2027年にWEC(世界耐久選手権)への参戦を目指しているマクラーレン。その詳細が明らかとなった。
LMDhマシンを開発する上で、シャシー・パートナーとしてダラーラと契約。チームの運営は、ユナイテッド・オートスポーツが担当する。
■耐久プロトの黄金時代は続く……現行LMH&LMDhレギュレーション、WECとIMSAで2032年まで延長。LMP2の未来も明らかに
ダラーラと提携して開発されるLMDh車両は、ツインターボ V6エンジンを搭載する見込みだ。
2027年からマクラーレンは『マクラーレン・ユナイテッドAS』の旗印の下、LMDh車両を2台投入する。チームの代表は、フォーミュラEでジャガーを率いてきたジェームズ・バークレーが務める。
マクラーレンは、J.J.レート、ヤニック・ダルマス、関谷正徳組がF1 GTRを駆り、ル・マン24時間レースで総合優勝を達成した1995年からちょうど30年という節目に、SNSで簡潔にWEC復帰の計画を発表した。
LMP2クラスで持続的な成功を収めたユナイテッド・オートスポーツは、LMGT3クラスでマクラーレンと提携し、720S GT3 Evoを走らせており、提携は自然な流れだった。
リチャード・ディーンとともにユナイテッド・オートスポーツを共同設立したマクラーレン・レーシングのCEO、ザク・ブラウンは英『Autosport』誌に対して「ユナイテッドの実績は、その成果が物語っている」と語った。
ブラウンは、マクラーレンが「他のチーム(との提携)もいくつか検討した」と強調したが、自身のチームへの継続的な関与が利益をもたらすと指摘した。
「マクラーレンの利益を最優先に判断を下す能力と、業務関係における安心感を得られるという点で、私にとって安心材料だ」と、マクラーレンとユナイテッド・オートスポーツの提携について、ブラウンは説明した。
ユナイテッド・オートスポーツ側も以前からハイパーカークラスへの参入意欲を隠すことなく、WECチーム運営に関してポルシェやベントレーとの協議も行なっていた。
ディーンは、ユナイテッド・オートスポーツがハイパーカーへの移行を長らく準備してきたと説明した。
「これは単に参戦を表明するのではなく、結果と体制面で自分たちの能力を示すためのものだった」
「成功が準備の証なら、我々は明らかに準備ができている。過去12ヵ月、カテゴリー内でル・マンとデイトナ24時間レースを制した」
「2019年に6万2千平方フィートの施設を建設し、2022年にはトヨタからヤコブ・アンドレアスエンを技術ディレクターとして採用した。このアイデアは、誰かがチームを詳細に調査すれば、これらのメンバーがハイパーカーへの対応を済ませていることがわかるというものだった」
ブラウンは、ダラーラが他のコンストラクターよりも「いくつかの要件を満たしていた」と説明。他のコンストラクターも、LMDhを開発するためのシャシーの骨格を製造しているが、ダラーラはそれ以上に要件を満たしていたのだ。
ブラウンは、マクラーレンがアロー・マクラーレンとして参戦しているインディカー・シリーズにおけるダラーラとの既存の関係を指摘。マクラーレンがロードカーに搭載している最新のエンジンはV6ターボエンジンだが、ツインターボチャージャー付きV6エンジンを採用した理由は「パフォーマンス重視」であり、マーケティング目的ではないと付け加えた。
このエンジンは、まだ名前が明かされていないパートナーと共同で開発されるという。
マクラーレンのLMDh車両は、2026年第1四半期末に稼働を開始し、第2四半期初頭から集中的なテストと開発スケジュールが開始される予定だ。そのショーカーはル・マンで土曜日に披露される。
ブラウンは、マクラーレンがLMDhプログラムをIMSAスポーツカー選手権に拡大するかどうかについて、2年目以降を含む具体的な決定は下されていないと強調した。
「IMSAには興味があるが、一歩ずつ進めていく。素晴らしい選手権だが、問題は2台で走るか、1台で走るか、デイトナだけに参加するかだ」
「その点は現在検討中だ」
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