ウイリアムズのドライバーであるカルロス・サインツは、F1第18戦シンガポールGPの数日前に一風変わった経験をした。彼はスペインのサラゴサで、彼の父親のマシンである『フォード・ラプターT1+』をテストしたのだ。
■F1ドライバーをも恐れさせる体験
サインツが移籍後初の表彰台「もちろん最後じゃない!」クルーは涙、元僚友ルクレールも祝福【F1第17戦無線レビュー(2)】
63歳のカルロス・サインツSr.は、来年のダカール・ラリーに備えて新しいマシンをテストするために同地を訪れ、F1ドライバーのサインツはたびたびそうするのだが、立ち寄って見物していた。彼は最終的には両方のシートに座ることになった。最初は元WRC世界ラリー選手権チャンピオンの隣に、その後はマシンの操縦性を把握してからステアリングを握った。
若い方のサインツがフェラーリのドライバーだった頃、フィオラノのコースでふたりのサインツが互いにドライブしていた映像はまだ記憶に新しいが、ドライバーにとって助手席に座るのは決して快適なことではないことを考えると、サインツJr.が父親の助手席に収まることを楽しんでいないのは驚きではなかった。
最初の同乗走行を終えたサインツJr.は次のように認めた。「クレイジーな体験だ。まるで巨大なジェットコースターのようだよ。彼らがどれほどのリスクを負っているかを言葉では説明できない。あらゆるコーナー、あらゆるバンプ、あらゆる方向転換、あらゆる岩場で、彼らは命を危険にさらしているように感じる。サスペンションが沈むたびに、それが人生で最後のことのように感じられるんだ」
2024年に通算4度目のダカールラリー総合優勝を果たした偉大なラリードライバーを指して、F1ドライバーのサインツは次のようにつけ加えた。「父はすごくリラックスしているが、僕のほうは『これはクレイジーだ』と思った。頭の中はつねに『慎重に、気をつけて! ああなんてことだ!』という感じだった。皆もこれを体験できたらいいのに……」
「10分ほどの走行で気分が悪くなるわけではないが、コドライバー(ナビゲーター)としては20分以上は続けられないような気がし始めた。ドライバーとしてなら、自分でコントロールすることになるので、よりうまく対処できると思うよ」
■ラリーレイドカーを絶賛。「最高のレースカーのひとつ」
ステアリングを握ったあと、サインツJr.の気分は一変した。彼はハンドリングの違いに驚きながら次のように語った。
「このクルマはすごく自信を与えてくれるし、バンプを越えるときの挙動もすごくいい。とても気に入ったよ、最高だ! コドライバーを務めるよりもドライブするほうがはるかにいいね!」
「とても楽しかった。このクルマは本当に素晴らしい。これまでドライブしたなかで最高のレースカーのひとつだ。大きな自信を与えてくれる。まるで、もっとプッシュするように要求してくるようで、僕にとっては素晴らしい体験だった。バンプを速く通過すればするほど良い」
「父は最初からずっと『フラットアウト、フラットアウト(全開、全開)』と言い続けていたが、僕は『シフトダウンだ』という感じだった。そして次のラップでは『OK、リフトしよう』、そして次のラップで『フラットアウトだ』となって、そこからどんどん自信がついていった」
「4周走ったけれど、僕としては、もっと多くの人が彼のコドライバーをやってみるべきだという結論に達した。そうすれば、彼らが何をしているか理解できるからだ。クレイジーなことをやっているとね。理解するにはそこまでする必要がある」
31歳のF1ドライバーは次のように結論を述べた。「これは僕が人生で一度もやったことのないことだ。こんなに荒々しく、こんなにワイルドで、こんなに速いとは思っていなかった」
「僕の人生のなかで最高ランク経験であり、トップ2やトップ3に入る経験だ。F1マシンに初めて乗ったときは衝撃的な経験だったが、これはそれに匹敵すると思う」
「つまり、これらのクルマがいかに素晴らしいか、そして僕の父のドライビングがいかに素晴らしいかということだ。彼は“怪物”だよ。完全に狂っている。父が63歳になっても、まだこれをやっているという事実に僕は驚いている。『なぜ、こんなことをしているんだろう?』『なぜ、まだこんなことができるのだろう?』とね」
https://youtu.be/ryjgE78Yilw
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