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基本的な点検整備だけで40万km走った例も トヨタMR2中古車ガイド『UK編集部編』(2) 価格へ反映するオリジナル度

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基本的な点検整備だけで40万km走った例も トヨタMR2中古車ガイド『UK編集部編』(2) 価格へ反映するオリジナル度

出色の操縦性 高耐久の4気筒エンジン

「楽しさが帰ってきた!」がキャッチコピーだった、初代MR2。良好な状態なら動力性能は今でも不満ない水準にあり、0-97km/h加速を8.0秒以下でこなし、190km/h以上の最高速度へ到達できる。高速域でも、横風の影響を受けにくいのも強みだ。

【画像】開発にはロータスも関与 トヨタMR2(初代) 2代目とMRS フィアットX1/9も 全96枚

車重が軽くバランスに優れ、ワインディングも得意分野。出色の操縦性は、同時期の格上スポーツモデルを凌駕し、カーブが連続する道を意気揚々と駆け抜けられる。

エンジンは、適切に整備を続ければ高耐久。定期点検の間隔は、前期型で8000km、中期以降で1万km毎が推奨されている。タイミングベルトは10万kmもつ。

1986年までのエンジンは、シルバーのカムカバーにブラックとブルーで文字が記されている。中期型は文字がブラックとレッドで、ブロック背面の補強リブが3本から7本へ増えている。1989年以降はレッドのみで、吸気ポートが小径化され圧縮比が増している。

オリジナル度が高い方が価値も高い

ディストリビューター周辺からのオイル漏れは、Oリングの劣化が主な原因。ロッカーカバー・ガスケットの劣化も珍しくない。油圧計の針はアイドリング時で1/2、高速走行時に3/4を指しているのが正常。ヒーターの動作が正常かも確かめたい。

ラジエタークーラントの交換後はエア抜きが必要だが、MR2の構造は少々複雑。エアが残る場合も多く、オーバーヒートへ至ることも。サスペンションやステアリング関係のブッシュがヘタると、異音を生じる。クラッチの摩耗も、試乗で確かめたい。

現存例は、何かしらアップグレードされている場合が殆ど。前期型へ後期用のブレーキを組んだ簡単なものから、スーパーチャージャー化など気合の入ったチューニングまで、内容は様々。中には、ターボ化されている場合もある。

しかし、一般的にはオリジナル度が高い方が価値も高い。また英国には、日本からの並行輸入車も多く存在している。

購入時に気をつけたいポイント

ボディ

フロントノーズとフロアパン、サイドシル、ホイールアーチ、フロントピラーの付け根、フロントガラスやサンルーフの周辺、サブフレーム、前後のクロスメンバーなどが錆びやすい。荷室の床面やヒーターパイプ、排気系も錆びがち。

エンジン

可変吸気システムで123psを引き出した、1.6L自然吸気4気筒ユニットはパワーレンジが広く、7500rpmまで滑らかに回る。1986年に、エンジンブロックは強化されている。

エンジンオイルやラジエタークーラントの漏れ、お互いの混入がないか確かめたい。オーバーヒートの痕跡や、オイルパンの損傷もチェックポイント。タイミングベルトは6年毎の交換が望ましい。リザーバータンクやキャップのヒビにも注意。

トランスミッション

滑らかな変速は、新車時からの強み。5速MTの場合は、走行中にギア抜けしないか確かめる。アクセルのオン・オフを繰り返し、過度な振動がないかも確かめたい。

ステアリングとブレーキ

ブレーキディスクは、前期型では歪む場合があるが、後期型では強化されている。サスペンションも後期用の方が耐久性は高い。ブッシュの劣化は想定できる。

インテリアと電気系統

パワーウインドウに電動ミラーなど、すべてが正常に動くか確かめたい。リトラクタブル・ヘッドライトの動作確認も忘れずに。シートは、レザーよりクロスの方が高耐久。ルーフパネル周辺からは、シールの劣化で雨漏りしがち。交換部品は入手可能だ。

トヨタMR2(初代)のまとめ

英国ではアップグレードされた例が多く、購入前に売り手の説明と実車に相違がないか良く確かめたい。過去の修理や部品交換が適正か、細部の確認も重要といえる。

希少性は高いものの、まだ価格は高騰していない。理想的なMR2を探し出せば、長い時間を一緒に過ごせるはず。自動車旅行も特別なものになるだろう。

良いトコロ

信頼性は間違いない。基本的な点検整備だけで、40万km走った例もあるとか。運転体験も素晴らしい。トヨタのミドシップ・スポーツの原点として、一目置かれる存在にある。

良くないトコロ

間に合せ的なサビの修理や、安易な改造が施された個体には要注意。望ましい状態へ戻すのに、車両以上の費用が必要になることも。

トヨタMR2(初代/1984~1989年/英国仕様)のスペック

英国価格:1万1499~1万1999ポンド(新車時)
生産数:16万6104台
全長:3925mm
全幅:1665mm
全高:1250mm
最高速度:196-209km/h
0-97km/h加速:6.5~8.0秒
燃費:10.6-14.2km/L
CO2排出量:−
車両重量:1020-1131kg
パワートレイン:直列4気筒1587cc 自然吸気 DOHC
使用燃料:ガソリン
最高出力:123ps/6600rpm-147ps/6400rpm
最大トルク:14.4kg-m/5000rpm-18.9kg-m/4400rpm
ギアボックス:5速マニュアル/4速オートマティック/後輪駆動

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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