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新チームでF1参入を目指す元アルピーヌ代表サフナウアー。社名は明かさずも、自動車メーカーとの提携を明言

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新チームでF1参入を目指す元アルピーヌ代表サフナウアー。社名は明かさずも、自動車メーカーとの提携を明言

 元アルピーヌF1のチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、理論的にはまだ12番目のF1チーム枠が空いていることから、今後数年のうちにF1に参戦すべく、積極的に新しいチームを結成しようとしていることを公に認めた。現在の既存の10チーム、また、2026年に新規参入するキャデラックのいずれも売却に興味を示しているという報道はないため、ゼロから新しいチームを立ち上げることが、サフナウアーのプロジェクトが実現する唯一の方法となるだろう。

 イギリスのウェブサイト『the-race.com』のポッドキャストで、ルーマニア生まれの実業家であるサフナウアーは、「我々はF1に参戦するための資金を確保しており、その背後にいる投資家たちはF1チームに資金を提供できるだけの財力を持った非常に真剣な人々だ」と明かした。

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 B・A・Rでやフォースインディアにおいて様々な形で仕事をしたサフナウアーは、グランプリレースへの参加に関心を持っているが社名を明かしていない自動車メーカーと提携することを発表した。サフナウアーは、「F1参戦を希望する自動車メーカーはすでに存在している」、「12番目のチームを実際に立ち上げる機会を得るには、タイミングが合えばいいだけだ」と述べている。

 アルピーヌのチーム代表を解任されて以来、サフナウアーはこの2年間F1パドックに頻繁に姿を見せてきた。当初はマイケル・アンドレッティのF1参戦プロジェクトに協力を申し出ていたものの、ここ18カ月間は、サフナウアー自身も大きな計画を描いてきた。ホンダ・レーシング・ディベロップメント(HRD)の副社長も務めたサフナウアーは、自らの計画はゼロから新しいチームを立ち上げることだと明言し、「近い将来、売りに出されるチームもあるかもしれない」と語った。

「オーナーは9人いて、それぞれ人生観、F1に対する考え方、参戦期間、参戦理由が異なっている。うまくいけば、そう遠くない将来、彼らのうちの何人かはこう言うだろう。『どうだろう? 自分がF1で活躍した時間は終わった。売却するにはいいタイミングかもしれない』とね」

 既存のチームを買収するコストと、ゼロから新しいチームを立ち上げるコストには「10~30%の差がある」と言うサフナウアーは、2026年のコンコルド協定に全員が署名した後、売却を希望する人々が現れることを期待している。

「売りに出なければ難しいが、その理由は理解できる。新コンコルド協定の締結が決まっており、その後は状況が変わるかもしれない」

 結論として、ゼロから始めなければならない場合は「その状態からおそらく2~3年かかるだろう」とサフナウアーは主張している。

「しかし、その2~3年の間に、適切な人材を集めることができれば、競争力をつけるために必要なシミュレーションツールも開発でき、その後3~4年以内に競争力を上げることができる。12番目のチームのためのプロセスが開始されるのか、それがいつになるかどうかはわからないが、もし開始されるなら、準備を整えておきたいと考えている。そして、もしそれが比較的早く始まるなら、2028年や2029年がレースを始めるのに妥当な時期となるだろう」

[オートスポーツweb 2025年05月22日]

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