■全長3.5m級のカクカクボディ×オーバーフェンダーがカッコいい!
スズキは2025年11月4日、人気の小型四輪駆動車「ジムニー シエラ」に一部仕様変更を施して発売しました。
伝統的なラダーフレーム構造を持つ本格クロスカントリー車であるジムニーシリーズは、その長い歴史を通じて多くのファンに支持され続けています。
なかでも、卓越したオフロード走破性はもちろんのこと、愛嬌のあるデザインとコンパクトなサイズ感が融合したパッケージングが、世代を問わず絶大な人気を集める理由となっています。
特に2018年7月にデビューした現行の4代目は、3代目の丸みを帯びた外観から一転し、初代や2代目を彷彿とさせる角張った武骨なフォルムへと原点回帰を果たしました。
このレトロなスタイルに、愛らしい丸いヘッドライトといった歴代モデルのモチーフが巧みに取り入れられたデザインは、女性層からも支持を得ています。
ラインナップは、小型車のジムニーシエラと軽自動車の「ジムニー」に加え、2025年4月にはジムニーシエラをベースに全長を伸ばして5ドア仕様にした「ジムニーノマド」が追加され、3タイプが用意されます。
そしてジムニーシエラは、全長3550mm×全幅1645mm×全高1730mm、ホイールベースは2250mmのコンパクトな設計としつつ、最低地上高は210mmという余裕のあるクリアランスを確保。樹脂製のオーバーフェンダーが装着され、力強い外観デザインを実現しました。
また、小回りの利く車体特性に4.9mという最小回転半径、高い地上高が組み合わさることで、林道などの悪路走行にも適した高い機動性を発揮します。
パワーユニットには最高出力101馬力・最大トルク130Nmを発生する1.5リッターエンジンが搭載され、4速ATまたは5速MTと組み合わされます。
さらに、副変速機付きの本格的なパートタイム4WDシステムや、ロングストロークの3リンクリジッドアクスル式サスペンションを前後に採用することで、優れたオフロード走破性を実現しました。
現行モデル登場から7年が経過した今回の改良では、安全機能と快適装備の大幅な充実が図られています。
衝突被害軽減ブレーキが「デュアルセンサーブレーキサポートII」へと進化し、車線逸脱抑制機能が標準装備となったほか、全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロール(ACC)や後方誤発進抑制機能が新たに追加されました。
さらに、コネクテッドサービス「スズキコネクト」にも対応しています。
※ ※ ※
ジムニーシエラの価格(消費税込)は227万1500円から238万5900円です。
これまでは同じグレードであればMT車の方が安価に設定されていたのですが、今回価格改定が実施され、AT車とMT車の価格が同一に変更されました。
なお、従来モデルは、MT車が196万2400円から、AT車が206万1400円からに設定されており、MT車は約31万円、AT車は約21万円の値上げとなっています。(くるまのニュース編集部)
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