ホンダの若手ドライバー育成プログラムに所属する加藤大翔は、既に閉幕したフォーミュラ・リージョナル中東選手権(FRMEC)で厳しい戦いを強いられた。しかし、これから開幕を迎えるフォーミュラ・リージョナル欧州選手権(FRECA)では、すぐに戦えるだけの自信があるという。
2023年にホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿(HRS)を首席で卒業し、昨年はフランスF4でタイトルを獲得した加藤。今年はF4とFIA F3の間にあたるカテゴリー、フォーミュラ・リージョナルにステップアップを果し、名門ARTグランプリからFRMECとFRECAの2シリーズに参戦することになった。
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ただ、1月から3月にかけて5ラウンド・全15レースを争ったFRMECで加藤は、結果的にドライバーズランキング12位と苦しんだ。
FRMECでは、開幕前からパッケージとしては“戦えるレベル”にあったと加藤は言う。実際にラウンド2のレース1で早速3位表彰台を獲得したが、そのレース2、レース3と続けて接触。ラウンド3のレース1後には不具合によりエンジンを載せ替えたものの、出力のトラブルに悩まされることとなった。
ワンメイクのレースでは、コンポーネントの個体差が最終的な結果に影響を及ぼすというのもよくある話だが、加藤は「モノのせいにするのは好きではありません。それが答えです」と強調した上で、こう語った。
「序盤から表彰台を取れたのは良かったと思います。しかしその後は、自分のミスもあり他車と接触し、流れが悪くなってしまいました」
「2ラウンド終えた後にドバイへ行ったら、レース1後にトラブルが見つかりました。それで交換したエンジンがあまり良くなかったわけですが、その良くない流れを引き寄せたのは自分だったのかもしれません」
ただ、そうした苦しい状況の中で最善を尽くすという面で、FRMECでの厳しい戦いも糧になったと加藤は言う。
「中東の時はメンタル的にきつい部分もありました。下位を走っている時は『絶対にこんなことないだろう』とも思っていましたが、その時に自分の力を出し切れるかどうかで変わってくると思います。全力で走って、メンタル的にもトレーニングになりました」
そしてヨーロッパでの戦いに舞台を移す加藤。プレシーズンテストを経て、いよいよミサノでのFRECA開幕戦を迎える。
「すぐに戦える自信はあります。全く負けていないと思います」
自身が“第2の故郷”と呼ぶフランスへと戻り、ARTグランプリのファクトリー付近に拠点を構えた加藤はそう意気込み、次のように続けた。
「FRMECの結果だけを見ていたら『何を言っているんだ、こいつ』と思われるかもしれません。しかし結果ではなく内容を見たら、戦えるということは分かります」
「FRMECの結果が全てではないということをみんなに早く証明したいです」
苦汁を舐めた中東で発揮できなかったというポテンシャルを、加藤はFRECAで示すことができるのか? 俄然注目が高まる。
FRECA開幕戦の様子は、シリーズ公式YouTubeの他、スポーツチャンネルDAZNでライブ配信される。レース1は5月3日(土)16時10分(日本時間23時10分)から、レース2は5月4日(日)17時30分(日本時間5日00時30分)からスタートする。
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