パッケージングやスタイルが似ているクルマを紹介
似た者同士。人の場合で言えば性格や物の考え方、好み、趣味趣向などが合っている者同士のことをそう言う。古今東西のクルマにも、そういう似たもの同士があった。偶然の産物、意図的な場合、流行、確信犯(!)とケースはさまざまだが、いずれにしても「○○に似てない?」(←語尾を上げて“似てる”の意味)と思わせられるクルマは過去にも決して少なくない。今回はそんな“関係”にある、コンパクト系の車種をランダムに記憶のなかから引っ張り出してみたい。
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ダイハツエッセ&ルノー5
エッセは2005年にダイハツから登場。エコ/シンプル&スマート/イージーをテーマに開発され、中国製のドアガラスの採用など、合理性を追求して作られていた。
いつでも風呂上がりの容姿のようなサッパリとしたスタイルがチャーミングだったが、そのスタイルは往年のルノー5(初代1972年、2代目1984年)を彷彿とさせた。とくに台形のフォルムがそう思わせられる要因で、バンパーの高さから下のプレスラインは、5を知っている人なら、樹脂色の2トーンに塗りたくてウズウズしたのでは?
ホンダ・トゥデイ&ルノー・トゥインゴ
登場順では初代トゥデイ(1985年)のほうが先。3代目ワンダー・シビック(1983年)の3ドアの流れを汲むロングルーフ、低全高、スキー・ゲレンデに例えてピテスフェイスと呼ぶ、ボンネットと広大なフロントガラスが一直線に繋がったデザインなどが特徴で、今井美樹のCMも印象的だった。
ルノー・トゥインゴは1995年から日本市場に正規導入され、5速MTで139万円の低価格を実現。スライドさせられるリヤシートなど、凝ったデザインと実用性を両立させていた。
ダイハツ・シャレード&ルノー・ルーテシア
1987年登場の3代目シャレードは、それまでの機能・実用重視のスタイルから“スリーク・マス フォルム”と呼ぶ、ブリスターフェンダーが印象的な塊感のあるスタイルに一新。「さ、ツーサム。」のキャッチコピーで、よりパーソナル色を出したコンパクトカーを打ち出しにしていた。
一方のルノー・ルーテシア(本国名=クリオ)は、日本市場へは1991年から投入されたクルマ。写真のカタログは当時の輸入元だったJAXのもので、5時代からの本革内装のバカラなども用意された。
スズキ・アルト・ハッスル&ルノー・エクスプレス
1991年に登場したアルト・ハッスルは、当時の3代目アルトをベースに、後部を箱形とし、マルチな使い勝手を実現したモデル。2年強と生産期間が短く、希少なクルマでもあった。
そして、アルト・ハッスルの原形といえるのがルノー・エクスプレス。もともとフルゴネットと呼ぶ多用途車として誕生したモデルで、アルトハッスルが似ているというより同ジャンルのクルマといったほうが正しい。だが、カタログ写真を見較べてもわかるように、アルト・ハッスルは前席頭上をちゃんとハイルーフ化していたところまで、ルノー・エクスプレスの先例に倣っていることがわかる。
スズキ・セルボ&クライスラー・イプシロン
セルボはもともとフロンテ・クーペの550cc拡幅ボディ版として登場したが、写真のカタログのモデルは2006年に登場した6代目(最終型)。2007年度グッドデザイン賞を受賞するなど、本流のアルトとはひと味違う個性、上質感を持ち味にしていた。
一方でイプシロンは2011年の登場。本国ではランチアブランドのコンパクトカーであり、カタログのモデルで3代目。ただし日本市場ではクライスラー・ブランドの一員として登場し、何とも惜しいことに本来はランチアのバッジが装着されるべきクルマとして乗りたいところだったが、大人の事情でそれが叶わなかった。
で、発表年次からも明らかなように、スズキ・セルボとは、とくにリヤまわりの丸みを帯びたシルエット、“線”が交錯するように惹かれたディテール部分などがそっくり。イタリアン・デザインとはいえ、「セルボを見たことあるでしょ?」と担当デザイナーに問い詰めたい気分になった。
トヨタ・ポルテ/スペイド&プジョー1007
ポルテの初代モデルは2004年に登場。2代目のフルモデルチェンジを機に兄弟車のスペイドが登場した。写真のカタログは2代目ポルテのものだが、右側2枚のドア(スイング式)と左側スライドドアの左右非対称デザインのユニークなコンパクトカーで、電動式の助手席リフトアップシートも設定した。
一方のプジョー1007は、日本市場には2006年に登場。こちらのクルマの場合は左右スライドドアとしていたのが特徴。さらにカメレオコンセプトと呼ぶ、インテリア、シートをそれぞれ12種類のパターンから着せ替えて選べる用意などもあった。コンパクトである上、スライドドアの採用により、狭い場所での扱いやすさもアピールした実用車だったが、サイズ感といい、スタイルといい、トヨタ・ポルテのプジョー版……そんな風に見えたクルマだった。
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みんなのコメント
例えば、「陰謀を疑う」と言えば、「裏に陰謀があるのではないかと疑う」という意味だし、「パクリを疑う」だったら「パクったのではないかと疑う」という意味。
つまり、「偶然を疑う」は「偶然ではないかと疑う」になるのだが。
「偶然を装う」とごっちゃになってんじゃね?
まあ、国語力皆無のFラン大卒以下のウェブ自動車メディア編集がつけたタイトルだからしょうがないのだろうが、編集長が指導しろよw