い歴史において80のシリーズタイトルを獲得したほか、さまざまなF1若手育成プログラムとジョイントし、2024年F1に参戦するシャルル・ルクレール(フェラーリ)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)といったドライバーも、プレマ・レーシングでFIA F2/GP2、FIA F3/GP3を戦っていた。
F1直下のFIA F2やFIA F3を主軸とするプレマ・レーシングは、近年レーシングカートプログラムの立ち上げや、F1アカデミーへの参戦など、その活動の幅を拡大していた。そんななか、プレマ・レーシングは「今後さらなる拡大を図り、モータースポーツ界での主要なチーム/プレイヤーとしての地位を確立することを目標とし、世界で最も競争力があり急成長しているシリーズのひとつ」と評するインディカーへの参戦を表明した。
プレマ・レーシングのチーム代表レネ・ロジンは「今日の発表は、プレマ・レーシングの歴史の中で極めて重要な瞬間だ。NTTインディカー・シリーズへの一歩を踏み出し、世界的に有名なインディ500に出場することは、私たち家族にとって夢の実現だ」とコメント。
「我々は、インディカーの独自の挑戦、そしてセンセーショナルな歴史を厚く尊重しており、その一員となることを楽しみにしている。当然、インディカーに参戦することは簡単なことではないが、最善の努力をする決意だ」
また、ゼネラルモーターズのモータースポーツ・コンペティション部門ディレクターであるマーク・スティロウは「シボレーは、2025年のNTTインディカー・シリーズのラインアップのレネ・ロジンとプレマ・レーシングを迎え入れることをうれしく思う」とコメントしている。
「プレマの参戦はチーム・シボレーに世界的な成功をもたらし、チームやドライバーにとって好影響となるだろう。我々はチームと協力し、レースとチャンピオンシップに勝つ組織をともに構築することを楽しみにしている」
プレマ・レーシング・インディカーチームはインディアナ州に拠点を置き、シボレーの2.2リッター、ツインターボチャージャー付きV6ハイブリッドパワーユニットの供給を受ける。チームは北米での新拠点や車両の準備を進めるべく、インディカープログラムに加わるドライバー、スポンサー、そしてパートナーについては追って発表するとしている。
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