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ラッセル、サインツ抑えポールポジション! ガスリー驚異の3番手、角田裕毅もQ3進出7番手|F1ラスベガス予選

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ラッセル、サインツ抑えポールポジション! ガスリー驚異の3番手、角田裕毅もQ3進出7番手|F1ラスベガス予選

 F1第22戦ラスベガスGPの予選は、メルセデスのジョージ・ラッセルがポールポジションを獲得。RBの角田裕毅はQ3に進出し、7番手を確保した。

 今年で2回目の開催となったF1ラスベガスGP。現地時間22時から、気温12度、路面温度15度という極寒のコンディションで予選が実施された。

■メルセデス、ラスベガス初日の好調は「なんでか分からない」予選に向けて”ダスト乞い”?

 フリー走行では、トラフィックでアタックを中断せざるを得ないシーンもあったため、ドライバーたちはうまくタイヤを温め、スペースを見つけてうまくアタックをすることがいつも以上に求められる予選となった。

■ペレス、アロンソが敗退|Q1

 18分間のQ1がスタートすると、走行時間を最大限に使うべく列をなして約半数のマシンがコースイン。今回フリー走行から好調だったメルセデスのジョージ・ラッセルはミディアムタイヤでコースインしたが、これはタイヤの皮剥きだったのか一旦ピットに戻りすぐにソフトタイヤへと履き替えた。

 まずトップに立ったのはアルピーヌのピエール・ガスリー。その0.3秒遅れでRBの角田裕毅が続いた。ただそこから上位陣もアタックを行ない、マクラーレン勢やメルセデス勢がガスリーを上回ってトップ4を占めた。

 その中で最速はマクラーレンのオスカー・ピアストリで1分34秒058。入念にタイヤを温めたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はこれに0.3秒ほど及ばず5番手となった。

 今回はタイヤが熱ダレしないせいか、路面コンディションの改善も含めてソフトタイヤでも複数回のアタックでタイムを改善できる傾向にあり、角田は2アタック目で5番手に浮上。マクラーレン勢も再度タイムを更新し、ピアストリが1分33秒450でトップとした。

 フェラーリはシャルル・ルクレールがカルロス・サインツJr.にスリップストリームを与えるチームプレイでサインツJr.が2番手に入ったかと思えば、メルセデスのラッセルが1分33秒363でトップに浮上するなど、マクラーレンとメルセデス、フェラーリに加えフェルスタッペンが激しく上位を争った。

 セッション残り4分を切ると、2セット目のソフトタイヤを投入するマシンがベストタイムを更新。アルピーヌやハース勢が角田の前に割って入り、角田は徐々にポジションを落としていった。

 その角田も2セット目のタイヤを投入。熾烈なQ1突破争いが繰り広げられた。角田は一時Q1敗退圏内までポジションを落としたものの、タイム更新で最終的に10番手。Q1突破を確実なものとした。チームメイトのリアム・ローソンも15番手とギリギリながらQ2突破を果たした。

 Q1トップ通過はラッセル。ハミルトンも2番手につけた。フェルスタッペンは3回目のアタックで3番手につけている。

 0.068秒届かずQ1敗退となったのはレッドブルのセルジオ・ペレス。3番手で危なげなくQ1突破したチームメイトのフェルスタッペンとは対照的に、16番手で予選を終えた。

 17番手フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)以下、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、バルテリ・ボッタス(ザウバー)、ランス・ストロール(アストンマーティン)がQ1敗退となった。

 ストロールはFP3でMGU-Hのトラブルに見舞われ、Q1では最後の最後でコースイン。1アタックでQ2を目指したが、アストンマーティンは2台ともにここで予選を終える結果となった。アルボンはトラックリミット違反でタイム抹消となった。

コラピントがクラッシュ。角田は見事にQ3進出|Q2

 15分間のQ2はフェルスタッペンが先頭でコースイン。メルセデス勢や角田など、ユーズドのソフトタイヤを使うチームも多かった。

 ハミルトンがユーズドタイヤで1分33秒136を叩き出す中、ここでニュータイヤを投じたフェルスタッペンはそのタイムに及ばなかった。角田は、ニュータイヤを使ったハース勢に割って入る6番手とした。

 フェラーリやメルセデスはセッション中盤にニュータイヤでコースイン。その上フェラーリ勢はアウトラップを含め2周かけてタイヤを温めた。

 フェルスタッペンが2アタック目でわずかながらハミルトンを上回りトップに立つが、メルセデスは新品ソフトでそれ以上の速さを発揮。ラッセルが1分32秒881を刻み、ハミルトンも2番手に続いた。

 中団勢は残り3分を切ってからのニュータイヤ投入でQ3進出を目指してアタック。角田はうまくタイヤを温められたか、セクター1から自己ベスト。うまくアタックをまとめて、8番手でQ3突破を決めた。

 セッション終了間際には、ウイリアムズのフランコ・コラピントがターン16イン側のウォールに接触。そのままアウト側のウォールに激しくクラッシュしてしまった。

 コラピントは隊列のほぼ最後尾を走っていたため、このクラッシュでアタックに影響を受けたドライバーはおらず、そのままQ2は終了となった。

 Q2トップ通過はハミルトン。サインツJr.が2番手、ラッセルが3番手だった。

 Q2敗退はエステバン・オコン(アルピーヌ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、周冠宇(ザウバー)、コラピント。ローソンは最終アタックのターン14でミスを犯し、15番手敗退となった。

ラッセルがポール! ガスリー3番手、角田7番手と健闘|Q3

 コラピントのクラッシュとバリアの修復により、予定よりも遅れてスタートした12分間のQ3。フェルスタッペンが新品のソフトタイヤを履いてまた先頭でコースインしていった。ソフトタイヤを2セット残すフェラーリ勢やメルセデス勢もニュータイヤを履いたが、マクラーレンの2台や角田など、他のマシンはユーズドタイヤでの走行だ。彼らはもう新品のソフトタイヤが1セットしか残っていなかったのだ。

 フェルスタッペンは2周タイヤを温め、その間にサインツJr.が1分33秒022をマーク。それ以上に速かったのがラッセルで、1周でタイヤを温め1分32秒811を叩き出した。3番手フェルスタッペンはラッセルから0.4秒遅れの3番手だ。

 ハミルトンはタイヤをロックさせ、ピットイン。ルクレールもミスがあったのか、新品タイヤながらタイムは1分33秒797だった。

 ユーズドタイヤを使ったマシンはすぐにピットインし、新品タイヤに履き替えて再度コースへ。しっかりと時間を使ってタイヤを温めた。

 ラストアタックでは、フェラーリ勢が奮起。ルクレールがタイムシートのトップに立つと、それをさらにサインツJr.が上回った。しかしその間にガスリーが割って入ると、今週末の”本命”ラッセルが1分32秒312を叩き出す。結局このタイムを上回る者はおらず、ラッセルがポールポジションを獲得した。

 ラッセルはトラックコンディションの改善を踏まえ、チームにコースインを遅らせたいと直訴。黄旗が出るリスクもあったが、うまくアタックもまとめて結果を出した。

 フェルスタッペンはルクレールの後ろ5番手。ノリスは6番手となり、決勝結果がこのままの順位となれば、フェルスタッペンの戴冠が決まるという状況だ。

 角田はマクラーレン2台の間に割って入る7番手。3番手となったガスリーには敵わなかったが、見事な予選結果となった。

 金曜日の2セッションでトップだったハミルトンは最終アタック中に挙動を乱し、10番手に終わった。

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